概要
ガンタンクの基礎となった試作機「RTX-44」を改修し、対MS戦能力を付与した機体である。戦況に応じて搭載武装を有効に使い分ける通常形態から、サブクローラーを展開して低姿勢になることでMSを上回る機動戦闘と被弾率の低下というメリットがある突撃砲形態に簡易変形することができる。
武装は220ミリ滑腔砲の他に両腕のボップガンや左腕の火炎放射器、30ミリ機関砲といった固定武装に加えて、56連装ロケットランチャーやMLRS、そして重地雷を機体側面に装備できる。尚、3機とも機密保持用の自爆装置が内蔵されていた。
劇中の活躍
「RTX-440」の開発を担当していたアリーヌ・ネイズンを部隊長とする囚人部隊に3機が配備されオデッサ作戦に参加。各地を転戦の後に苦戦している独立混成第44旅団に転属となる。
ミケーレ・コレマッタに嫌味を言われつつも、攻撃が開始されると続々とブービートラップに嵌る陸戦型ジムや61式戦車に対する「支援」を命じられるも「今まで先陣を切ることしか無かった」ので「いつもの通りに」突撃を敢行。
最終的には全機失われたものの、従来の「ずんぐりむっくりでノロい」というイメージに反し圧倒的な機動性と火力でもってザクやグフ・カスタムどころかドムさえも次々と退けたその活躍ぶりは、MS相手には不利とされていたこれまでのガンタンクのイメージをいい意味で覆した。
機動戦士ガンダム0083 REBELLIONの機体
機動戦士ガンダム0083をコミカライズした『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』にまさかの登場を果たしている。
重力戦線に登場した機体と各部が異なっており右腕はガトリング砲、左腕はガンタンクⅡのものに似た3連装ミサイル・ランチャーとなっており、両腕にジムのシールドを装備、また上面のセンサーは先行量産型ボールの連装フィフティーンキャリバーに代えられており、コックピット前面にセンサー状のものが見て取れる。
劇中では地上では無くフォン・ブラウン周辺での戦いとアイランド・イーズ内部での戦闘に運用されている。