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日本国有鉄道が余剰となった101系電車からの改造名義で製造した事業用車

牽引車配給車の2種類が含まれる。

クモヤ145

国鉄クモヤ145形

1980年に登場した牽引車。主に車両基地での入換やマヤ34の牽引に使われる。首都圏の牽引車は既にクモヤ143が配置されていたが、地方では未だに旧型国電を改造した牽引車が多数在籍しており、それらを置き換えるために製造された。


101系電車のクモハ100形・クモハ101形・モハ100形・モハ101形の各形式を種車に製造され、車体はクモヤ143に似た貫通型・高運転台の物を新製した。


クモヤ143にはATCが装備されているが、クモヤ145にはATCが装備されていない。


電気機器類は101系の主電動機・MGなどを踏襲しているが、抵抗器・制御装置は新造の143系の流れをくむものとされた。主電動機については当初はそのままであったが、部品供給の面からMT46から113系などに装備されているMT54へ載せ替えられた車両もある。パンタグラフは検修庫への押し込みを考慮して2基搭載している。


101系の中でも初期に製造された車両の部品を流用していることから、それら構成部品の老朽化が著しく、晩年には20年ほど製造が新しい115系1000番台の発生品台車に履き替える車両もいた。


東日本では2020年に最後まで残っていた107が廃車となり全滅。現在は西日本にMT54換装車の1000番台が8両残るのみとなっている。


番台区分

0番台

基本となるタイプで、車内には前位側に機器室と資材置場が、後位側には12名分の控室が設置されている。

後に50番台へ2両が改造され、2001年までに廃車もしくは1000番台へ改造されて消滅した。

50番台

0番台をベースに交流電化区間での制御車として使用できるように制御装置を改造したもの。2000年に1000番台へ改造されて消滅。

100番台

救援車としても使用できるように設備に変更を加えた車両。2020年までに廃車もしくは1000番台へ改造されて消滅した。また、1000番台に改造された車両も全滅している。

200番台

直流電化区間では制御電動車、交流電化区間では制御車として使用できるタイプ。100番台のように救援車としての役割も兼ねる。1999年に1000番台へ改造されて消滅。

600番台

トンネル断面の小さい身延線での使用を考慮し、小断面トンネルに対応するPS23形パンタグラフを搭載し、パンタグラフ取付部の屋根を切り下げたタイプ。

JR東海へ引き継がれたが、1988年に123系へ改造されて消滅。

1000番台

JR西日本へ引き継がれた車両のうち、モーターをMT46からMT54へ載せ替え、出力を増強したもの。前述のようにすでに元100番台は存在しない。

クモル145・クル144

国鉄クモル145形・クル144形

1979年から1981年にかけて101系から改造して製造された配給車。台車や輪軸、パンタグラフやエアコンなどの大きな部品を搭載できるよう後半の2/3が無蓋構造とされ、見た目がトラックのようになっている。前任のクモル22・クモル24・クル28などの戦前製釣りかけ駆動車が首都圏ATC化に対応できないことからカルダン駆動車として車体を新造された。台枠構造は大荷重に耐えうるものとして新造されている。首都圏の車両にはATCが搭載されていたが関西圏向けは省略されていた。


パンタグラフは制御電動車のクモル145の他に制御付随車のクル144にも搭載されている。クルのパンタグラフで集電された電力は連結器を通じてクモルへ送られるため、連結器の熱容量の関係で長時間に渡って使用することは出来ない。

JR移行後より部品は陸送とする方針から余剰が出始め、改造10年少しで廃車になった車両も多く(改造扱いの場合、減価償却などの財政上の問題になりにくい)、2008年に東日本では全滅、西日本のMT54換装車の1000番台1編成(クモル145-1015・クル144-15のペア)も8月6日〜18日までの京都鉄道博物館で展示後、2021年度中に引退する予定となっている。

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