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AA-12

おーとあさるととぅえるぶ

AA-12は、アメリカの銃器メーカー、ミリタリー・ポリス・システムズ(MPS)社が製造・供給するコンバット・ショットガンである。フルオート射撃が可能。
目次 [非表示]

概要

 アメリカの銃器メーカーであるMPS社が2005年から製造・供給を開始したコンバット・ショットガンである。フルオート射撃が可能で、接近戦闘では高い制圧力を誇る。

歴史

1972年、アメリカの銃器設計技師、マックスウェル・アッチソンは、M16A1やブローニングM1918といった既存の銃の部品を流用して軍・警察向けの自動装填式コンバット・ショットガンを設計し、これを「アッチソン・アサルト12」と命名した。

この銃はオープンボルト方式を採用し、フルオート射撃が可能で、耐久性に優れた製品であった。


後に、この銃をもとにして韓国で製造された「USAS-12」というコンバット・ショットガンが開発され、1980年代に米軍の第三世代戦闘散弾銃選定トライアルを受けた。

しかし、米軍内部で「フルオート・ショットガンなど実用性ゼロ」という声が高まり、トライアルそのものが白紙撤回されてしまう。

ショットガンはそもそも狩猟用だったが「不意の接敵時に大火力を放てる」という利点から実践配備されたもので、つまるところ「有効射程から撃つなら一発で充分」「二発も三発も敵を撃たなきゃならない距離ならショットガンを使うのがそもそも間違い(最悪ハンドガンの方が強い)」であることから「ショットガンをセミオート以上の速度で乱射する意味がない」という結論に達してしまうのである。


哀れアッチソン・アサルト12はいらん子のレッテルを貼られてしまったのである。

この仕打ちがよほどショックだったのか、アッチソンは1987年、アッチソン・アサルト12に関する諸権利を、テネシー州に本拠をおくミリタリー・ポリス・システムズ社に売却してしまう。


米軍から冷たくそっぽを向かれたこの銃のパテントを、なぜMPS社が購入する気になったのかは分からないが、「買っちまえよ」というアクマのささやきに、社長がノってしまったのかも知れない。


それから20年近く、MPS社は地道にアッチソン・アサルト12の改良に取り組み続けた。

そして2005年、ついに満足のいく製品が完成し、MPS社はその銃を「オート・アサルト12(Auto Assault 12)」と名づけて発表したのである。


特徴

AA-12は、前身であるアッチソン・アサルト12の基本設計を受け継ぎつつ、各所を近代化する形で完成された。

ちなみに、改修ポイントはセミオートポジションの削除など、188箇所にも及ぶ。ただ、徹底的に改修された結果なのか、 外見はのっぺりしていて味気ないことこの上ない。

標準的なマガジンは8連のボックス・タイプだが、フルオートオンリーゆえに弾切れになってしまうのを防ぐため、専用の20連もしくは32連のドラムマガジンが供給されている。

それでも、連射速度は毎分350発であるため、焼け石に水ではあるが。

いい加減セミオート機構を復活させろよ・・・

(一応極端に早い連射速度ではないため、一応指きりでセミオート射撃は可能ではあるし、セミオートオンリーの民間モデルも発売された。)


また、作動の信頼性には定評があり、デモンストレーションでは逆さになった状態で快調な作動を披露してみせた。

また、意外に思われるかも知れないが、本銃は射撃時の反動が小さく、フルオートでも制御しやすい。(ただし、この銃を取材した日本人によれば散弾の衝撃なのでショットガンとしては小さめだが衝撃はかなり強いとのこと。)

これは長大なリコイル・スプリングを採用したためで、MPSはこれを「コンスタント・リコイル方式」と呼んでいる。


挙句の果てにこの銃は後述の『FRAG-12』を使用した場合、ミドルバレルのショットガンでありながら有効射程が180mにまで跳ね上がるため単純な制圧力もトンデモなく高い。

