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雪代縁

ゆきしろえにし

雪代縁とは「るろうに剣心」に登場するキャラクター。
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るろうに剣心の登場人物で、本作品のラスボスである。
雪代巴で、主人公緋村剣心の義弟。
アニメではOVAのみの出演だが最近発売されたPSPのゲームにも出ている。
OVAやゲームでの声優は佐々木望佐々木希でもささきのぞみでもないぞ。

概要

江戸のとある武家の生まれ。幕末の激動の中、剣心が関わったある任務によって、一家は散り散りとなる。最も慕う存在であるは、許嫁を殺された復讐のために剣心に近づいたのだが、彼女は剣心と共に暮らすうちに心境が変化していった。姉のために自分もその復讐に協力しようとしていた縁は姉の心変わりに激怒、剣心に憎悪の眼差しを向け、「オマエさえ最初からいなければ……」と捨て台詞を残し去っていった。
その後、目の前で巴が剣心に斬られるという悲劇瞬間を見てしまう。真っ白な髪はその時のショックによるもの。

狂おしいまでに慕っていた姉を失った縁は日本を嫌い、単身で上海へと渡った。
当時、東西の欲望が渦巻く魔都・上海で少年1人で生き抜くことは熾烈を極め、地獄の修羅場で何度も死にかけたが、縁は独学で習得した倭刀術と剣心への憎悪から生み出される執念によって頭角を現す。
やがて若年にして上海闇社会の頂点にまで上り詰め、強大な武器密造密輸を一手に取り仕切るようになる。同志たちの武器であるアームストロング砲暗器手甲なども全て彼と腹心である呉黒星が入手した代物であり、志々雄真実組織に甲鉄艦・煉獄を売った黒幕も縁である。
剣心への復讐「人誅」を実行すべく、利害を共有する者達と「六人の同志」を結成する。

神谷道場での剣心との闘いでは、独特の体さばきの倭刀術で剣心を翻弄する。剣心の九頭龍閃を受けるも、強烈な憎悪の念で常時から精神が肉体を凌駕しているため肉体的ダメージをものともせずに笑顔で立ち上がった。
激しいぶつかり合いの中、事前に一度見ていたこと、剣心が巴を殺した「」の意識を心のうちに抱えていたことで十分に力を発揮できなかったこと、縁の絶技・虎伏絶刀勢の特性とが相俟って剣心の奥義・天翔龍閃を破った。「人誅」の真の目的を知った剣心の猛攻に倒されそうになるも、鯨波兵庫の助けによって剣心への最大の復讐として「人誅」を完遂し、剣心を廃人状態に追い込んだ。

縁は人誅を完遂したことで一度は勝利を手にしたが、無意識的に人誅が答えではないことを感じており、心の中の巴は笑顔を失う。迷いが生まれた縁はそれを振り払うかのように、剣心を抹殺することこそが巴が微笑んでくれる「答え」だと自らに言い聞かせる。
一方、剣心は生き地獄の中で人斬りの罪を償う「答」を見出したことで復活し、かつてないほどの生きる意志と覚悟を決め、再び目に映る人々を救う道に戻っていた。

雪代縁


再び両者は合間見え、その戦いは神谷道場を遥かに上回る戦闘となる。
前回と違い、縁は憎・恨・怒・忌・呪・滅・殺・怨…ありとあらゆるにじみ出る負の感情により強くなっており、満身創痍、疲労困憊を微塵も感じさせず、気力だけなら前回の戦いを上回る剣心をも圧倒し、飛天御剣流の技を悉く破り、いつでも止めを刺せる状態にまで剣心を追い詰めるなど、もはや純粋な戦闘力で剣心を遥かに上回った。

直ちに立ち上がることすらままならず蹲った剣心と、仁王立ちでそれを見下ろす縁。

「もはや止めを刺すことは容易い」…

確信をもった縁は倭刀を手放し、人斬りの罪を償う「答え」として剣心に自害することを迫る。
しかし、剣心の答えは違った。立ち上がった剣心によって告げられた「答」——それは「殺めた者への償いは、より多くの人々の幸せで補う、そのためには生きて「不殺」を貫き、戦い続けるしかない」だった。その「答」を受け入れない縁。なぜなら、縁の中にいる巴は微笑んでくれないから……。

