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2014AZ5(架空)

えあしょうわくせい

タブロイド紙Weekly World Newsのサイトの記事で登場した架空の小惑星の名称。2012/12/02に日本の各所のニュースサイト上でネタニュースと言うことが十分に伝わらない形で拡散したため、この小惑星が日本に衝突する可能性があるというデマが広がった。
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解説

詳細についてはtogetterのまとめ「来年3月、小惑星『2014AZ5』が地球に直撃する!? ………………わけがない。 」を参照していただきたいが、要約すると以下の経路でネタがデマとして拡散してしまい有名になった架空の小惑星のことである。


  1. ネタニュース(虚構新聞的なサイト)として知られるWeekly World Newsが2012/03/04にGIANT ASTEROID HEADING FOR EARTH!のタイトルで小惑星2014 AZ5がカリフォルニアに衝突する可能性があるとの記事を載せる。
  2. Weekly World Newsの日本版サイトが、2013年3月、米カリフォルニアに小惑星が墜落か!?のタイトルで和訳記事を載せる。この際日本向けに小惑星の質量によっては日本や中国に衝突する可能性があるとのアレンジを加える。
  3. 週刊プレイボーイ50号「徹底検証“2012年人類滅亡説”と滅亡論の未来」にWeekly World News日本語版の記事が提供され、週刊プレイボーイのサイトで該当記事が人類滅亡の危機? 来年3月、小惑星が地球に直撃するとして紹介される。
  4. 週刊プレイボーイの記事がlivedoorニコニコニュース(※記事削除済み)で転載される。
  5. そのほかのニュースサイトや、いわゆる「まとめサイト」で大量に再転載されて拡散される。

このような経緯で転載が繰り返されるうちに、元ネタがネタニュースサイトの創作記事であることが伝わらなくなり、「小惑星2014AZ5が2013年3月に日本に衝突する」という内容がまるで事実のように伝わった点が問題となっている。


小惑星名について

この記事で有名になった小惑星名(正確には仮符号と呼ばれる)「2014 AZ5」であるが、この名称の先頭の数字はその小惑星が発見された西暦年を表しており、この小惑星は2014年にならないと発見されない。つまり2012年の時点では明らかに存在し得ない小惑星であり、それが2013年に時をさかのぼって衝突することはなおさらあり得ない。

天体や宇宙にある程度興味があれば小惑星の仮符号から記事の内容に疑問を持っただろうが、大多数の人はあまり疑問に思わなかったため記事の信憑性を疑うことが無かったようである。

なぜわざわざこのような小惑星名を付けたのかについてはWeekly World Newsでは特に明らかにしていないようだが、おそらくはネタ記事と言うことで2012年時点で明らかに存在しない小惑星名にしたとも推測される。


将来同名の小惑星が発生する可能性について

「2014 AZ5」とは小惑星の仮符号命名規則によれば「2014年の1月前半(1日~15日)の期間内で150番目に発見された小惑星」に対して使用される名称である。一見多いように思われるが、Wikipediaの記事によれば、2005年10月後半は12,664個もの小惑星が発見されているため、「2014 AZ5」が現実に発見される可能性は高いといえるが、もちろん時をさかのぼって2013年の地球に衝突することはありえない。


 なお一応 2014年1月1日元旦、2014AAという極めて小さい小惑星が、一応南アメリカの北部から大気圏へ突っ込み、翌2日アフリカ北部の辺の大気圏で燃え尽きた。


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