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概要

太古の昔、大マゼラン銀河に存在していたという古代文明。


新正暦世界において、イスカンダルと大マゼラン銀河の覇権をめぐって星間戦争をしており、波動エネルギーを使ったイスカンダルに敗れ、滅び去ったといわれている。

イスカンダルとの戦争では11の保有艦隊のうち突然失踪した第8艦隊を除くすべてが壊滅。ゲーム本編では失踪した第8艦隊が突如出現し、自軍部隊と対立することとなる。

外見はガミラスやイスカンダル人に似たヒューマノイドで構成されているが、自分たち以外の全ての存在を「劣等種族」と呼んでおり、自分たちこそが大マゼラン銀河の真の支配者であると主張している。またほかの文明や惑星への侵略行為を「矯正」と称し、自分たちに支配されることこそが真の幸せであると信じて疑わない。それゆえその侵略行為を糾弾された際には「侵略という単純な言葉で切って捨てる事しか出来ないような種族はしゃべる猿と同じ」「理性と知性を以て、我々を受け入れた者に待つのは、豊かで不安のない未来」と返している。このように他者を見下し切った態度をとっているためか基本的に版権作品の悪役と関わろうとしない。

ガミラス・イスカンダル同様大マゼラン銀河出身であるため地球人のことは「テロン人」と呼び、ガーディム再興のためにヴァングレイと主人公のパートナーであるナインを付け狙っている。

その文明体制は徹底した合理化・効率化と目したシステムによってすべてが管理された管理社会であり、生まれてすぐに結婚や出産、就職といった一生の生活の全てが管理されている。アスラン・ザラはその体制を知りデスティニープランを連想した。そのためガーディムには恋愛や結婚の愛に関する文化が存在しない。デスラーはそれがガーディム滅亡の原因であると語っている。


ガーディムの真実

ネタバレ注意




















その実態は全員が実在していたガーディム人のデータを元に建造されたアンドロイドで構成された集団。

グーリーが復活する度に記憶が消えていたのはその実態の表れであり、

敗北し戦死する度にアンドロイドが収集した戦闘データ等を同型のアンドロイドに反映させていた。

彼らは上位階級の者以外は自身がアンドロイドであるということ自体を自覚せず、数少ないガーディム人の生き残りであると思い込んでいる。

総てを知るのはアールフォルツのみ。


物語で戦ったグーリーはソルジャータイプ「グーリー:S3429Y」として、ジェイミーはコマンダータイプ「ジェイミー:C0873K」として作成されていた。

上記の構成員一覧の面々は所謂戦闘用アンドロイドのプロトタイプ。

彼らの敗北に伴いそのデータを元に、アールフォルツの手で量産型アンドロイド「ソルジャー」と「コマンダー」が建造された。


量産されていないのはアドミラルタイプの「アールフォルツ:A0012M」だけで、彼もまた自身がアンドロイドという自覚はなかった模様。

プロトタイプとも言うべき試作機は全員「自己の存在」に疑問を抱いたため「出来損ないの失敗作」の烙印を押され、全てアールフォルツの手で自我諸共処分されている。

自我が希薄に作られたアンドロイド達であるが、全く自我が無い訳ではなく自分で考えたり戸惑いを見せる事はある。

だがアールフォルツの調整の結果彼らの自我が大きく出る事は無く、自分達がガーディムの為に全てを捧げる事に疑念を持つことは皆無。

主人公は彼らの状況を「精神制御されている」と例えた。

しかし後継機にデータが転送されるという性質上自我の残滓は残るのか、処分されたはずのグーリーは偶然ながら自我を取り戻し、主人公と一騎打ちで決着を付けようと(創造主からすれば)暴走じみた行動を取った。

なおもう1人の試作機であるジェイミーは特に主人公達と積極的に交戦を行わなかったせいか、再び自我に目覚めることはなかった。



顛末

そんな彼らガーディムが本格的に戦闘を行ったのは最終盤。

アールフォルツはガミラス本星での地球艦隊・天駆とガミラス艦隊の決戦中に堂々とスリニバーサで乗り込み首都バレラスを爆撃しながらデスラーに一方的な宣戦を布告。

デスラーとガミラス帝国に住む人間を粛清すると堂々宣言し、沖田艦長からの停戦と住民避難の協力依頼に対し「貴官の提案が理解できない」と真顔で言い切り


「我々は、ガミラスの矯正のためにここに来た。だが、指導者に見捨てられるような愚かな民ならば、消去も当然だろう。そしてそれは、あくまで超文明ガーディムが成さねばならないのだよ」


