阪神ジュベナイルフィリーズ

はんしんじゅべないるふぃりーず

JRA(日本中央競馬会)が阪神競馬場で開催する芝GⅠ競走。

基本データ

2023年1月現在

コース	阪神競馬場・芝1,600m
格付	GⅠ
出走資格	サラブレッド系2歳以上牝馬 最大18頭まで
負担重量	定量54kg
登録可能馬	JRA所属馬・地方競馬所属馬・外国調教馬
地方馬の優先出走権	アルテミスステークス、ファンタジーステークスのいずれかで2着以内/JRAの2歳馬芝重賞で1着

概要

一部を除いて例年12月の阪神競馬場で開催。

現在は2歳牝馬のチャンピオン決定戦という位置づけである。

競馬番組表では、｢農林水産省賞典 阪神ジュベナイルフィリーズ｣という表記になっている。

競走名の｢ジュベナイル｣は、英語で｢少年少女(の)｣、｢青少年(の)｣、｢若い｣、｢未熟な｣などを指すジュブナイル(juvenile)に、｢フィリー｣は同じく概ね4歳未満の牝馬(filly)に由来する。

1949年、関西地区の旧3歳王者決定戦の阪神3歳ステークスとして創設される。

1984年のグレード制導入で朝日杯3歳ステークスとともにGⅠに格付け。

1991年に牝馬限定レースとなり、阪神3歳牝馬ステークスに改称。

2001年、馬齢表記の数え年から満年齢への変更に合わせて現在の名称となる。

2024年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事により京都競馬場開催となる予定。

歴代優勝馬

現在の名称となった2001年以降を記載。優勝馬は例外なくJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞している。

1990年までは阪神3歳ステークスを、1991年から2000年までは阪神3歳牝馬ステークスをそれぞれ参照。

※回次は阪神3歳ステークス及び阪神3歳牝馬ステークスより引き継がれる。

回次	年	優勝馬	騎手	備考
	平成			馬齢改正・阪神ジュベナイルフィリーズに改称
第53回	2001年	タムロチェリー	O.ペリエ	青森県産馬としてグリーングラス以来のGⅠ勝利。
第54回	2002年	ピースオブワールド	福永祐一
第55回	2003年	ヤマニンシュクル	四位洋文
第56回	2004年	ショウナンパントル	吉田豊
第57回	2005年	テイエムプリキュア	熊沢重文	鞍上の熊沢は14年ぶりの平地GⅠ勝利。
第58回	2006年	ウオッカ	四位洋文	レコードタイム1.33.1。2着アストンマーチャン、2007年東京優駿・2008年～2009年安田記念連覇・2008年天皇賞(秋)・2009年ヴィクトリアマイル・ジャパンカップ優勝。顕彰馬
第59回	2007年	トールポピー	池添謙一	2008年優駿牝馬優勝。アヴェンチュラ全姉。
第60回	2008年	ブエナビスタ	安藤勝己	1995年優勝ビワハイジ産駒。2009年桜花賞・優駿牝馬、2010年ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、2011年ジャパンカップ優勝。
第61回	2009年	アパパネ	蛯名正義	2010年牝馬三冠、2011年ヴィクトリアマイル優勝。
第62回	2010年	レーヴディソール	福永祐一
第63回	2011年	ジョワドヴィーヴル	福永祐一	鞍上の福永は2人目の騎手連覇。ブエナビスタ半妹で初の姉妹制覇。
第64回	2012年	ローブティサージュ	秋山真一郎
第65回	2013年	レッドリヴェール	戸崎圭太
第66回	2014年	ショウナンアデラ	蛯名正義
第67回	2015年	メジャーエンブレム	C.ルメール	2016年NHKマイルカップ優勝。
第68回	2016年	ソウルスターリング	C.ルメール	鞍上のルメールは3人目の騎手連覇。2017年優駿牝馬優勝。
第69回	2017年	ラッキーライラック	石橋脩	2019年～2020年エリザベス女王杯連覇、2020年大阪杯優勝。
第70回	2018年	ダノンファンタジー	C.デムーロ
	令和
第71回	2019年	レシステンシア	北村友一	レコードタイム1.32.7。
第72回	2020年	ソダシ	吉田隼人	初の白毛馬のGⅠ勝利。2021年桜花賞・2022年ヴィクトリアマイル優勝。
第73回	2021年	サークルオブライフ	M.デムーロ
第74回	2022年	リバティアイランド	川田将雅	2023年牝馬三冠優勝。
第75回	2023年	アスコリピチェーノ	北村宏司	レコードタイム1.32.6　新潟2歳Sからの直行で勝利。

関連項目

競馬 JRA GⅠ 重賞 阪神競馬場

朝日杯フューチュリティステークス

桜花賞 優駿牝馬(オークス) 秋華賞

ヴィクトリアマイル エリザベス女王杯