旧大日本帝国海軍において複数(多くの場合は同型艦4隻)の駆逐艦で構成された部隊。
編制上では複数の駆逐隊が水雷戦隊等の戦隊を組み、さらに複数の戦隊が艦隊を編成する。
2017年9月現在、Pixivにおいてはほぼ「艦隊これくしょん」に実装された駆逐艦娘のグループタグとして機能している状態であるため、以下でも同ゲームにおける各駆逐隊を中心として説明する。
各駆逐隊
※2014年10月時点での艦これ実装状況
駆逐隊のナンバリングは所属鎮守府により以下の通り付与されている(ただし35以降のナンバーの中には一度も使われた事のないものも存在している)。
- 横須賀鎮守府:1~10および41~50
- 呉鎮守府:11~20および51~60
- 佐世保鎮守府:21~30および61
- 舞鶴鎮守府:31~40
新造艦の就役、老朽艦の配転や離脱、戦闘による喪失やそれによる再編のため異動は多かったが以下の記述では昭和16年12月8日(太平洋戦争開戦時)時点で各鎮守府に属していた部隊の状況をベースとする。
一部を除き筆頭に記された艦が各隊司令乗艦。駆逐隊名後ろの括弧内は所属戦隊。
横須賀鎮守府
- 第一駆逐隊 (大湊警備府部隊)
神風、野風、沼風、波風
峯風型・神風型の混成。末期に汐風(峯風型)・朝顔(若竹型)を編入。
汐風、帆風
艦これ実装艦なし。汐風は末期に30駆を経て1駆に編入される。
- 第四駆逐隊(四水)
陽炎型で構成。2017年9月現在全艦実装されているものの揃えるとなると困難が伴う。
レイテ沖海戦時点で山雲・朝雲(開戦時9駆)・満潮(開戦時8駆)を編入。編入艦は西村艦隊、野分は鈴木艦隊でそれぞれ戦没した。
- 神風型で構成。2017年夏イベまでに全艦実装された…もののこちらも揃えるのは困難。(朝風:7-3-2と7-5-2&3、旗風:7-4と7-5-2&3、松風:7-5-1、春風:7-5-2&3でドロップ報告あり)。艦歴最後に松風・旗風はそれぞれ30駆で戦没。
吹雪型(艦これでは暁型)で構成。艦これサービス当初以来の人気駆逐隊である。
暁・響に改二実装。
吹雪型(艦これでは綾波型)で構成。艦これでは開戦時離脱していた朧も含めたタグとなっている。潮・曙に改二実装。
末期には響・霞も7駆に属した。
朝潮型で構成。2017年10月現在全艦が改二実装の快挙を遂げる。結成当初は「第25駆逐隊」。
- 第九駆逐隊(四水)
朝潮型で構成。結成当初は「第41駆逐隊」。山雲修理除籍(後横須賀鎮守府警備駆逐艦→第四駆逐隊)、夏雲・峯雲戦没後一水戦に異動、薄雲・白雲の吹雪型、一時解散した元18駆霞・不知火を編入。(但し、霞編入後朝雲も10駆転出)
第十駆逐隊は開戦時欠番。
呉鎮守府
吹雪型で構成。艦これ関連投稿では太平洋戦争開戦前に事故で沈没した深雪も含めたタグとなっている。また、第12駆解散後に所属した叢雲も含められることも。これに加え第20駆解散後の天霧・夕霧も属した。
吹雪は初期艦のひとつ、白雪は最初期の任務報酬、初雪・深雪もコモン艦であり、かなりの序盤でもコンプリートし易い駆逐隊の一つであろう。吹雪・深雪及び編入艦叢雲・天霧に改二実装。
- 第十二駆逐隊(三水)
吹雪型で構成。叢雲に改二実装。なお太平洋戦争開戦前には薄雲も所属していたが、味方の機雷にうっかり触ってしまいドック送りにされてしまったため、開戦時点では除籍されている(なお薄雲の修理が完了する前に駆逐隊の方が解隊となってしまっている)。
