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180SX

わんえいてぃえすえっくす

日産自動車が生産販売していたクーペ型スポーツカー。
目次 [非表示]

概要

1989年から1999年まで生産販売。


S13シルビア北米仕様であった240SX日本向け仕立て直したモデルである。


ヘッドランプに角型2灯式のリトラクタブルヘッドライトを採用したFRハッチバッククーペであった。


エンジントランスミッションサスペンションなど、車としての基本構造は全てS13と共通である。

その他車体周りでは、ステアリングホイールのデザインを除くインテリアとドアパネル、フロントウインドシールドなども共通となっている。


その外観は投入された各国で高い評価を得た。

日本国内ではシルビアがS14型にフルモデルチェンジした後も、180SXはモデルチェンジすることなく、S15型にバトンタッチするまでの間10年も販売され続けたロングモデルとなった。


販売当初は10代後半から30代の若者を中心に大きく支持を得た。

生産終了から20年が経った現在でも、軽量な5ナンバーボディでFRを採用している点が近年では希少になったこともあり一定の人気を保っている


生産工場は九州工場から高田工業、そして日産車体へと移管。

プリンス店系列やチェリー店系列で販売されていた。



歴史

初期型(RS13型、1989年-1991年)

わんち!

特徴としては装飾のグリルがフロントバンパーにあること、前席シートがヘッドレスト一体型であることである。


グレードは「TYPE I」と「TYPE II」で、「TYPE I」はスピーカーや電動ドアガラスが付かないなど競技用のベース車用途を対象にしていた。

HICAS-IIと呼ばれる四輪操舵システムをメーカーオプションで用意しており、タイヤサイズは前後とも195/60R15となっている。


1990年には500台限定で、革シートにするなどした特別仕様車「TYPE II レザーセレクション」を発売した。


中期型(RPS13型、1991年-1996年)

NISSAN 180SX 中期型

同時期のS13と共にエンジンを従来のCA18DET型からSR20DET型2000ccDOHCターボエンジン(205ps)に変更。


フロントバンパーのデザインが大きく変わり、グリルが廃止されてボンネットとバンパーの段差が無くなった。


タイヤサイズは205/60R15にワイド化されており、同時にアルミホイールのデザインも変更されている。

四輪操舵システムはSUPER HICASに強化。


その他安全装備の強化として後席シートベルトの3点化、サイドドアビームの追加、燃料系へのロールオーバーバルブの追加、ヒーター付ドアミラーの設定(寒冷地仕様車)が実施されている。

フロントシートは一般的なヘッドレスト分割式に変更された。


1992年に標準装備が充実した新グレード「TYPE Ⅲ」が追加される。


後期型(RPS13型、1996年-1998年)

180SX
*イラストに描かれているホイールはR33GT-R純正ホイール

フロントバンパーのデザインが変わった他、スカイライン風の丸型リアランプ、大型リアウイング、リアブレーキの容量アップ、ABSの標準装備化、アルミホイールのデザイン変更、リモコンドアロックの採用(TYPE Xのみ)、一部内装の変更などの仕様変更がされる。


またSR20DE型2000cc自然吸気(NA)エンジンを搭載したグレード(TYPE S)も設定された。


ハンドメイドに近い形態で細々と生産されていたが、1998年12月にシルビアに統合される形で生産終了となった。


車名の由来

「180」はデビュー当初搭載されたCA18DET型エンジンの排気量である180センチリットル(1.8リットル・1800cc)を表し、「SX」は日産の輸出用スポーティークーペにつけられた名称であった。


派生車・改造車

シルエイティ

相棒


180SXのボディにS13シルビアのフロントを移植した車両で、いわゆる顔面スワップの代名詞的な存在として知られる。


この互換性はあくまで同型番であるS13のみ当てはまるとされる。

ただしアフターパーツメーカーからは、S14S15用の変換キットも発売されている)。


ワンビア

ワンビア


上記とは逆に、シルビアのフロント部分の外装パーツを180SXのものに変更した車両。

こちらはあくまでシルビアがベースであり、登録上でも180SXとはならない。


競技用途

兄弟車のシルビアと同様、軽量なミドルサイズボディのFR車であるためドリフトジムカーナ、周回レースといった各種自動車競技によく使用されてきた。

チューニングも含めて改造が施されている車両も多い。


余談

日産が2015年のCMに180SXを採用。しかしその内容は、電気自動車のリーフに180SXがドラッグレースで敗北するというものであった。


日産からすれば「今の電気自動車はスポーツカーよりも速く走れるほど技術が進歩しました!」と言いたかったのだろうし、実際に一般層に対してはそれで問題なかったのだろうが、古き良き日産ファンたちは「日産の名車をコケにするとは何事だ!」と激怒。炎上したため、短期間で放送を終えている。


その8年後の2023年、日産は初代から2代目へとモデルチェンジしたリーフとジェット機のドラッグレースという上記のCMのセルフオマージュともとれるCMを放送しているがこちらもリーフが勝利しており、ネット上では疑問視する意見が散見される。


関連項目

日産 乗用車 クーペ スポーツカー

シルビア 240SX

ドリフト

改造車 シルエイティ ワンビア

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