笑顔を失った巴という現実を目の前に、縁はすべてを「圧倒的な力」によって有象無象に捻じ伏せるべく、ついには狂経脈を発動する。
狂経脈の構造は医師である蒼紫によって異常発達した神経だということが判明するが、縁は蒼紫の云った「天賦の才」を否定し、剣心への長年の憎悪によって得られたものであることを告げる。剣心の先読みすら全く通じない視認不可能な速さと目に見えない物すら感じとる感知能力によって桁外れの戦闘能力を発揮し、剣心は為すすべがなかった。縁は剣心を文字通り手も足も出させずに圧倒し、に投げ捨てる。
その光景を見た斎藤は、縁が高さだけでなく速さまでも剣心を遥かに上回り、飛天御剣流そのものが封殺されたと認識する。また長年剣心の闘いを傍らで観てきた蒼紫・左之助までもが、縁と剣心の実力差を悟り、私闘の約束を捨てることを決意させるにまで至る。

ようやく海から這い上がった剣心に、縁はここで絶望の淵での死に追い込もうと望む。飛天御剣流のすべてを否定するために正面からの刀の一振りで葬ろうと疾空刀勢を放つ。超音波によって聴覚神経を狂わせる、いわゆる「人を葬り去る能力」とは異なる未知の技・龍鳴閃を、縁はすれ違いざまに耳元に叩き込まれたことで聴覚神経の更に奥にある三半規管までもが狂わされ、平衡感覚を失ってしまう。異常発達した神経は、この音による衝撃という悪影響をも人並み以上に受けてしまったのである。剣心に「貴様の剣の威力は拙者を上回っている」とまで云わしめるほどの縁の剣ではあるが、剣は威力(人を葬る能力)だけではないことを剣心から告げられる。
だが、縁は麻痺した神経器官を自ら潰し、平衡感覚が乱れたまま攻撃力を大幅に落としながらも、なお剣心に憎悪をぶつけ続け、絶技である虎伏絶刀勢の構えをみせる。迷いのある縁と、新たな答えを見つけた剣心、この両者の状況が、必然的に奥義対決の結果に反映されることとなる。

VS


かつてないほどの生きる意志と人生覚悟を手に入れた剣心の天翔龍閃は、それまで幾度も天翔龍閃を見てきた一同をして驚愕するほどの威力を放つ。踏み込まれるその左足は「これまでとは違う、剣心の新たなる一歩」によるものであり、本来の威力を発揮し虎伏絶刀勢に優勢にたつ。縁のなかの巴は最後まで微笑まず、己の巴を観た縁は刹那ではあるが戦意を喪失し、倭刀を手放してしまう。剣心は敢えて剣閃を下げず倭刀を破壊し、ここに奥義対決の勝敗が決する。

二度目の奥義対決では破れるが、それでも縁は止まらなかった。縁が掌を構えたその時、縁によって倒された呉黒星が復活し、剣心を銃撃。再び銃撃を試みるが、剣心を庇うに巴の幻影を見た縁は、引き金を引くより速く黒星を殴り倒す。そして縁は自分が本当に護りたかった者のことを思い出し、子供のようにを流すのだった。
実力では剣心を圧倒していた縁だが、この勝負は単純な弱肉強食の上での強さではなく、巴をめぐる2人の特質な因縁が「答えを見つけた者と、見つけられなかった者」として結果に表れたものであった。-「剣客として贖罪の人生を全うする」という答を見出した剣心に縁は勝てず、私闘に決着はついた-剣心皆伝より引用

死闘のあと、縁は警察に連行されるが、その直前に薫から巴の日誌を手渡され、その後警察の船から脱走し行方をくらませる。
その後、京都の貧民街に流れ着き、偶然父親である「オイボレ」と再会するのだった(このときはお互い親子であることには気づいておらず、「気のせい」同士の知り合いであった)。


戦闘能力

雪代縁の狂経脈は剣心華伝の解説で超々神速、そして飛び散るの一滴一滴すら見極める感知能力衝撃波だけで数メートル先の海を割るほどの腕力をもち、純粋な身体能力では間違いなく作中最強である。
また狂経脈を発動せずとも負の感情により力を増した縁は、答えを見つけたことで前回以上の力を見せる剣心を圧倒し、仕舞いには三度目に放たれた九頭龍閃へのカウンター(天翔龍閃と同じ原理で九頭龍閃を破ってしまっている)、轟墜刀勢と計2度の完全なダウンを与えており、自他共に認める「いつでも容易く止めを刺せる」状態にまで剣心を追いやっている。
また常時から精神が肉体を凌駕しているため肉体的な痛み全く意に介さないほど打たれ強く、それどころか剣心への憎悪により強くなり、本気を出した2戦目では剣心の攻撃を一撃たりとも喰らっておらず、その強さは枚挙に暇がない。

