髪行類
はつこうるい
髪行類(学名:Philogradentia)は、脊椎動物門 腕毛動物綱 髪行目に属する生物。
2010年2月2日にリューセイ氏が発見し、以降多数の地域で発見が報告された。
ピクシブ海はボーカアイアイ諸島原産。
最初に発見されたシテヤンヨ(Philogradentia Pilus pilus)を原種とするが、遺伝学的なものではなくあくまでも「最初に発見され、髪行類の特徴を最も顕著に備えた種」という基準として呼ぶものである。
髪行類の遺伝子分析は難解を極め、以下で記述される一部の種の遺伝的関連は、奇跡とも言える偶然と類稀なる努力の積み重ねから判明した物である。
運動機能が発達した頭部の毛髪で歩行を行い、時折歌を歌うような鳴き声で仲間とコミュニケーションをとる。(後に見つかった種では「歌うような」鳴き声を持たない物もいる)
胴体と四肢は完全に退化し首の部分にわずかながらその名残が見受けられるのみである。
多くの場合毛髪をいくつかに束ねることで、強度と膂力を確保している。
また頭足類に属するたこルカの近縁種とされ、同じ「頭足類」であると長らく考えられてきたが、髪行類の「足」が毛髪から進化したものであり、全く別の種である事が近年の研究で明らかになり、新たに「髪行類」という分類が正式に認められた経緯がある。
また何らかの理由により「ボーカロイド」種などと交配が可能であり、胴体・四肢を備えながら、頭部毛髪で歩行を行う個体も存在する。
頭足類やゆっくり種のように頭部様の部位に内臓がつまっているわけではなく、頭部には霊長類のそれとよく似た頭蓋に守られた脳髄がつまっており、内臓はいわゆる顎の下の「下膨れ」の部分に納められている。
水色(青緑色)の毛髪を持ち、髪脚を頭部の両脇に2本形成する(ツインテール型)。
味はエビに似ている
なお髪型の一つ「ツインテール」は、古代人がこの種の髪行類の力強さにあやかる為にそれを模した髪形をしたのがその起源ではないかと言われている。
原種
シテヤンヨ(Philogradentia Pilus pilus)
ボーカアイアイ諸島に生息する髪行類。
頭部両脇に毛髪を束ね、さながら人間の足のような形に擬態させている。
フッキンを主食とし、群れ、もしくは単体で狩を行う。
同種の幼体は「してやにょ」と呼ばれる事がある。
- 幼体:してやにょ
シテヤンヨは生後間もない頃は毛髪の発育が遅く、短い髪脚しか形成できず狩りなどは満足に行えない。このためシテヤンヨ種の親は特に熱心に子育てを行う。
他の種では幼体の時期が、最長でも生後数週間程度と短いのに対し、
シテヤンヨが成熟するまでの期間はおよそ2年を要し、その間幼体は親の庇護下に置かれる。
シテヤンヨの親子の姿はかの詩人、クリプティアン・ボカロンシュテルンがこのように謳っている。
「ながい髪をたばねた足で立ってしっかりと
シテヤンヨは歩く
自分の子供達をひき連れて
まだウィキには載っていない
まだニコニコには載っていない
そしてアンサイクロペディアにも
それは彼の者のペンタブから
はじめてpixivに現れた
それ以来
ながい髪をたばねた足で立ってしっかりと
自分の子供達をひき連れて
亜種
近似種
ブラック★シテヤンヨ(Philogradentia Porphyrolopis★ Jaculatrix)
ボーカアイアイ諸島南部の暖かいマングローブ林に生息する
髪行類に非常によく似た生物。
オスは左の髪脚、眼球、眼窩が発達しており、これはオス同士の縄張り争いなどで示威行為に用いられる。
和名、学名中の「★」は現地の象形文字で、非常に特殊な発音、意味を持つため、型破りではあるがそのまま使われている、呼称する際は特に発音せず「ブラックシテヤンヨ」というように読む。
現時点では髪行類に分類されているが、今後の研究しだいでは別の生物として分類される可能性もある
ボーカアイアイ諸島の南部、クリプ島に生息している、原始的な髪行類。
特徴として髪脚が完全に一体化しておらず分化を行うことが出来る点が上げられる。
【髪脚の分化】
カミアルキ種はシテヤンヨ種と違い、髪脚を必要に応じて髪一本一本バラバラに使用できる
これはマグロデヨカッタジャンに顕著に見られ、捕食の際や、移動の必要がない場合に体に取り付いた虫などを払うのに使う。
またシメガタメヨウキカイの細かく分かれた髪脚も分化の一種であると言える。
画像右から
シメガタメヨウキカイ(Philogradentia Raod Roller)
中央の二体。
右がメス、左がオスである。
髪脚を形成していないのではなく、非常に細かく分けている。
オスは中央に太い髪脚を持ち、高い跳躍が可能。
またメスは非常に獰猛で、交尾に寄って来たオスまで捕食してしまう。
無論交尾に漕ぎ着けたとしても、産卵のための栄養源として捕食される。
マグロデヨカッタジャン(Philogradentia Thunnus Deyijam)
非常にルカルカに近い種。
これがルカルカ=髪行類とする最大の根拠である。
太く強靭な髪脚を持ち、体長の30倍もの跳躍を行うことが出来る。
また髪脚の分化がもっとも顕著な種である
ブラジャネーヨ(Philogradentia Pilus Kiratteus)
ネギベームに近い緑色の髪と
シメガタメヨウキカイに近い短い髪脚をもつ。
