概要
文武両道の若者を育成するため、雪国に作られた全寮制名門校・エルシオン学院。その創始者がエルシオン卿だった。彼はすでに故人であり、学内の墓地で永遠の眠りについていたが、ある学生が女神の果実を墓前に供えた事で世に復活した。
エルシオン学院は不良生徒と事勿れ主義の教師がはびこり、しかも誘拐まで起きてしまう体たらくであり、学院長は主人公を探偵と勘違いして捜査を依頼する。その結果、誘拐事件は不良生徒のやり口に憤ったエルシオンの亡霊の仕業と言うことが明らかになり、主人公は憑依されて地下の旧校舎に連れ去られた番長のモザイオを追って、エルシオンと対峙する。
「おい!そこのお前!遅刻とは見上げた根性だ!我がエルシオン学院にここまでふざけた生徒が増えていたとはな!何をボサッとしている!お前のことだよウジ虫!!とっとと席に着かんか!!」
不真面目な生徒を更生させようと思うあまり、子供や若者を監禁して痛めつける悪霊と化していたエルシオンは宥める主人公にさらに憤り、「キサマのような生徒はいらん!! その反抗的な態度!!キサマは学院のウジ虫だ!!」と叫ぶや否や、獣人のような姿に変わり、「ウジ虫に説教など不要!!お仕置きだ!!お仕置きをキサマに与えてやるわ!!」と襲いかかった。
能力
文武両道の名門を築いた人傑だけあって能力は高いレベルでバランスが取れており、二回連続で物理攻撃をする「おうふくビンタ」、集団攻撃の「ヒャダルコ」、単体攻撃の「ドルクマ」など呪文・特技も充実している。
魔法使いが「バイキルト」を覚えていると有利に戦える。呪文耐性をつけられる装備も有効である。
戦いの後で
「い……いかん。私がいなければエルシオン学院は不良の巣に……。 グ……グオオオオオオオオ……あ、あたまが割れる……。ウオオオオオオオオオ!!!」
敗れたエルシオンは以上の叫びを上げながら光に包まれ、女神の果実を残し、もとの魂になる。呪縛から解けた生徒の泣き声とモザイオの一喝で目が覚めたエルシオンは、自分の暴走を恥じて反省する。
「私は、なんとしてもキミたちに更正してほしかったのだよ……。その理由がわかるかい? キミらが才能あふれる若者だからだ。磨けば光る原石なんだ。」
仲間を思う主人公の勇気に感激したエルシオンは、己の非を認めて成仏した。そのことを知った生徒らは心を入れ替えて勉学に励み、教師達も一からやり直す気持ちで取り組み始めたので、エルシオン学院は昔日の素晴らしさを取り戻すことになったのであった。
同系統のモンスター
宝の地図に登場するボスモンスター。相変わらず呪文を多用してくるため、「マホカンタ」などで反射してしまえば楽に勝てる。
- 魔神官デルラドン
『星のドラゴンクエスト』に登場。
- エルダーマ
こちらも『星のドラゴンクエスト』に登場。
余談
偉大な人物とされるエルシオン卿だが、実はかなりネタにされている。
「みやぶる」の特技で彼をリサーチすると、雪国に学院を設立したのは生徒らに寒さに負けない心を持ってほしかったからであり、「土地が安かったからではない」と付け加えられている。
また、地下旧校舎をうろつくトーテムキラーと言うモンスターの正体が彼のバカンス土産だったり、クエストを発注する時も、エルシオン学院流あいさつをマスターしていないと受注できず主人公を含めて生徒をウジ虫呼ばわり、主人公をキサマ呼ばわりするなど、意外に性格に問題があったりするなどかなりいじられている。
関連タグ
モンスターティーチャー:文字通り。