解説
1951年に製造した電車で、吊り掛け駆動・自動進段制御のAL車。愛称はみやごわけい。
ウィンドウシル/ヘッダー付の18m級半鋼製片側2ドア車体の持ち主で、名鉄のAL車としては最後の完全新造車である(後に登場した3900系は一部の車両の主制御機器が初代3500系の電装解除に伴う中古品を使用している。)
座席は4人向かい合わせのボックスシートを主体に戸袋部と扉横にロングシートを配置するセミクロスシート。
モ3850とク2850で2両固定編成を組み、登場当初は主に特急列車へ使用された。
1958年11月24日、モ3857-ク2857が踏切事故に被災して車体が全焼した。翌年に新造した全金属製車体へ載せ替えて復旧。モ3859も1959年11月に踏切事故で全焼し、同じように全金属製車体へと載せ替えた。
1966年より全金属製車体へ載せ替えなかった3850系についても重整備工事を施工し、ウィンドウシル・ヘッダーの撤去、高運転台化などを行った。
1990年までに全廃。台車や機器類は大手私鉄の大型電車としては最後の吊り掛け駆動車となった6750系へ流用されている。