若竹、呉竹、早苗
若竹型で構成。艦これ実装艦なし。
- 第十五駆逐隊(二水)
陽炎型で構成。夏潮没後、18駆より陽炎を編入。現実装艦全てに改二実装済。
- 第十六駆逐隊(二水)
陽炎型で構成。2017年9月現在全艦実装されているが全艦を揃えるには困難が伴う。
雪風に丹陽(艦隊これくしょん)・雪風改二が、また天津風も改二が実装。
- 第十七駆逐隊(一水)
陽炎型で構成。こちらも入手は簡単ではない。
浦風・谷風に「丁改」、磯風・浜風に「乙改」実装。
戦中、16駆解散時に雪風、二水戦解散時に21駆より初霜を編入。
- 第十八駆逐隊(二水)
陽炎型・朝潮型の混成。本編成全艦改二実装。
- 第十九駆逐隊(三水)
吹雪型(艦これでは綾波と敷波は綾波型に分類)で構成。浦波・綾波・敷波・磯波及び編入艦天霧の全艦改二が実現。
- 第二十駆逐隊(三水)
吹雪型(艦これでは綾波型)で構成。2017年夏イベントで天霧と狭霧が実装された。開戦前結成時は「第8駆逐隊」。
12駆解散時に白雲を編入。20駆解散時に天霧・夕霧は11駆に、白雲は修理を経て9駆に編入。
更に11駆解散後天霧は19駆に編入。天霧に改二/改二丁実装。
第十四駆逐隊は大戦期を通して欠番。
佐世保鎮守府
- 第二一駆逐隊(一水)
戦中、時雨(27駆解散、レイテ沖海戦後)・朝霜(2駆解散時)・霞(天一号作戦直前、7駆より)を編入。
- 第二二駆逐隊(五水)
戦中、29駆より夕凪(神風型)を編入。22駆解散時残存の皐月・夕凪は30駆に編入。
睦月型で構成。菊月戦没後卯月は古巣の30駆に、夕月は29駆を経て30駆に編入。
- 第二四駆逐隊(四水)
白露型で構成。改二は海風、江風、山風及び編入艦満潮(8駆解散後編入)に実装。
- 第二七駆逐隊(一水)
初春型・白露型の混成。白露型の初期実装艦2隻に改二実装。開戦前結成時は「第9駆逐隊」。
戦中、解散した2駆より春雨・五月雨を編入。最後に残った時雨はレイテ沖海戦後に21駆に編入。
追風、疾風、朝凪、夕凪
神風型で構成。艦これ実装艦なし。23駆解散時に夕月(こちらも未実装)を編入。
- 第三十駆逐隊(六水)
睦月型で構成。戦中、卯月、三日月、夕凪(神風型)、松風(神風型)、皐月、夕月、秋風(峯風型)、旗風(神風型)、汐風(峯風型)を編入。解散時汐風は1駆に編入。
第二五駆逐隊(開戦時の「第八駆逐隊」)・第二六駆逐隊・第二八駆逐隊(開戦時は「第二九駆逐隊」に併合)は大戦期を通して欠番。
舞鶴鎮守府
朝顔、芙蓉、刈萱
若竹型で構成。艦これ実装艦なし。朝顔は末期に1駆に編入。実装済みの32駆はこの第32駆の次の代である。
羽風、秋風、太刀風
峯風型で構成。艦これ実装艦なし。
開戦後編成された駆逐隊
(編成順に紹介)
陽炎型と夕雲型の混成。9駆より朝雲を編入。夕雲型の各艦及び秋雲に改二実装。
第三一駆逐隊 (二水戦)
第六一駆逐隊 (第十戦隊)
第三二駆逐隊 (二水戦)
夕雲型で編成。涼波没後新造の浜波を11水戦より編入。
第十八駆逐隊 (一水戦)
第九駆逐隊の解散を受け、
開戦時十八駆の霞(朝潮型)・不知火(陽炎型)・開戦前十二駆の薄雲(吹雪型)により編成。
第二駆逐隊 (二水戦)
夕雲型で編成。早霜・秋霜擱座放棄後31駆より朝霜を編入。
冬月、霜月
秋月型で編成。涼月(61駆より)を編入。宵月、夏月を新造編入。
上記の他にも、戦前には第四五駆逐隊が、戦時中には第五二駆逐隊・第五三駆逐隊が存在した。