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  1. 人口全体の中で高齢者(65歳以上)の数が増えていくこと。
  2. 老化と同義。かつて若かった人物の年齢が上がっていくこと。

少子高齢化

日本で最も深刻な社会問題である。


低くなった出生率×高くなった平均寿命余命)のコンボにより、日本では2011年より人口の減少が始まり、人類が未だ経験したことのない、世界最速ペースでの高齢化社会が到来してしまった。高齢化ペース自体は韓国など一部のアジア諸国の方が早いが、日本はそれを一歩先に経験しているわけである。日本の次に高いのはドイツイタリアポルトガルフィンランドである。


2014年からは赤ん坊用の普通のおむつの売上を大人用おむつの売上が上回るという現象も発生しており、このペースだと2060年までには人口は1億人を割る。


社会問題としての高齢化

業界によって多少異なるが、一言で言えば1990年代後半~2010年代初期に「お前の代わりはいくらでもいる」というノリで氷河期世代(ここでは1970~80年代生まれの広義を指す)を使い潰した結果である。少子化の日本では年々若者が激減しており、氷河期世代のように「学校を出ても就職先がない」時代でもないため、「3K」かつ低賃金な職場は敬遠されるのは当然である。


農林水産業

都市圏へ人々が流出する過程で地方産業を支えていく第一次産業従事者の継承者が激減した。農業の人手不足は機械化で補完しているがそれでも賄いきれず、地方には耕作放棄地が広がっている。


建設業界

1990年代~2000年代にほとんど新規採用を行わなかったため、高齢化が進行。就職氷河期世代の人材がすっぽり抜けており、東日本大震災の復興需要で人手不足が顕在化した。日本政府は災害復興と東京オリンピック(2020年)の招致により増加した建設需要を賄うため外国人技能実習生を建設業界へ送り込む方針を立てたが、所詮付け焼刃に過ぎない政策に現場の職人からは失望する声が広がっている。建設業はいわゆる「3K」業界と認識して若い人が入ってこないため、就職氷河期世代に限定した採用も行われているが「優秀な人材が豊富だった氷河期世代を新卒で採用していれば」という指摘は多い。


運輸・流通業界

ネット通販の広がりで宅配・倉庫向け配送問わず需要が伸び、流通業界には大きな負担となっている。深夜長時間労働の上報酬も安いので若者に避けられ、この業種で働く人のほとんどが氷河期世代以上である(その氷河期世代もブラック企業などでこき使われた末この業界に流れ着いた人が多い)。タクシー・バス業界はさらに悲惨で、ポスト団塊世代が主力。これは高度なスキルが必要な仕事であるにもかかわらず小泉純一郎政権下の規制緩和で競争が激化したことから新人を育てる余裕もなくなったためで、氷河期世代すらほとんどいない。


警備業界

行く当てを失った人間が転がりこむ警備の世界でも人で不足は深刻だ。深夜長時間労働を強いられる環境下にもかかわらず大した給料も支給されないため、街中では60歳超えの老年警備員が目立つ。また、東京オリンピックの開催にともなって広島の花火大会が中止に追い込まれている。


地方議会

国会以上に、地方の市町村議会議員の高齢化が進んでいる。これは若者の政治への無関心のせいというより、地方、特に町村部の議会議員は議員専業では食えないほどの低報酬だからである。若い勤め人や自営業者は仕事や子育てで忙しく、議員活動に専念できるほどの暇はない。よって、過疎が進んでいる町村議会では年金世代の老人ばかりである。


趣味・芸能の「高齢化」

かつては若者文化の象徴となっていたような業界でも、ジャンルとして定着するにつれて担い手の年齢層が幅広くなるケースは少なくない。これを「ベテランが居座っているせいで世代交代が進まない」として否定的にとらえる意見もあるが、「短期間で引退を強いられていた」担い手が長く続けられるようになるのは業界にとってはむしろ歓迎すべきこととも考えられる(演歌盆栽のようにあまりにも高齢化が進んだせいで「老人の趣味」というイメージがつくようになれば問題であるが)。


アイドル・モデル業界

1990年代までのアイドル・モデルは10代のうちにデビューし、20代後半ともなれば引退するか、ソロの俳優や歌手、ママタレ、バラエティ系タレントなどにシフトするのが定番であった。しかし2000年代以降はアンチエイジングの手法の進歩や各レーベルの歴史の長期化などによりアイドル業界の年齢も幅広くなり、30歳手前でデビューしたグラビアモデルも現れた。


男性アイドルグループはSMAPが2016年の解散時に香取慎吾を除く全員が40歳を超えていたのを筆頭にTOKIOV6(2021年解散)などメンバーが40代に達した人気グループが増えている。女性アイドルグループは結婚出産などでブランクが空くこともあり「メンバーが入れ替わる」制度により、未婚・若年メンバー中心の傾向が続いているものの、メンバー全員が既婚となったNegiccoのようなケースも出て来ている。

女性芸能人ではソロ活動の方にむしろ年齢の縛りが消えてきている。グラビアアイドルやセクシーモデルも出産後も仕事を続ける者が増えており、30歳越えは当たり前、中には60歳を過ぎて水着グラビア復帰した者すらいる。


ジャニーズ事務所ではデビュー待機組が詰まっていることもあり、2010年代後半以降は10代でCDデビューできるメンバーは少数派になりつつある。女性アイドルグループもコロナ禍の煽りで卒業が遅れるケースが増えているため高齢化傾向は当面続くと思われる。

LDHでは体力の限界が響くダンス系中心であることもあり、「パフォーマー卒業」と言う名目で年長のメンバーが去ることもあるが、それでもアラフォーまでは残ることも多い。


音楽業界

日本において1960年代からの歴史のあるロックも平成後半には次々と高齢者の域に入っており、1970〜1980年台の「めんたいロック」等の世代は2023年に74歳で逝去した鮎川誠などを筆頭に既に60〜70代を越したものも珍しくない。

1990年代から盛んになったHIPHOPも、既に上は還暦を過ぎたDJKRUSHや孫持ちのZeebraのような世代となっている。


ヴィジュアル系もかつては20代半ばのメジャーデビューが多かったが2010年代以降は高齢化が進んでおり、30歳を過ぎてからの新規メジャーデビュー、解散済みバンドのメンバーによる新バンドや再結成によるアラフォー以上のメジャー復帰も珍しくなくなっており50代以降も増えつつあり、ジャンル黎明期のバンドマンは2025年前後に還暦を迎える者も少なくない。


動画サイト発祥のジャンルも歴史が伸びてきており、歌い手出身の歌手も30代半ば以降に差し掛かる者が増えつつある。


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社会問題/高齢化社会 高齢 老化 劣化

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