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「雲海蒼蒼天之穹,蝶影紛紛火尋蹤,殺誡朱厭蓮佛心,封禪劍雪恨相逢。」

--オープニング曲のナレーションより


概要

霹靂皇朝之龍城聖影」から続く作品であり、2005年2月から公開された。

演出や物語の進行など、歴代霹靂シリーズの中でもかなり好評を受けた名作である。


「劍蹤」の日本語表記は「剣踪」。物語の内容から、「剣(または剣客)の行方」を意味していると思われる。


2018年12月から、本作は「霹靂布袋戲」のYoutube公式チャンネルにて一時期無料配信した。


特徴

物語の進行につれて、神や魔王クラスの登場人物、異世界など境界を越えた戦いが多くなった霹靂シリーズ。

当時「霹靂劫之闍城血印」の嗜血者葉口月人のような設定に対し、本作はその異様な世界観が比較的に少なく、武侠要素たっぷりなところが本作の魅力の一つ。


前作に引き続き、物語の中心は武林より北に位置する北域となっている。


あらすじ

一人は過去を探す者……

一人は未来を求める者……

それぞれをつなぐ一つの名前。

狂う太陽は落ちず、蝶々が飛び舞う中で、新たな刀剣伝説の1ページに幕を開ける。


はるか遠くにいる北域、そこにまつわる伝説の人物たちが続々現れる。

北域伝説の二大剣客-劍邪人邪は、それぞれの思いと因縁により、姿を現す。

西北十酋の大悪党-鄧王爺ごと鄧九五も、武林に入り、災厄をもたらす。

三百余りの剣客を焼き尽くした刀客・東方鼎立も、さらなる技を求めて、人を殺め続ける。


不望塵寰の一件が終わった後、劍子仙跡ら中原正道が集う中、鄧九五が突如姿を現す。

北の聖人・聖蹤が鄧九五の掌気に撃たれ、金像になってしまう。鄧九五の出現により、武林に新たな戦乱が始まる。

北域伝説の刀客・陰川蝴蝶君も恋人の公孫月が金像になったため、感情問題で戦局に入る。


次々と金像になる人たち。そんな中、「一蓮托生品」の記載によると、金像の封印を解除できる劍邪と人邪こそが、皆が探し求める希望であった。

素還真たちはこの戦乱をいかに解決する?彼らは金像になった人々を救えるだろうか?


一方、宮廷内の闘争が終え、遂に北域を統一した北辰皇朝。北方の覇者となった今、北辰皇朝と中原の関係はどう進展する?北域五人組はこれからいかに動く?

跋扈する鄧九五、暗躍する夜重生、彼らはどんな脅威をもたらす?


そして北域伝説の謎、すべての答えは霹靂劍蹤にある!


主な登場人物

中原正道

素還真

主人公。金像の問題で各地に奔走するが、自身にも金像になる危険が降りかかる。


劍子仙跡

三先天の道教先天。友人・聖蹤の行動に疑問を抱くようになる。


佛劍分說

三先天の仏教先天。劍子仙跡と共闘することが多い。

前作で邪兵衛の力を体内から駆逐した反動、少し力が抜けた。


疏樓龍宿

三先天の儒教先天。一度中原正道を敵に回したが、劍子仙跡の交渉により和解。

彼の要請に応え、共に鄧九五と対抗する。


傲笑紅塵

正義感の強い隠者。本作も正道の一員として悪党に剣を振るう。


葉小釵

刀狂劍痴の通称で知られる剣客。本作では故郷を失われた少年・名戰を弟子入りさせ、剣術を教えた。


六醜廢人(ろくしゅうはいじん)

醜い外見を持つ身障者。天下の情勢を熟知しており、正道のために智謀を働く。

磐石卓という車椅子のようなものに乗って移動する。その正体は……。


屈世途(くつせいと)

素還真の友人・一線生。琉璃仙境の雑務係。


北域

武林より北にある地域。本作の舞台はここが中心となる。


劍雪無名(けんせつむめい)

