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103系

いちまるさんけい

日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した通勤形直流電車である。
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概要

1963年から1984年まで101系の改良型として製造された。グループ全体で計3,447両が製造され、改造編入車を含めると実に3,503両にもなる。今なお世界で一番多く製造された電車車両となっており、JR東日本E233系でさえ総数3,197両のため、この記録は今後二度と破られる事は無いだろうと言われている(鉄道車両全般で見れば、ワム80000形の26,605両が最多)。

首都圏や関西圏における駅間距離の短い線区での使用が前提であった(最初に投入された山手線がその典型)が、後に増備や転用に伴って常磐線山陽本線といった駅間距離の長い路線にも投入された。一部の車両は105系に改造された他、訓練車・入替車、VVVFインバータ試験、DDM試験での使用を目的に改造された車両もある。またインドネシアへ譲渡された編成も存在する。

本来であれば103系が存在するはずもない北海道でも目撃されているが、当地へ渡った車両は衝突実験に使用されたようである。だが実際の使用目的が公にされることはなかった為に詳しい事は一切不明である。他、詳しい事はWikipediaを参照されたし。

車体塗装

101系に引き続きラインカラーが採用されたため各路線毎にカラフルに塗り分けされた。なお、首都圏では全てステンレス製車両に世代交代が完了しているが、この基本カラーは現在でも帯色として受け継がれている。

いちまるさん・よこ


この5色の基本カラー全てが同一系列内で揃った通勤形電車は、実は国鉄・JR通じてこの103系しか無い。

  • 実はもうちょっとでこのタイトルを失うところだった。というのも、103系にあって101系にないのは常磐線色だけなのだが、中央・総武緩行線、南武線、鶴見線の101系を常磐快速線の103系と入れ替える計画があったのである(性能特性を403系/415系とそろえる為)。しかしこの計画は実現しなかった。

現状(2016年9月現在)

JR東海

JR東海では発足時は7+3両編成7本計70両が承継され、スカイブルー(のちに東海色)をまとい中央本線(中央西線)名古屋口や関西本線で運用されていたが313系の投入により1999年までに定期運用を離脱し、2001年に全車廃車になった。一部車両はVVVF試験に使用されている。JR東海では唯一にして現状で最後の4扉車であった。
唯一、クモハ103-18が須田コレクションの一部として美濃太田車両区に保存(放置)されていたが、2014年に解体され現存しない。

JR東日本

JR東日本では発足時には首都圏を中心に2,418両が承継され、山手線・京浜東北線埼京線等各線で運用されていたが、205系、さらにJR東日本で設計・新製した新型車両への置換が急速に進められ、2006年常磐線から撤退したことにより首都圏から103系が消滅。2006年に仙石線で1編成が復活し2007年から朝ラッシュ時限定で運用に就いていたが、老朽化と205系への置き換えにより2009年10月21日を最後に撤退。これによりJR東日本管内から103系は完全に消滅した。そして東日本最後の103系は重機の餌となりました。合掌。

JR西日本

JR西日本では発足時には894両が承継され、2000年代までは延命工事や体質改善工事を行い車両の寿命を延てきたが、2000年代後半より急速に淘汰が進み、2016年4月地点では既に在籍両数が270両を切っている。2016年現在では、大阪環状線桜島線(ゆめ咲線)・阪和線関西本線大和路線)・奈良線おおさか東線山陽本線(和田岬線)・加古川線播但線で運用され、1500番台以外の103系が現役で運用される唯一の会社となっている。

かつては山陽地区にも進出していたが、105系への改造車を含めて既に全廃。アーバンネットワーク中心部においても、2016年以降は225系323系の増備とそれに伴う車両転配で一気に立場が危うくなっている。