しかし最大の特徴は側頭部の髪脚の動きを補助するための擬似大胸筋と
これが一見複眼に見えるため、別名トンボカミアルキと呼ばれる。
ルカルカ(Luca Luca)
ボーカアイアイ諸島とその周辺の深海に生息し生きた化石と呼ばれる。
髪脚は特に一定の纏め方はせず、その時々で最適な形をとる。
髪行類の中でもきわめて原始的な種。
たこルカによく似ているが、この姿をたこルカが擬態したのか、
それともこの種がたこルカに擬態したのかは不明。
髪行類が発見される以前から存在が確認されていたが、単なるたこルカの亜種と考えられていた。(後頭部にまで、内臓を収めた「胴体」が存在するのが根拠となった)
そして髪行類という分類が認められた現在でもたこルカの近縁種ではと言われており、
頭足類に分類するべきか、髪行類に分類するべきかは現在も研究中である。
そのため学名も存在しておらず仮に「Luca Luca」とされている。
たこルカは名の如くタコに似て美味であるが
ルカルカはその肉に大量のワックスが含まれており、食用すると下痢を起こす
これが今日まで生き残った一つの要因ではと言われている。
コリアイアイ半島
ボーカアイアイ諸島東の大陸にある半島。
高い山脈によって陸の孤島と化しているため、ガラパゴス的進化を遂げた生物の多い地域ではあったが、固有の髪行類はいないと考えられていた。
しかし近年になって下記のシテヤンユが目撃された。
ウタウアイアイ列島
ボーカアイアイ諸島の北東に位置する列島。
髪行類が多く確認されている。
画像右上から
ドリヤンヨ(Philogradentia Vippalo Twidrille)
シテヤンヨ種には珍しく、足はあまり人のものとは似ていない。
その代わり跳躍力は凄まじく、体長の5倍以上の高さまで跳び上がることができる。
参考:ドリヤンヨの跳躍
ブリザンヨ(Philogradentia Vippalo Blizzare)
別名エターナルフォースブリザンヨ。
気性の激しい動物であり、睨みつけたものをすべて凍りつかせるという伝説を持つ。現地住民に恐れられている。
フユダッタライイノニ(Philogradentia Pilus hiems)
氷河期の生き残りとされる。寒さに適応した原種が涼しい洞窟の奥深くで生き延びたものだが、現在では屋外の活動に適応している。
暑さに弱く、夏の日中などは洞窟の中で暮らす。
冬、特に雪の降る日に活発に活動し、現地では「その昔世界を凍りつかせた神の使い」とされ畏れ敬われている。
キョウアニアイアイ諸島
ボーカアイアイ諸島の南西に位置する群島。
何種類かの髪行類が確認されている。
ヤッテヤルデス (Philogradentia Pilus tetrapes)
ケイアイアイ島で発見された種。
髪脚が二対に増え、主に雲丹を主食とする。
亜種の、ウンタン、ミエナイキコエナイ、オカシーシ、ドントコイデスも確認されている。
布行亜目
毛髪を複雑に絡み合わせることで髪脚に強度と繊細な動きを持たせた種。
髪脚を形成しない、運動機能の無い体毛が生えているのが特徴。
特徴によって耳行類、紐行類などと通称される。
その他地域
コワクナイ
マドカイカイ島にて発見された種。
画像は髪行類に分類される「Philogradentia Pilus Intremens」だが、饅頭類に属する「Manugiunia Mgica Tirofinalenus」も同様の和名を用いており混同が激しい。
幼生期には胴体を有しているが、成長と共に首の部分から脱落する。
バネ状の髪脚で跳躍する行動はドリヤンヨ(Philogradentia Vippalo Twidrille)とよく似ているがこれはいわゆる収斂進化である。
近縁種のホントバカ、クウカイ、ナイショダヨ、オヨバナイワ、も確認されている。
またコワクナイは近縁種を含めて(注)、種の密度が高まると一種の相変異を起こし、シヌシカナイと呼ばれる攻撃的な個体に変化し、同属を含む周囲の髪行類を襲うようになる
(注:その他の種の髪行類でも同様の現象が起きるかは検証中である)
ケイヤクシテヨ
マドカイカイ島にて発見された種。別名「シテヤンべえ」。
コワクナイやその近縁種を追いかける習性がある。
体を見えなくする、声を発さずに他個体と連絡するなどの能力がある。
遺伝子上マジメニハジメナサイヨの近縁種
チガウンスヨとの関係
毛髪で歩行する生物にチガウンスヨが存在するが、髪行類が毛髪を脚として進化させた結果、胴部が退化したものであるのに対して、
こちらは元々(一見)頭部しかないゆっくりを種の起源としており、これは頭部に見える部位の半分が実は頭部ではなく、内臓が詰まっている事からも解る。
れいむ種が捕食などに用いる胴体脇の触腕が大きく発達し、それに伴って胴体(頭部)後部からも新たに蝕腕を生やしているのが特徴。
また、近年発見されたヤッテヤンヨと呼ばれる生物も発見当初は髪行類の仲間かと思われたが、こちらはミドリムシや空想上のマンドラゴラの如く活発な運動を行うアブラナ科の植物であるとの見方が強くなってきている。
ちなみにキョウアニアイアイ諸島のケイアイアイ島にも近縁種が生息しており、ドントコイデスがこれを捕らえ乾燥させた後、穀物の果皮、種皮、胚芽などの粉末と香りの強い果実の皮など共に地中に埋めてなめした物を自らの髪脚に織り込んで強度を増している