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ナチスの組織と階級

元々は上部組織である突撃隊(SA)で使われていた階級をベースにしており、SAと親衛隊(SS)以外にも国家社会主義航空軍団(NSFK)や国家社会主義自動車軍団(NSKK)、大戦末期に創設された国民突撃隊などでも同じ名称の階級が使われていた。

だが、SAは長いナイフの夜で粛正されてしまい大幅に弱体化。NSFKは空軍設立時にほとんどの人員が空軍に吸収され、規模が縮小して形式的な存在と化していき、NSKKは軍の後方で補給を担当していただけの存在に過ぎなかった。そのため、戦時中一番大規模な組織で目立ったSSの階級という認識が一般的になっている。


基本的に士官・下士官の階級は部隊の大きさ+指導者(フューラー)という形であるが、武装親衛隊の将官クラスはドイツ軍の階級名と同じものを用いた。日本ではSSの階級が直訳でそのまま使われることはほとんどなく、武装SS将官以外の士官、下士官クラスでも相当する軍の階級にあわせてSS中佐、SS大尉、SS伍長などの呼称を使用されることがほとんどである。


また一般SSの階級と武装SSの階級は別扱いであり、SSが警察組織を吸収していた関係から警察の階級も使われていたため、3つの階級全て保持していることも珍しくない。

つまり「親衛隊上級集団指導者ならびに武装親衛隊および警察大将」という階級をもつSS将校が存在したりもしたわけである。


階級一覧

国防軍の階級一般SS階級武装SS階級
元帥全国指導者民族元帥※1
上級大将最上級集団指導者武装SS上級大将
大将上級集団指導者武装SS大将
中将集団指導者武装SS中将
少将旅団指導者武装SS少将
なし上級指導者※2なし
大佐連隊指導者連隊指導者
中佐上級大隊指導者上級大隊指導者
少佐大隊指導者大隊指導者
大尉高級中隊指導者高級中隊指導者
中尉上級中隊指導者上級中隊指導者
少尉下級中隊指導者下級中隊指導者
准尉/特務曹長中隊付分隊指導者中隊付分隊指導者
上級曹長高級分隊指導者高級分隊指導者
曹長上級分隊指導者上級分隊指導者
軍曹分隊指導者分隊指導者
伍長下級分隊指導者下級分隊指導者
兵長班指導者班指導者
上等兵上級兵上級兵
一等兵突撃兵※3突撃兵※3
二等兵狙撃兵

※1 計画があっただけで、実際にその地位に就いた者はいない。

※2 あえて軍の階級に当て嵌めるなら准将か上級大佐。

※3 翻訳は一緒だが一般SSは「Obermann」、武装SSは「Oberschütze」とドイツ語での表記が異なる。

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