JR九州

JR九州では分割民営化時に103系1500番台が継承され、全54両が在籍している(一部中間車は先頭車に改造)。1983年3月の筑肥線電化にあわせて製造されたグループであり、103系を名乗っているが、実質201系203系と同時期に登場した比較的新しい車両である。
最近まで置き換えの動きが無く、日本最後の103系になりそうな状況とも言われてきたが、305系の投入によって2015年3月に地下鉄直通運用から撤退。現在は3両編成が末端部で活躍するのみである。

注目すべき車両達

(2016年4月現在)

クハ103-1

阪和線において長期にわたり運用されていた103系の量産車トップナンバー。なぜか廃車されない事実上の動態保存車だったが、2011年3月10日の夜に廃車回送された。1964年新製以来、実に46年半稼働したことになる。阪和線に転属してから廃車まで、クハ103-2と国鉄時代の京浜東北線以来のコンビを組んでいた。吹田総合車両所に保管されていたが、かつてのオレンジバーミリオンへと装いを改め、2015年3月に梅小路へと回送された。2016年4月29日に開館した京都鉄道博物館で保存展示されている。
因みに塗装は環状線時代に戻ったが、戸袋無しでJRマークが無い仕様となっている

クハ103-713

鉄道博物館埼玉県さいたま市)で駅業務体験用として運転台側ほぼ半分が使用されている。2011年7月現在、まともに保存展示されている数少ない103系である。

クハ103-525、クモハ103-58

JR武蔵野線北府中駅近くの東芝府中事業所工場内に保存されている。派手な田園風景めいた塗装が窓ガラスにまで施されていたが、のちにオレンジ1色に塗り替えられた。「東芝府中」と書かれたオリジナルの行先表示幕をつけている。一般公開はされていないが、武蔵野線の列車内からその姿を見ることができる。この2両はVVVF化対応改造されていることでも有名だったが、クモハ103-58は解体されてしまったようで、現在はクハ103-525のみその姿を見ることができる。

クモハ103-110

大阪府立消防学校において、鉄道事故救出訓練用の施設として使用されている。塗装はスカイブルー。

注目されていたけどもう天に召された車両達

(2015年4月現在)

モハ103-502

ケヨ303編成の中間車だったが303編成廃車時に1両だけ廃車を免れVVVF化改造、駆動方式をDDMに改造されケヨ304編成に組込まれました。(サハ103-182は廃車)このためモハ103が2両続く特徴的な編成だった。

クハ103-150

國鐵廣島の愛の美学、ガムテープ塗装を施された車両であることを一部の人間は知っている。2008年頃に消滅した。

クハ103-821・828

広島運転所E-04編成。福知山線脱線事故にともなう車両不足を補う為、JR東日本から購入した元ケヨE38編成の先頭車。広島車だったが岡山へ流され2010年2月に紙製(?)のH21編成幕が掲げられる。だが、ろくに使われる事なく幡生処刑場へ連行され、6月に廃車解体された。

モハ103・102-29

現役最古(というか現存最古)だった103系モハユニット。岡山電車区所属だが広島支社からの借入車。2010年3月に定期運用を失い、同年末に廃車された。余談だが同僚のH19編成は定期運用離脱後もちゃっかり代走に入っていた模様。

クハ103-160・161、モハ103-239、モハ102-394

広島運転所B-09編成。現役の103系で戸袋窓が残る唯一の編成。2010年3月に定期運用を離脱し、翌年1月に廃車回送された。実は民営化時は非冷房でした。

クモハ103-48

広ヒロのD-01編成。先述のクモハ103-110亡き後唯一残った、0番台のクモハ103形。2012年末、ついに末期色塗装が執行されたが、227系投入で真っ先に姿を消した。

関連イラスト

103系
JR稲荷駅



関連タグ

鉄道 電車 国電 通勤電車
大阪環状線大和路線奈良線おおさか東線阪和線:2015年現在も現役車が多く集う亜空間(しかもおおさか東線に至ってはJR化後に開業した路線である)。ただし大阪環状線と阪和線からは完全撤退が決定済。
東武8000系:製造数の多さから「私鉄の103系」と言われる。

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