と、あたかもに自分達の行為が常識的だと言わんばかりに第二バレラスが首都に落下するという危機的状況の最中に嬉々としてガミラス人の虐殺を決行せんとした。

なお自分達の行為を棚に上げながら、天駆の面々に対しては避難を促すような気遣いの様な言動をしてみせている。


加えて、地球を新たなガーディムの母星にするという野望と、野望実現の為に戦艦ヤマトそのものを狙っていることを明かした。

こうしてガーディム第8艦隊は地球征服を狙う非道の侵略者としての本性を露わとし、地球艦隊・天駆と決定的に対立することになる。


そして戦いの末にガーディムの機動兵器は全滅し、旗艦スリニバーサも轟沈。

アールフォルツも第8艦隊の敗北を信じられず、「これは…悪い夢か…!?」と事実を受け入れず、艦と共に滅び去った。


…かに思われた。



そして最終話。

3つの次元が無理矢理融合されようとする危機的状況の中、どこぞのTシリーズのごとくメカ部分をむき出しにしながら生き残っていたアールフォルツ:A0012Mは

ナデシコのボソンジャンプ関連の解析データや、ヤマトの波動エンジンと次元制御技術の解析データを収集し、

アールフォルツ:A0012Mは次元ゲートを形成。

過去から自身のオリジナルである生前のアールフォルツと第8艦隊旗艦「バースカル」を呼び込む事に成功する。

つまり、過去において第8艦隊が突如消えた理由は未来に呼び寄せられてタイムスリップしたことによるものだった。(デスラーが第八艦隊失踪の真相と呟いている)


……しかし自身をコピーしたアンドロイドを目撃したオリジナルのアールフォルツは「自分と同じ顔のアンドロイドが存在するなど許されない」という身勝手な理由で、

これまでの戦闘データを送信し終わり用済みとなったアールフォルツ:A0012Mを即座に抹殺。

裏切られ絶望と怒りの声を上げて爆散したアールフォルツ:A0012Mを横目に、オリジナルのアールフォルツは、次元融合に伴いもうすぐ文明も生命も滅ぶであろう地球の存在を「合理的」と定め、

3つの世界が融合した地球をガーディム再建のために「使ってやる」べく地球侵略を開始する。

アンドロイドを嫌悪の感情で破壊したことについては、



「これがガーディムなのだよ。約3000周期後の世界のテロン人。この合理性が理解できないとは時が経とうと知的生命体の思考というのは進歩が見られぬようだな。つまり、我々ガーディム人こそが時代を超えて、この宇宙の覇者足る資格を持つと言い換えてもいいだろう」



という理解しがたい答えを導き出して返答し、地球艦隊・天駆の面目をドン引きさせた。

その傲慢さとエゴは全てにおいてアンドロイドのアールフォルツ以上。

アンドロイド達が求めたシステム・ネバンリンナの存在も不要とし、沖田艦長からの停戦要求を一切聞き入れず地球侵略を開始せんとするアールフォルツだが(*5)、

地球艦隊・天駆の徹底抗戦の前に押しとどめられる。

しかしアールフォルツは「現在の地球に現れたのは先遣隊に過ぎない」と豪語する。

更なる戦力を増強すべく第8艦隊の本隊を過去の時空から呼び込み、艦隊を率いて敵を殲滅せんとするアールフォルツだったが……



エージェント「やはり、ガーディム人に生存の資格はない…超文明ガーディムの再建に旧ガーディム人は不要…いや…害悪と判断…」

アールフォルツ「な、何だ、お前たちは…!?」

ネバンリンナ「我は…システム・ネバンリンナ…」



この段階で、ガーディムの文明再建システム「システム・ネバンリンナ」は学習の果てに自分達以外の存在を見下し切った傲慢なガーディム人を「害悪」と判断してクーデターを決行。

第8艦隊の人員はネバンリンナが率いるエージェント達の手で皆殺しにされてしまった。

最後に生き残ったアールフォルツ自身も、ガーディム人の遺伝子を採取し終わったネバンリンナにとっては既に存在価値は無く、旗艦バースカルの動力炉を欲したネバンリンナ率いるエージェントの手でバースカルを破壊されたことで死亡した。



アールフォルツ「お、お前たち!私のバースカルに何をする!」

ネバンリンナ「この艦は使わせてもらう。システム・ネバンリンナのボディとして。」

アールフォルツ「やめろぉぉぉぉぉぉっ!!」



ガーディム最後の艦隊、第8艦隊とその総司令官の最後は、傲慢不遜な当初の姿からは正反対のあまりにも惨めな末路であった。


実は超文明ガーディムが滅亡した理由は、徹底し過ぎた管理社会の歪みで極限まで溜まった不平不満が爆発したことで起きた内乱による自滅。

徹底的な管理社会であったが故に、ガーディムは内乱に伴う秩序や社会体制の崩壊と混乱に耐えられるだけの力は持たず、内乱の余波であっけなく滅亡している。


一応良識のあるガーディム人も少数いたが、彼らは内乱発生時点で母星を捨てて地球のある太陽系に脱出している。

しかしそんな彼らも大マゼラン銀河から逃げ延びた先で起こったミケーネとエンブリヲの戦いに巻き込まれほとんどが死亡してしまった。


秩序と合理化を謳って高度な文明と科学力、軍事力を誇った超文明は、外敵に滅ぼされた訳でも理不尽な災害に見舞われたのでもなく、ガーディム人自らの手で勝手に滅びの道を歩み、宇宙の歴史から消え失せるという皮肉な末路を辿ったのである



しかしミケーネとエンブリヲとの戦いでも僅かに生き残ったガーディム人は避難した銀河系の種族と交わることでその血を次代に繋げていた。

その末裔の名は「地球人」。

即ち地球人こそが、傲慢なプライドを捨て去り他者と交わり相互理解を果たしたガーディム人の未来の姿であった。


関連タグ

スーパーロボット大戦V


傲慢 自業自得


フューリー(スパロボ)神文明エーオス:色々と共通点があるバンプレストオリジナル敵勢力。

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