北域伝説の二大剣客の一人・劍邪一劍封禪とは友人関係。

なぜか自分の武器を使いたがらず、その理由は彼が探したい自身の「過去」にあるという……。


一劍封禪(いっけんふうぜん)

北域伝説の二大剣客の一人・人邪劍雪無名とは友人関係。未来を追い求める人。

冷たい雰囲気をしているが情に厚い。伝説の存在である吞佛童子を仇敵と見なす。


蝴蝶君(こちょうくん)

北域伝説の刀客。ややナルシストな殺し屋。お金と公孫月大好き。

恋人の公孫月が金像になったため、武林の戦局に介入する。ギャグシーンと戦闘シーンが充実。


聖蹤(せいしょう)

北から来た聖人。劍子仙跡の友人。不望塵寰を殺したことが理由で、金像にされた。

裏で何かをたくらんでいるようだが……。


北辰皇朝

北嵎一帯を統括した帝国、前作で北域を統一した。


北辰胤(ほくしんいん)

北嵎の梟雄。蒼龍弓の使い手。

息子である北辰元凰が一時休養のため、しばらく皇朝の権力を握る。鄧九五の脅威に気付き、中原正道と協力する。


北辰元凰(ほくしんがんおう)

北辰皇朝の皇帝。父・北辰胤や重臣たちの協力で、見事に皇太子から皇帝になった。今は一時休養中。

元々は仁君で優しい心の持ち主だったが、皇室の権謀闘争を経て、性格が変わっていく……。


北域五人組

波羅海五人組、般若海五星とも。かつてさまざまな悪事を働き、多くの命を奪った五人。互いに義兄弟の契りを交わしている。

武林に混乱をもたらすと同時に、北辰皇朝の壊滅を計画している。


地理司(ちりし)

元・北辰皇朝の国師。蘭若經の「雙極心源」を習得したことにより、容貌が急変。普段は白い長髪で顔面を隠している。北辰皇朝に潜伏し、北嵎の龍気を盗んだ。前作の終盤で聖蹤に殺されたと思いきや……。

五人組の筆頭。かなりの野心家。


鄧九五(とうきゅうご)

北嵎一の富豪。人間を金像に変化させる能力を持つの梟雄。白い手袋を着けて、輿に乗って出現する。巨富や絶大な武功を手に入れてなお、野望を秘めており、さらなる地位を求める。

五人組の中では二番目。実は愛妻家


東方鼎立(とうほうていりつ)

北域の狂人刀客。好戦的な自信家。戦いを勝ち取るために手段は選ばない。葉小釵に名戰を預け、因縁をつけた。

五人組の中では三番目。シンボルは荒れ狂う太陽。


公孫月(こうそんげつ)

貴公子のような男装をした麗人。蝴蝶君とは恋仲。

五人組の中では四番目。かつての悪行に悔いを感じ、五人組から脱退したが、それが遠因で金像にされた。


章袤君(しょうぼうくん)

蘭の花を手に持つ美男子。簪劍の使い手。穏やかそうに見えるが殺人の手段は残虐。

五人組の中では五番目で、一番忠実に計画をこなす。義姉公孫月蝴蝶君の恋仲を支持している。ギャグシーンあり。


北武林

前作に登場した北武林の三大玄音、それぞれ異なった楽器に長じる。本作ではこの三人の因縁と北域の接点が描かれる。


皮鼓師(ひこし)

北武林三大玄音の一人。皮鼓の達人。本名は賀長齡。

かつては容姿端正な美男子だったが、義母の嫉妬を買い、顔がはがされたため、イノシシの皮をかぶって原始林で姿を隠す。この事件より残虐な性格となり、人の皮を使って鼓を作るようになった。

その後北辰皇朝の国師になる。


骨簫(こつしょう)

北武林三大玄音の一人。簫の使い手。賀長齡の義母。艶めかしい雰囲気を漂う色好みな女性、残虐で冷酷な性格。鄧九五とは友人。


琴絕絃(きんぜつげん)

