近鉄 16000系電車
1965年より投入が開始された南大阪線系統(1067mm軌間線区)用の特急形電車。廃車された車両の一部が大井川鐵道に譲渡されている。
9編成製造されている。太字は現役車。
- 16001F:1965年製造。大井川鐵道に譲渡され、2015年1月に解体。
- 16002F:1965年製造。大井川鐵道に譲渡され、2021年11月に解体。
- 16003F:1966年製造。大井川鐵道に譲渡され現役。
- 16004F:1967年製造。2005年に廃車され、初めて解体。
- 16005F:1969年製造。2013年引退。
- 16006F:1970年製造。2013年引退。
- 16007F:1970年製造。デッキ追加済み。
- 16008F:1974年製造。この編成のみ4両固定編成で製造。他は2両固定編成。デッキ追加済み。2024年定期運用から撤退。
- 16009F:1977年製造の最終編成。デッキ追加済み。
製造当初はデッキが無かったが、最後の3編成についてはデッキを取り付ける工事が行われ、乗降扉も車いす対応のために折り戸ながら大型のものを採用している。
近鉄では形式自体は12200系「スナックカー」を上回る最古参系列であり、唯一貫通幌が剥き出しかつ特急プレートが固定式で、正面行先表示も板で示している。
ただし、製造年次で言えば12200系より製造年次が古い大半の車輌は廃止された。同格で古いものは16007Fを残すのみである。そのためなのか、近鉄特急において2016年以降実施されている塗装変更の対象にも入っている。
12200系の引退により、塗装変更後の近鉄特急では名実ともに最古参車輌となった。
大井川鐵道へ移籍した編成は16003Fのみ稼働中。
本家近鉄から旧特急色の運用が消滅したため、旧特急色の唯一の現役車両となった。