また縁の率いる組織は、大陸経由の密造武器全てを取り仕切り、世界最新鋭の兵器を持ち、あらゆる重火器の武装に加えて(志々雄一派が全財産の6割叩いてやっと1隻という)煉獄級甲鉄艦の艦隊編成を可能とするほどの常識外れの兵力を持つ。その組織を縁は純粋な暴力で束ねているのである。

狂経脈なしでも通常の縁の戦闘力は「四神4人同時に相手をするのと互角」でありこれでも十分に最強クラスの実力といえる。極めつけは長年にわたり縁をよく知る呉黒星いわく「狂経脈を発動した雪代縁には、四神に加えて全兵隊まとめてぶつけても到底かなわない」という異次元の強さである。

上記の通り、雪代縁は「るろ剣」の世界観を度外視した桁外れな戦闘スペックをもつ。
だが薫の咄嗟の呼びかけに巴の幻影を見て剣心への攻撃を中断したことや、やはり人誅を完遂したことで巴の笑顔が戻らなくなり迷いが生まれた事情、また剣心を「いつでも止めを刺せる」状態に追い詰めながらも、積年の恨みを晴らすためにあくまで技と技の力比べで剣心の全てを正面から否定していくという戦い方を実行するなど、「巴」という存在が深く関わっていた剣心は縁にとって例外的存在であり、それまで誰にも止められない暴君であった縁を唯一止めることができる存在でもあった。(神谷道場での第一戦では、縁は戰嵐刀勢などを封印し、人誅のために剣心を生かすことが目的で手加減を施したとの台詞があり、一方の剣心にも巴を殺害したことへの罪の意識があった。)

作中での縁の戦闘能力に関する数々の異例ともいえる発言がある。剣心からは「貴様の剣の威力は拙者を上回っている」「攻めているときは無類の強さをもつ」と明言され、斎藤からは「わずか二度の手合わせで全ての詰めてが封殺された」「飛天御剣流そのものが通用しない」と前代未聞の戦闘力の高評価を得ている。
この2人のこのような発言が描かれることは非常に珍しく、剣心が明確に「相手の能力が自らより上」だと発言したのは、雪代縁の他には比古清十郎への「性格は悪いけど腕は最強」と瀬田宗次郎への「飛天御剣流より速い!」などがある。



倭刀術

縁さん


大陸製の日本刀倭刀を用い、大陸の体術を複合した剣術斬撃に体術を交えて威力を倍加させる特徴がある。

  • 蹴撃刀勢(しゅうげきとうせい)
    • 刀の峯を蹴り上げることで、蹴りの勢いを斬り上げに加える。
  • 回刺刀勢(かいしとうせい)
    • 柄で相手の攻撃を受けて、その勢いを乗せて刺突するカウンター技。
  • 掌破刀勢(しょうはとうせい)
    • 刀の峯に掌底を当てることで、斬り下ろしに掌撃の勢いを加える。蹴撃刀勢の上段技といえる。
  • 朝天刀勢(ちょうてんとうせい)
    • 地面に刺した刀を台にして飛び上がり、上空の相手を打ち上げる技。縁にしてみれば大した技ではないらしいが、それでも龍鎚閃を破っている。
  • 虎伏絶刀勢(こふくぜっとうせい)
    • 刀を逆手に背後に構え、攻撃体制を保ちながら相手の攻撃を地に伏せることで回避。その大地の反動を利用して斬り上げる縁最大の必殺技。絶技とよばれる。
  • 戰嵐刀勢(せんらんとうせい)
    • 本気を出したときに使用。屈伸の勢いを乗せて、体軸を交互に入れ替え移動しながら回転して斬る乱撃技。
  • 疾空刀勢(しっくうとうせい)
    • 空中で落下と跳躍の力が釣り合う点で、特殊な体捌きと倭刀を振ることで、さらに空中疾走する技。
  • 轟墜刀勢(ごうついとうせい)
    • 相手を串刺しにして、投げる力技。