北武林三大玄音の一人。琵琶の奏者。賀長齡の恋人。賀長齡が皮鼓師に成り果てたことを知らず、彼を思い続ける。


敗血異邪

嗜血者の生体実験により作り出された失敗作。見た目は虫のような顔をした亜人間で、不死身の肉体を持つ。本作では表は中原正道と中立姿勢を保っているが、裏で暗躍している。


夜重生(やじゅうせい)

敗血異邪の首領。輿の中に籠っており、手が四つもある。吞佛童子の存在に興味を示す。


鬼祚師(きそし)

敗血異邪の一員。ハエのような顔をしており、複眼の能力を持つ。

「寧闇血辯」を解読するため、蝴蝶君に接触する。


その他

名戰(めいせん)

東方鼎立に復讐するため、葉小釵に師事した少年。


情殺(じょうさつ)

琴絕絃に恋心を抱く青年。鉅鋒里出身の刀使い。


滅定師太(めっていしたい)

紅葉山莊を守る女性修道者。劍子仙跡と触れ合ううちに、彼に心惹かれていく。


天險刀藏(てんけんとうぞう)

竹籠で顔を隠す浪人刀客。かつての因縁で、北域五人組に斬りかかる。


不望塵寰(ふぼうじんかん)

故人。前作で聖蹤に殺された僧侶。邪兵衛の力の持ち主。

蘭若經を含む武林の宝物を狙い、殺人に手を染めたため、中原正道の人たちに疑われた。

実は悪行を働いておらず、他の者が彼に偽って罪を擦り付けたようだが、その真相は……。


吞佛童子

異度魔界の戦神。北域の伝説に記録が残された人物。一本の魔剣をもって苦境に入り、殺戮と災禍をもたらしたという。オープニング映像でもその姿が確認できる。

一劍封禪となんらかの関係があるようだが……。


用語

金像

出手金銀・鄧九五の能力によって金像に封印された人たち。鄧九五曰く「金像の刑」。


処刑の過程は以下の通り:

  1. 鄧九五が輿に乗って護衛たちとともに出現。
  2. 伝令役の猿が飛び出す。書状を取り出し、罪状を申し出る。
  3. その後、鄧九五の掌気が処刑対象に飛んでくる。撃たれたら金像になる。

金像になった人は動かなくなり、掌気の威力次第では金像のまま死亡する場合がある。

劍邪・人邪の剣気がこの金像を解除できるという。

第一話で聖蹤と公孫月がその能力によって封印された。


一蓮托生品(いちれんたくしょうひん)

北嵎から流出した書物。北域にまつわる伝説が記載されている。亡き北域の高僧・一蓮托生の遺作とされる。劍邪・人邪が金像を解除できるなど、その内容は皆から注目を集めた。

本作のキーアイテムとなり、オープニング映像にもこの本とその著者が確認できる。


蘭若經(らんじゃくきょう)

北域の高僧・一蓮托生の作品。「雙極心源」という自身を二分できる武功が記載されている。

かつて蘭若經血案という事件があり、犯人は多くの人を殺し、蘭若經を奪った。

前作ではこの事件の真犯人は邪影ではなく聖蹤と思われるが、その真実は……。


雙極心源(そうきょくしんげん)

蘭若經に記載された武功。習得者は自身を「主体」と「化体」に二分できる能力を得る。

「主体」は習得者自身で、「化体」はこの武功を使って分化した独立の個体。

二つに分けた体は対照的な容姿で、両方の実力は分化する前と同じ強さを持つ。

地理司はこの武功を習得しており、前作で彼は分化された「化体」であることが判明した。

彼の「主体」は不望塵寰と考えられるが……。


寧闇血辯(ねいあんけつべん)

嗜血者たちが長年封印してきた古文書。中に嗜血者を強くなる方法が記載しているらしいが、ラテン文字で書かれている。嗜血者一族が全滅したため、中原の人たちは内容が解読できない。そのため嗜血者と同じく異大陸出身の蝴蝶君に翻訳を依頼する。

霹靂劫之闍城血印」のオープニング映像にも登場した。本作は北域の物語が中心なので接点が少ない。


関連タグ

霹靂布袋戲


劍雪無名 一劍封禪

蝴蝶君 公孫月



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