更にMPS社はアクション・マニュファクチャリング・カンパニー社などど協力し、本銃のための特殊弾薬も開発した。

それが先に述べた『FRAG-12』であり、12ゲージのショットシェルに収まってしまうサイズの世界最小のグレネード弾である。

この超小型グレネード弾には通常の榴弾(HE)の他に徹甲弾(HEAP)も用意されており、やろうと思えば軽装甲車両を破壊することも可能である。

また、将来的には、銃にマウントしたFCS(射撃管制装置)と連動したセンサーを内蔵し、敵の頭上で空中爆発するエアバースト弾(HEAB)も開発される予定である。


 こうした凶悪なポテンシャルを秘めた本銃は、当然のように軍・法執行機関向けに大々的なセールスが行われた。その甲斐あってか、2009年4月には、米海兵隊で限定採用され、試験評価が行われた・・・が、やっぱりフルオートショットガンは軍隊では歓迎されにくいのかその後の進展は不明である。

 なるほど、世の中は甘くはないようだ・・・。

ちなみに現在のようにRWS(いわゆるリモコン機銃)の研究が盛んになる前、AA-12を2連装で搭載したRWSが研究されていたことがある。多用途ガンとしてのショットガンに注目して研究されていたようだが、結局は続かなかったようである。

スペック

全長966mm
重量4.76kg
口径12ゲージ
装弾数8/20/32発
連射速度350発/分

メディアでの活躍

映画

バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)率いる傭兵部隊の一員、ヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)が使用。

『オマイヤ・カブーン』なる小型グレネード弾(人間に着弾すれば風穴を開けたり頭を木端微塵にし、車両やガンタワーに着弾した場合は大爆発を起こす、FRAG-12以上の破壊力を秘めた超強力弾丸である)をマガジンいっぱいに詰め込んで景気よくぶっ放し、文字通りの屍山血河を築いた

冷静に考えると、散弾故に流れ弾も多く使いどころが限定されるショットガンをチームとして行動しながらメインアームとしている時点で何かがおかしいのだが、細かいことを気にしてはいけない(なんせ、シーザーはこの銃の妹と称してコンバットナイフの代わりに西洋カミソリを使うような俺ジナルな感性のオーナーである。ちなみにAA-12がカノジョ、もしくは嫁)。

続編の『EXP2』では、ロスの商売敵・トレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)がシーザーから借り受け、腰だめでぶっ放して大勢の敵戦闘員をミンチにしてしまった

シュワちゃんを敵に回した時点で生還が期待できないことは、戦闘員の皆様も理解していたろうが、これはひどすぎる。自重しようぜ、シュワちゃん……。


傭兵のロイス(エイドリアン・ブロディ)のメインアームで、その全貌が良く観察できる。

UCP風パターンの皮の迷彩テープが貼られており、プロップの写真からテープのつなぎ目が見える。

また、フォアグリップを装着するためのアダプターがバレルに装着されている。キンキン鳴る銃声はこの映画を見た人間には印象深いだろう。


アニメ

建物内のパラサイトを駆除するため、山岸が率いる部隊が使用する。ボックスマガジンのみ。

バックショットでパラサイトのボディを破壊する戦法をとり、最終的に駆除に成功する。

しかし後藤との戦闘では、散弾を撃ち返されてしまい、さらに回避や盾(硬質化した肉体や腕で突き刺した人間)により防がれ、散弾が数発しか当たらなかった。


漫画

対亜人特選抜群隊員の穴場熊が32連のドラムマガジンを装着したものを使用する。


ゲーム

箱型マガジンの物が登場するが、先述したように射撃モードがフルオートオンリーなのですぐに弾切れに・・・通常のショットガンをコッキングしてる感覚で使うといい。

MW2のモデルはチャージングハンドルが折り畳み式になっている。(なおリマスター版では通常の物に変更された。)

2019年のリブート版ではシーズン6に『JAK-12』という名称で架空デザインが加えられたモデルが登場。

32連ドラムマガジンはもちろんのこと、火炎弾を使用することもでき、弱体化前は近接戦闘でこの銃に勝てる銃がショットガン以外になかったため、ロビーの全員がショットガンを使うという地獄絵図になっていた。

三年後2022年に発売された『CoD:MWII』にも同じくこの銃をモデルにした架空銃が登場しているが性能は弱体化前のものを採用、実装直後から誰もかれもこれを使っており、それを見た開発スタッフは、この武器の使用率を下げる為にコイツよりレートが速くリロードも強い別のフルオートショットガンを実装した違う、そうじゃない


