ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

19XX

ないんてぃーんだぶるえっくす

この項目では、1996年にカプコンから発売されたアーケードゲームに関して解説する。 読みは「ナインティーンダブルエックス」で、正式なタイトルは「19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-」である。
目次 [非表示]

19XXは主として20世紀の不特定な年号、場合によっては世紀末の意味合いを持つ言葉である。この項目ではpixivタグにおいて一番使用されている同名のシューティングゲームに関して解説する。


概要

カプコンが開発、1996年11月に同社より発売された縦スクロール方式の業務用シューティングゲームである。そして、カプコン自社開発としては最後の2Dシューティングゲームでもある。


同社STGの人気シリーズでもある19シリーズの5作目(『1943改』をナンバリング扱いから除外した場合は4作目)で、前作である『1941』よりもレーザー兵器や歩行型ロボット等が登場する、よりSFテイストの強い内容となっている。

反面、プレイヤー機体には第二次世界大戦の名機や幻の機体など通好みの渋い顔ぶれが揃っており、ステージクリア時にはシリーズの伝統として「○○(ボス名)撃 墜」と迫力のある墨文字がでかでかと表示されるなど(ちなみに「撃 墜」はボスが航空機系の場合であり、戦艦潜水艦系は「撃 沈」、陸戦兵器系は「撃 破」と変わる)、過去のシリーズのプレイヤーにも受け入れられるよう工夫もなされている。


なお、現時点では家庭用ゲーム機への移植はされていないが、初期難易度の低さゆえのとっつきやすさとマーカーミサイルの爽快感等から今なお本作を愛好するファンは少なくない。

そのためか、レトロゲームを多めに稼働させているゲームセンターに行くとよく見かけるタイトルでもあるため、家庭用ゲーム機に移植されていないゲームとしてはプレイするのは比較的容易ではある。


溜めシステム

本作はSTGの攻撃要素の一つ「溜め撃ち」を全面的に押し出しており、弾数無限の通常ショットはもちろん、有限武装のボムにまで溜め撃ちの要素を取り入れている。


マーカーミサイル

Aボタン押したままにすると自機の前方にエフェクトが発生し、チャージ完了後にボタンを離すと直進するミサイルを発射。このミサイルは耐久力の低い敵ならば貫通し、耐久力の高い敵にヒットするとその箇所にマーカーが表示されるので、マーカーが消えるまでの間にAボタンを連射し続けるとマークした箇所に向かうホーミングミサイルを連射できる。ホーミングミサイルは独特の曲線的な動きで敵を追尾していき、マークした箇所には必ずヒットする上にミサイルの軌跡にも攻撃判定があり、尚且つ敵を貫通する性質を持っているので、破壊可能弾を矢継ぎ早に連射する敵を一網打尽にしたり、硬い砲台に阻まれたボス弱点を狙い打つような局面で威力を発揮する。なお、ホーミングミサイルの軌道は機体ごとに異なる(後述)。


ヴァリアブルボム

Bボタンを押した直後に画面内の敵弾を消去するフラッシュシェルが発動。この時点で更にBボタンを押し続けていると画面下にゲージが表示され、ボタンを押し続けた時間に比例してゲージが増加。ゲージがフルになるとレベルが上がり、Bボタンを離すと溜めたレベルに応じたボムが発動される。なお、どのレベルのボムも発動と同時に画面全体に弾消し効果がある為、フラッシュシェルと併せて1発のボムで実質2回分の緊急回避ができる。


ボムのこの仕様はゲームの難易度低下の一因となったが、それ故に初心者でもボムの活用次第で先に進める(=長く遊べる)為、結果的にとっつきやすく遊びやすいタイトルとなった。しかしながら、切り札であるボムを温存してステージをクリアすると、その数に応じて高得点のボーナスが得られる為、稼ぎ重視の上級者にとっても挑戦のしがいがあり、結果的には初心者・中堅シューター・上級者のいずれの層にも楽しめる仕様と言える。


LEVEL1:ファイアクラッカー

画面下から上に向かって絨毯爆撃のような爆風が広がり、画面内の敵にダメージを与える。威力は低めだがすぐに発動可能で画面全体に効果が及ぶ為、緊急回避や討ち漏らしたザコの処理などに使える。


LEVEL2:ファイアクラスター

自機の前方に高威力の爆弾を投下する。全体攻撃であるLEVEL1や3に比べると攻撃範囲は狭く、威力はともかく使い勝手はあまり良くない。ただ、弾消し効果は画面全体に及んでいるのでその点は安心である。


