解説
なかったことにしたいほど恥ずかしいものが書かれているノートのことであり、当人にとって黒歴史にしたいノートである。
そのノートの所有者によって書かれている、あるいは描かれている内容は人によっては違うだろうが、多くの場合大人になってから、或いは複数年月の経過後思い出すと無かったことにしたい内容である事が多い。場合によっては当時に家族や兄弟に見つかったりしてからかわれた向きの人もかなり多そうである。(いじり方が酷い場合大人になっても心のしこりになる場合もある。子供や弟妹がいる場合、扱いにはデリケートさを要するものであることは理解しておこう。描いている最中は特に、誰にも見られたくない本人だけの世界なのだ。)
創作上では第三者に発見され、作者の黒歴史が公開されてしまうことが多い。実際には記述してしばらくするとクシャポイされるか、大事にしまい込んでも、その後本人が思い出した時点で処分されるため、あまり公開されることはない。
しかし、黒歴史ノートに描かれたアイデアは、案外後の創作活動でヒントになったりする事がある。現在の著者では思いつかないネタが眠っているからだろうか。発掘後の「翻訳」作業には新規作成並みの手間がかかるが、妙に楽しいこともある。ただし、過去に仲たがいした元相方がいた場合、その持ちキャラを勝手にそのまま使うと、思わぬ妙なところから妨害が入る危険もあるので気を付けよう(類似品を使う手もあるし、できるだけ一人でやるのが一番安全である)。
また、実物はともかく、同じく黒歴史ノートを量産したオタク同士で「あり過ぎて困る」と妙に盛り上がることもある。どこの風刺漫画にも描かれていない、オタクたちのリアルな人間ドラマが黒歴史ノート周辺(断じて黒歴史ノートそのものではない)には詰まっているのだ。それは当事者たちしか知り得ないという…。
実物は恥ずかしいが説明文に直すと「あるあるwww」と腹筋崩壊する黒歴史ノートの一部の特徴を紹介。現在進行形で黒歴史ノートを量産している人もいたりしないかい?(おそらく本人は無自覚)
pixiv他、SNSでは…
pixivのタグとしては昔のノートに描かれた自分の過去絵、または作中のキャラクターが痛々しいイラストをノートに描いているイラストに付けられるタグである。
また、黒歴史と承知の上で作者自らデジカメ画像、スキャン画像、写メを晒上げていることもある。
関連タグ
ペーパーマリオカラースプラッシュ 作中に登場するアイテムのひとつがこれであり、中二病そのもの言動を取っていたそのキャラクターですら「いたずら書きにつき気にしないでください」と言っている。
関連キャラクター
アイエフちゃん……神次元ゲイムネプテューヌVで幼少期にキャラクター設定を書いたノートを作っている。その上、エンディングによっては大人になってからそのノートを主要キャラクター達の前で朗読させられる。え、それなんて罰ゲーム?
旧Fate:高校時代の奈須きのこ氏のいわゆる黒歴史ノートのような物に書かれた設定などが現在のFateシリーズに発展した。世の中何が起こるかわからないものである。ちなみにそのルーズリーフは現在、親友である武内崇氏が大切に保管しており、TYPE-MOON展にて一部が公開された。
中二病でも恋がしたい!(富樫勇太、小鳥遊六花、丹生谷森夏、凸守早苗、七宮智音)…もはや語るまでもない。
御霊浄:ミタマセキュ霊ティ第28話にて黒歴史ノートをはじめとする、様々な黒歴史が暴かれた結果、次話まで無の状態と化す。
本郷ヤマト:ゲーム「AKIBA'S BEAT」の登場人物で、彼が昔綴った一冊の黒歴史ノートが妄想宮(本作におけるダンジョン)の一つを生み出している。ちなみに妄想宮の名前は「中二の妄想宮」。