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概要

作詞・作曲は服部良一(作詞名義は村雨まさを)。吹き込みは1950年(昭和25年)2月11日、発売は1950年(昭和25年)6月15日。

発売前年の日劇ショーのために作られた。当時ちょうど入院していた服部を笠置が見舞い、新曲を頼まれた服部が頭に浮かんだのが上方落語の「無い物買い(無いもん買い)」であり、これをもとに詩を付け、5分以上の大作となった。評判となりレコーディングされたが、当時のSPレコードでは収録出来ないので短縮バージョンで行われた。立て続けに歌う複雑な歌詞に、流石の笠置も「ややこし、ややこし」とぼやいたのを、服部が面白がって急遽曲に取り入れたという。レコード売上は45万枚に達した。そして1952年の「第2回NHK紅白歌合戦」で笠置シヅ子が歌った。


映画との関連

  • 松竹映画『ペ子ちゃんとデン助』劇中に、今でいうプロモーションビデオのような映像(映像上でのタイトルは「買物ヴギ」)が存在し、その中には若き日の黒柳徹子も出演している。東宝映画「トットチャンネル」ではこのエピソードを元にしNHKの歌番組に設定を変えている。
  • 映画『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』では、アニメーションで使われている。

歌詞の問題など

  • 歌詞に仁丹という特定の商品名があるので、NHKではあまり歌われてこなかった。確認できる例外の一つは、2010年(平成22年)7月26日放送のNHKラジオ深夜便「にっぽんの歌こころの歌 懐かしの歌謡スター 笠置シヅ子集」であり、「仁丹」部分も含めた放送がなされた。

  • 歌詞すべてが大阪弁であり、軽快なテンポで40品目の品物を歌い並べ「オッサン、オッサン」と連呼するなど斬新な内容で、一度聞いたら強く印象に残る。

差別語とされる部分の問題

歌詞に「わしゃつんぼで聞こえまへん。」「これまためくらで読めません。」という語句があり、差別用語にあたる(但し差別用語には明確な基準があるわけではない)として、長らく放送されなかった。歌詞掲載サイトを検索すると、上の三文字部分を伏せ字としているものもある。

その部分は近年の復刻版ではカットされたり、歌詞を「私は耳が不自由で聞こえまへん。」に変えて歌うなどされている。オリジナル版ラスト部分では、煙草屋で買いたい物のメモを見せるが、そこの「お婆さん」は目が不自由で買い物できず、「ああしんど」とオチになる。この部分も上記とおなじ理由で歌われなくなった。

ただ、視聴覚に障碍のある人が店番を務めることができているこの歌詞内の世界は、いわゆるノーマライゼーションが達成された世界と言える。そんな人をいないことにせず、店頭に出して、その障碍ゆえちょっと困ったことになった、というオチは、障碍を持つ人へ腫れ物を触るような扱いとは真逆のものと言える。

単なる単語へ脊髄反射のような言葉狩りをするよりは、歌詞の内容をもって規制されるべきか否かを考えたいものである。

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