狂経脈

雪代縁の特異体質であり、ゼロから熾烈極める上海武器マフィアの頂点に若年にして上り詰めることを可能とした真の要因。
その正体は長年衰えることのなかった執念によって肥大化した神経である。
神経の反応速度が高まることで、人間限界を遥かに超えた速さでの動作が可能。その速さは殺気を剥き出しにしながらも剣心の先読みが全く通じないほどの速さであり、超々神速の領域に達する(ちなみに超々神速がどれほど速いかというと、天翔龍閃縮地は超神速であり、超神速の領域で既に剣心や志々雄クラスにとっても「目に映らない」視認不可の速さである。超々神速となると相手に殺気を読まれて動く先を予測されても、相手の身体の反応自体が間に合わない速度にまで到達する。)。
剣心は縁の殺気は察知していながらも移動や攻撃を認識すらできず、縁は余裕で2度も剣心の背後に回り込み、2度目の時は剣心は全く気がついておらず倭刀を剣心の背後から廻すような形で斬ることができるほどの圧倒的な速さであり、いつでも仕留めようと思えば如何様にも仕留めることができたことを見せつけている。
文字通り剣心を手も足も出させずに滅多打ちにしており、反撃はおろか避けることや防ぐ暇すら与えなかった。
また運動神経だけでなく感覚神経も異常発達しており、は飛び散る血の一滴一滴を見極め、聴覚は骨の軋み一つ一つすら聞き分け、皮膚は舞い上がる砂一粒一粒まで感じとり、全身が相手の動きを捕捉するレーダーのようになっている。
しかし、その異常発達した神経は常軌を逸した戦闘能力をもたらす半面、痛覚など自分にとってマイナスとなる感覚まで増幅させてしまうため、耳元で発動された龍鳴閃の超音波で聴覚どころか三半規管までもが影響を受けて平衡感覚を失ってしまうなど、防御面では大きなリスクがある。
つまり、狂経脈は感覚を研ぎ澄ませば研ぎ澄ますほど攻撃力が上がる代わりに防御力が下がる諸刃の剣なのである。(-目に見えぬ物まで感知する神経・狂経脈縁。それが縁の最大の武器でもあり綻びでもあった-剣心皆伝より引用)


その他

縁は姉・巴を殺された衝撃から狂気に陥り、「人を殺した罪は死罰を持って償うしかない」と剣心に叫んでいたが、彼自身も上海での事件(上海で行き倒れていた縁は裕福な日本人の一家に助けられたのだが、幸せな家庭に憎悪を抱く縁はその一家を皆殺しにし、金品を奪い逃走。また、この一家が所有していた書物から「倭刀術」を学んだ)を始め間違いなく人を殺しており、それどころか人殺しの武器を製造・売買する罪人であった。作中では過去の行いを詳細に語る描写があった数少ない敵キャラである。

また、巴の死がトラウマとなっていた縁は若い女性を殺せなくなっており、それ故に「外印さん」の協力が何としても必要であった。人誅を遂行するまでは側近の黒星が知る雪代縁ではなく、捉えどころのない飄々とした人物を演じていた。

作者がデザインした花札で最強系(剣心、比古、斎藤、志々雄、宗次郎)と並ぶ一人に選ばれた。(-最強系が二十点の札。剣心と比古師匠と斎藤、志々雄、宗次郎…縁は例外的にあえて零点札。零点だけど、ものすごい印象に残るという奴ですね。はげ山系だと虚無感みたいなのが一番強いし。同じはげ山系だと志々雄、刃衛。この三人はやっぱりヤバイってイメージがあるので。-剣心皆伝より引用。)

剣心皆伝のパラメーターでは戦闘力5・知識知恵3・精神力1・カリスマ4・個別能力復讐心無限大とされている。

万全体制の剣心・斎藤・蒼紫・左之助らを立て続けに圧倒してさらにまだまだ余力を残すターミネーター的なキャラクターであったら魅力的な縁が描けたのにと作者が単行本での登場人物回想で後悔を語っている。

本編とは関係ないが、再筆版では普段は再筆鵜堂刃衛より弱いとされながらも、その底力は凄まじく、満身創痍な上にぼろぼろのなまくら刀を使いながら斎藤・蒼紫・左之助を相手に立て続けに連勝する設定であり、再筆盤でもその戦闘能力の上限値は圧倒的な扱いであった。

OVA『星霜編』では、『追憶編』の影響もあってか大筋は原作と同じであるもののかなり台詞が改変されているほか、仲間はおらず単身で人誅を行っており、また狂気的な言動は少なめになっている。

キャラクターモデルは作者自身。
志々雄真実も同様であるが、あちらが作者の中にある「悪への憧れ」をつぎ込んだのとは逆に、縁は自身の醜悪さを反映したものであるため、人誅編を描いている間は常に自己嫌悪に悩まされていたという。

関連イラスト

デジャヴ
雪代姉弟



関連タグ

るろうに剣心 緋村剣心 雪代巴 和月伸宏 るろ剣 ヤンデレ シスコン

坂田銀時:なんか似てる。
雪村あかり:後年のジャンプ作品の人物。行動原理が姉の死を原点とした復讐であり、そのために髪の色まで変わる(変える)、並外れた能力の持ち主など共通点が多い。

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