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越驕子

えつきょうし

台湾の人形劇「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。メイン画像左の人物。
目次 [非表示]

概要

称号:人殊(じんしゅ)


霹靂布袋戲」の登場人物。「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズで活躍した。


人覺の双子の弟。人覺に強い嫉妬心を抱いている。

歪んだ性格から、鬼麒主や兄に扮して、武林に大きな戦乱をもたらした。

「仙魔鏖鋒」シリーズにおける黒幕である。


プロフィール

性別
初登場霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄 第26章
退場霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄 第33章
本拠地玄黃島、覺龍渡口
正体人覺
部下疏道譴、景巖孚上座、聖道天、閱千旬、楚天行
その他異斬魔彎
変装鬼麒主、人覺
武器忉利獄龍斬(魔刀)、天可明鑒(聖剣)
所有物白骨森羅扇

人物

人覺の双子の弟。青髪で青い服を身にまとう陰険な策士で、容姿は兄と瓜二つ。兄と同様「人鬼之子(じんきのこ)」という特殊な体質を持つが、鬼の部分が強く、それゆえ性格も陰湿である。「人鬼之子」は鬼族の血を引くことから、表に出ることが許されず、兄弟ともども雲海仙門の陰で修行した。


修行を経て、人覺が天地人玄黃三乘の一人に抜擢されるが、自分だけが冷遇される。このことから、陰湿だった性格がさらに歪んでしまい、兄に強い嫉妬心を抱くようになる。不公平な世界を恨み、武林を転覆せんという思いを心に秘めた。


血河戰役が終息を迎えた後、陰謀者だった天邪八部眾の一人・鬼麒主が君奉天の制裁を受け、絶命した。その際に鬼麒主の遺物である「白骨森羅扇(はっこつしんらせん)」を偶然に拾い、以降は白い仮面をかぶり、鬼麒主に扮して暗躍するようになる。


経歴

陰謀

霹靂天命之仙魔鏖鋒」時期に起きた事件では、地冥における物を除き、ほとんどが越驕子の手による陰謀である。また、同じく黒幕である地冥と共謀することもある。大まかな陰謀は以下の通り:


嫉妬

  • 人覺に妬み、補佐対象である「人之最」ごと浩星探龍に精霊の角を植え付け、「夸幻之父」として改造した。
  • 上記と同じ手段で、精靈天下の獣王・戰神猊を棄神類の「虩(けき)」に改造。
  • 夸幻之父寄曇說に転生した間、間者の楚天行や閱千旬などを使って、魔化を促す。

力の追求

  • 「九五之盒」で縱橫子を利用し、幽界の権力者・夔禺疆を殺害。
  • 利用価値をなくした縱橫子を殺し、名弓「孤峭天引」を奪取。
  • 恨吾峰の妻を毒で操り、治療の名目で、恨吾峰に魔刀「忉利獄龍斬(とうりごくりゅうざん)」で人を殺すよう指示する。
  • 單鋒罪者・劍咫尺を操り、三教の聖剣「天可明鑒(てんかめいかん)」を奪取し、関係者を殺害。
  • 魔刀と聖剣事件の口封じや、関係者たちを殲滅すべく、德風古道など三教の内部に間者を入れる。

上記の縱橫子のように、越驕子は利用価値をなくした者を、遠慮なく切り捨てる冷酷さを持つ。越驕子の計画通り、魔刀と聖剣がある程度人間を斬り殺し、完全な武器として目覚めた。恨吾峰と劍咫尺も縱橫子と同様、越驕子に切り捨てられる。


暴露

越驕子は「一魂雙體(いっこんそうたい)」の術を習得しており、一人を二人に分身する能力を持つ。そのため、裏で偽の鬼麒主として活動する一方、表では兄の人覺に扮して行動していた。本物の人覺は地下牢に囚われており、身動きが取れない状態である。越驕子が魔刀と聖剣を完成した以降、鬼麒主としても、人覺としても周囲から不審な目で疑われる。


鬼麒主に至っては、幽界の聖母・九嬰に指摘されるほど。偽の鬼麒主であると瞬時に見抜かれた。だが越驕子はそれを隠すつもりはなく、表では人覺として暗躍を続いた。寄曇說一頁書の新たな体となった後、その陰謀がついに暴かれる。


天跡君奉天の積極な行動により、本物の人覺を救出。同時に偽鬼麒主の仮面が剥され、「越驕子」の名が初めて知らされる。公式サイトにおける初登場は、越驕子としての正体が暴かれた時点である。


敗北

正体を明かした越驕子は、培った魔刀・忉利獄龍斬で、鬼族の刀使いである異斬魔彎の協力を得た。君奉天の「神皇之氣」を制御するために、奥義「問心一斬」の修行に要請した。また、樂尋遠に力と人員を与え、武林連盟「盛世歸圓」での勢力を固めさせた。


さらなる陰謀を企もうとしたその時、君奉天の追撃を受ける。その際に、樂尋遠の裏切りによって、奮戦を強いられた。最後は君奉天の剣技「天劍禁招」に敗北し、命を落とす。死体は異斬魔彎によって連れ去った。


関連タグ

霹靂布袋戲 人覺


霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄


関連リンク




ネタバレ

そもそも「越驕子」という人物が存在しなかった。

前述した人物は、人覺による陰謀の一環でねつ造された人物である。人覺・非常君は最初から弟がなく、前述した行為はすべて、彼が潔白を保つための自作自演に過ぎない。また、越驕子がこなした全ての事件が、本当は人覺の手によるものであった。


越驕子という存在は、人覺が「一魂雙體」の力で作った分身である。「一魂雙體」の能力により、片方の分身が殺されても、片方が生きれば復活できる。本体の人覺が生きているため、君奉天に斬られた越驕子は、当然生きていた。


天跡が九天玄尊の死の真相を知り、古傷が再発した際、越驕子が異斬魔彎と共に天跡に襲いかかる。激戦の果てに、天跡を殺すことに成功した。しかし天跡が死ぬ直前に使った玉砕の技により、越驕子の体が完全に破壊され、修復不能となる。それ以降の人覺は、正体を隠すことをやめ、越驕子としての活動もこれで最後になる。

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