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概要

特定の施設会場を使用に先立ち設備準備すること。対義語は「撤収」。

Pixivにおいてはコミックマーケット(以下「コミケ」)を初めとする同人誌即売会の開催前の設営を指すと言っていいだろう。


なお、同人誌即売会の場合の「設営」は、大雑把に大別すると大掛かりな「会場設営」と、その会場内で個々の同人サークルが各自のサークルスペースで行う「サークル設営」の二つに分けられるため、以下で個別に解説する。


会場設営

コミケ等の大規模イベントにおいて、開催日の前に机や椅子等の設営が行われることがあるが、当然のことながら会場が広大であればあるほど大仕事となる。


そのため、非常に大掛かりなイベントの場合、主催者に代わって会場の設営を代行してくれる業者に設営を委託することも多く、そのため東京ビッグサイトなど、著名なイベント会場の周辺にはこうした設営(と撤収)を専門に請け負う業者の事業所や倉庫があることも珍しくない。


基本的に会場設営は大型の重機やトラックを使っての作業が発生するため、設営を行っているあいだ、会場内は安全のためにイベントの運営や代行業者といった関係者以外は立ち入り禁止となることが一般的だが、後述するコミケの「前日設営」のように、誰でも設営に飛び入り参加可能としているイベントも存在する。


サークル設営

同人サークルにおける「サークル設営」は、上記の会場設営ほど大掛かりなものではなく、同人誌即売会における個々に割り当てられたサークルスペースにおいて、開催前にスペースの飾り付けや同人誌同人グッズをはじめとする売り物(頒布物)を陳列する作業のことを指す。


「即売会ごとの基本的なルールを遵守してさえいれば、設営内容は各々のサークルにお任せ」というのが一般的な即売会におけるスタンスであり、逆をいえば売り物やサークルカットと同様、サークル設営もまた「サークルのセンスが問われる」部分であるといえる。


たかが飾り付けや陳列作業と侮るなかれ。自分たちのサークルスペースの脇を通りかかった人が、設営のセンス次第で「おっ!?」と足を止めてくれるかもしれないし、そのまま見本誌を手に取ってくれるかもしれないし、もしかしたら買ってくれるかもしれない。


「かもしれない」ばかりで本当に申し訳ない

だが、まず足を止めて注目してもらわないことには売り物は売れない。現実は非情である

稀に、ノータイムで表紙買いしていく人も中にはいる(俗に「絨毯爆撃」と呼ばれる、「目星を付けたエリア内の新刊を片っ端から表紙買いしていく」人が多い)が、基本的にはかなりの少数派であるため、アテにはしないほうが賢明だろう。


かように、設営の仕方次第で最終的な売り上げに変化が生じる可能性も決して低くはないため、同人誌即売会にサークルとして参加するのであれば、サークルスペースの設営は決して疎かにはできない要素のひとつであろう。


…とはいえ、ひたすら目立つように設営すれば売れる、というほど甘い話でもない。

事実、目立つように派手に設営した結果、売り物を陳列しすぎて肝心の会計が不可能になったり、陳列物や飾り付けた品々がド派手に倒壊したりと、結果的に周囲に迷惑をかけてしまった設営例も実際に発生したことがある(ここの例が典型的)ため、力の入れすぎには注意が必要である。


なお、「どうすれば注目される設営ができるか」はその時の売り物や扱っているジャンルなどで千差万別であるため、「これ!」という必勝法は存在しないのもまた事実である。

さしあたり、ネットなどで過去の設営の様子を公開しているサークルも多いほか、評論・情報ジャンルなどにはこれらの設営術を紹介・解説した同人誌を売っているサークルも存在するので、このあたりを参考にしてみるのもテである。


コミケにおける「前日設営」

コミケの開催日の1日前に行われる「前日設営」は、基本的に大勢のボランティアによる人海戦術で行われており(もちろん前述のような専門の設営業者もいるのだが、イベントの性質上、商業イベント等に比べるとさほど多くはなく、備品および資材の搬出入や専門的な難しい作業の代行、企業ブースの設営に携わっている程度)、誰でも飛び入り参加可能という間口の広さもあって、前日設営はコミケにおける隠れ名物的な存在となっている。


そのため、当日の会場への移動ルートの確認やシミュレートついでに参加しているライトな参加者もいれば、十年以上にわたって参加し続け「コミケは前日設営から参加してこそ」と主張する筋金入りの設営マニアもいる。

前日設営自体は「コミケの開催1日前」と覚えておけばだいたいあってるが、集合場所や開始時間といった詳細はコミケカタログにちゃんと記載されているので、今後のコミケで前日設営に参加してみたいと考えている人は参考にするといいだろう。


なお、前日設営自体は参加しても特に大きな見返りが得られるわけではない(もちろん、往復の交通費なども自腹である)が、本当に何も無い、まさに「がらんどう」のビッグサイト館内に次々と机が並べられ、「東京ビッグサイト」が「コミケ会場」へと変貌していく様は一見の価値アリで、学校の文化祭などの前日に感じられる、ある種の前夜祭的な感覚が好きな人にはおススメである。


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有明3丁目で電ちゃんとお手伝い 【ほぼ日刊桐沢54】


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