エキゾチック武器の1つとして登場。専用の固有名詞が与えられているエキゾチック武器の例に倣って「AA-12」ではなく「ショーストッパー」の名前で登場する。

同名の固有タレントを持ち、能力は「マガジンが残弾が減少するほど命中率が上がる」というもの。


2では通常のものと、「ロックンロール」というネームド武器として登場。ただでさえ20発もドラムマガジンに入っているのに、弾薬数が増える特殊なタレントの効果で「150%分=30発」も入るトンデモショットガンへと変わる。


連射速度こそ軍用ショットガン(モデルはM11-87)に劣るものの、20発と作品で最も弾を装填できるショットガンであり、中距離までダメージを与える。おまけに榴弾まで存在し、これで車やヘリのエンジン部を撃てばものの数秒でオシャカにしてしまうトンデモ性能を秘めている。


デモリッションクラスのメイン武器として登場する。

中距離以降は役に立たないが、ダメージを軽減するバリスティックアーマーと併用すれば近距離戦ではほぼ負けなしの凶悪な性能であり中距離以降届く威力の高いサイドアームのヴィッカーズ1911を併用して使うことができる。


DLC、"The Butcher's BBQ Pack"を購入することで使用可能。

このゲームは仕様上、ショットガンが遠距離まで届くため全ショットガンの中でも最も強いといえる性能を持っている。


擬人化銃育成シミュレーションスマホゲーム。公式略称は『ドルフロ』。

その作品にて戦術人形として登場したキャラクター。

詳細はこちらまで。→ AA-12(ドールズフロントライン)

エアソフトガン

エアソフトショットガンというもの自体が、散弾銃の皮を被った狙撃銃とするか、完全なネタ装備(もしくはモデルガン的な動作及び鑑賞用アイテム)であったサバゲ界隈においてこのテの商品はまず開発されないだろう、開発されたとして本来の機能は期待できないだろうと考えられていたが、ミリタリー・ポリス・システムズ社が聞いたものと同じ悪魔の囁きを聞いてしまったエアソフトガンメーカーがあった

そう、東京マルイ社である

同社初の電動ショットガンであり、エアショットガン、ガスショットガンに続く第3のパワーソースとなる。

三つのバレルと三つのシリンダーによる三発同時発射という構造もエアショットガンから受け継がれており、有効射程内における単純な制圧力は高く、交戦距離に制約が出やすいインドア戦においてはチートクラスの威力がある。また、弾が散るようにセッティングされているので屋外であってもフルオートでばらまけば通常の電動ガン以上の弾幕を張ることも出来る。このため一部のフィールドでは出禁処分となっている。(SMGでさえSAW並の弾幕が可能なサバゲでは携帯性の悪さによりましに思えるが、それを打ち消せるだけの弾幕が出来てしまう)

標準のマガジンは93発(31発)となっているが、オプションとしてドラムマガジン型の電動給弾マガジンが用意されており、その場合の装填数は約3,000発(1,000発)。(実際にはモーターによるゼンマイの巻き上げをスイッチ操作により行うだけなので、既存の手動で巻き上げる多弾マガジン同様に一度の巻き上げでは供給がしきれず、一度に全弾撃ち切ることは不可能)

ちなみにマルイオリジナルとしてセレクターにセミオートポジションが追加されており、セミオート射撃も可能。

また、このモデルは上述のドールズフロントラインとのコラボのワンオフモデルが作られる予定があるが、現在音沙汰はない。


なお拡張性の低さや、バッテリーの汎用性、マガジン:通称「大根おろし」の携帯性の悪さや装弾数の少なさなど、現状は総合的には”最強”というわけではない。カスタムパーツや対応したマガジンポーチ等の装備品、多弾マガジン化等の改造の為の知恵、互換性のある後発商品のアクセサリ等が出揃うことでサバゲ特化の実銃の構造なんて知るかというカスタム(一例としてはM4マガジン使用可能とする等)により改善される可能性はある。

マルイオリジナルデザインのSGR-12バイオ7コラボモデルのA.W.モデル02ではマガジンサイズ故の携帯性はどうしようもないが、外見に由来する使い勝手の悪さはかなり改善されている。

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