LEVEL3:メギドファイア

ファイアクラスターを画面全体に炸裂させる。ゲーム中屈指の圧倒的な攻撃力を誇り、効果時間も長くボス相手にも大ダメージが期待できる(…もっとも、その威力を見越してか、このゲームのボスは一定ダメージを与えると第二、第三形態に移行して一旦累積ダメージをリセットしてしまう場合が殆どだが)。欠点は溜め時間の長さ(ボタンを押してから発動までおよそ5秒程度必要)で、その間に迫る敵弾を捌ききれずにボタンを離してしまってLEVEL2ボムが発動してしまったり、あるいは逆に「もう少しでLEVEL3…」と我慢しすぎて敵弾を回避しきれずに撃墜されてしまうのは、このゲームをプレイしたことのあるシューター諸氏ならば一度は経験があるはず。


稼ぎ要素

ステージクリア後のスコア集計画面では、道中で集めた勲章アイテムの数やボムの残弾数、敵機の撃墜数、そしてボスの撃破までにかかった時間からランクが算出され、それに応じて階級が昇進。(LEVEL1:新兵からスタート。最高ランクはLEVEL30:元帥)階級が高い程にボーナス得点にかかる倍率が高くなる階級ボーナスハイスコアを稼ぐ上での要となっている。

因みに自機のストックを増やす手段(1UP)は、特定の階級(LEVEL10:候補生・LEVEL:25上級大佐)に達するか、ステージ3とステージ5に隠されている弥七を取得する事のみである。

また、リザルト画面などに表示される階級章は全ての階級で異なるグラフィックが用意されており、芸が細かい。


…しかし、兵卒下士官尉官程度ならばともかく、将官や元帥に昇進してなお未だ前線へ出撃することを強いられるプレイヤーって一体…。但し、階級システムの要素は前作(『1941』) から引き続き使われているものでそれの発展型と考えればいいだろう。


プレイヤー機体

各機体によって移動スピードや2段階強化が可能なショット、マーカーミサイルの軌道等が異なる。自機選択画面のPOWER(攻撃力)の欄が具体的にどの武装について示しているのかは不明だが、恐らく各機体ごとに対応したショットの2段階目の総火力を指していると思われる。初期状態のショットとヴァリアブルボムについては3機共に共通。


P-38ライトニング

バランスタイプ。強化可能な武器は4連射。移動スピードや総火力は平均的だが、癖が無い分扱いやすい機体。マーカーミサイルは機体両サイドから半円を描くようにして放たれる。


J7W震電

スピードタイプ。強化可能な武器はスーパーシェル。3機中最も移動スピードが速い機体だが、強化可能なスーパーシェルやマーカーミサイルの性質上攻撃範囲が狭く、敵の出現位置をあらかじめ把握していないと押され気味の戦いを余儀なくされる。マーカーミサイルは一旦斜め後方に射出された後、マーキングした敵に向かって飛翔していくため、上手く使えば自機後方の敵を攻撃することも可能。


DH.98モスキート

パワータイプ。強化可能な武器は3WAY。移動スピードは最も遅いが、3WAYを2段階強化した時の攻撃範囲・火力は絶大(連射装置があればなおベター)。マーカーミサイルは射出後に大きく迂回するような軌道を取りながら目標へと向かう。


アイテム

各機体ごとに対応したショット変更アイテムを2つ取得すると更に強力なショットを撃てるようになる。


4連射

Aボタンを押すたびに幅の広いショットを4連射する。攻撃範囲のバランスが良い。P-38使用時に2個取得するとショットの横幅が更に広がる。


スーパーシェル

敵を貫通するビームを放つショットだが、攻撃範囲は狭い。縦一列の編隊を組んで飛んでくるザコの処理や、縦に長い形状のボス(2面ボス「雷鳴」や4面ボス「グランツ」など)との対戦時に有効。震電使用時に2個取得すると2連装のスーパーシェルとなる。


3WAY

3方向の扇状に飛ぶロケット弾。広範囲に攻撃可能で尚且つ全弾命中時の攻撃力も高いが、連射性に難があり、破壊可能なミサイルを連射する対空戦車の攻撃等には敵弾の相殺が追い付かず撃ち負ける危険性がある。モスキート使用時に2個取得すると5WAYとなり、攻撃範囲が更に広がる。


Bマーク

ボムの残弾数が1つ増える。このアイテムは単独では出現せず、一定時間ごとに4連射→3WAY→スーパーシェル→Bマークの繰り返しで交互に切り替わる。


設置店舗

このゲームがプレイできるゲーセンをここに書いてください。

(ボウリング場内や遊園地内にあるゲーセンなどでも可)


続編

1944 THE LOOP MASTER:ACにおける19シリーズの最終作。カプコンパートナーシップ・プロジェクトによる外注作品の1つで、開発は『魔法大作戦』や『バトルガレッガ』、『蒼穹紅蓮隊』などで知られるエイティング/ライジング


関連動画


関連タグ

カプコン 19シリーズ シューティングゲーム アーケードゲーム

関連記事

親記事

カプコン かぷこん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 7098

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました