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以下ネタバレ 注意











「もう止めにしましょう…こんな茶番…」


概要

正式名称は「ザ・サバイバル」。

七原文人が主人公・更衣小夜の為にお膳立てしていた文字通りの「茶番劇と言える。


「BLOOD-C」本編の物語およびその舞台となる浮島神社や私立三荊学園の存在する浮島地区そのものは、文人率いる世界的企業複合体セブンスヘブン社によって私有地に設けられた「虚構の世界」であり、巨大な「実験場」でもあった。


計画におけるシナリオ演出の為に大量の役者(約500人近く)を雇い入れ、薬物で記憶を書き換えられていた小夜と関わらせていた。

雇い入れた役者達は全員素人であるが、小夜と特に親しい者達の役を演じる「メインキャスト」と逆に特に小夜と親しくないクラスメイトや村の住人達である「エキストラ」に分けられている。


裏設定では、「セブンスヘブン社主催のロールプレイング」という体裁で企画された物となっている。

町の設定が色々と文人個人の趣味丸出しで作られている(学園の制服デザインや護神刀の装飾等)一方、彼の興味があまりない所では設定を作り込んでいなかった(死んだことになっている小夜の母親の名前や、小夜自身の過去、学園で小夜のクラス以外に生徒が通っていない等)為、記憶を失っていた小夜本人も時折不自然さに気付く事があった。


この「茶番劇」を仕組んだ文人の主な目的は、「古きものの上位種である小夜の餌となる古きもの達の養殖」と「記憶を失った小夜の普通の少女としての学生生活と古きものと戦う巫女としての生活を『観察』する事」である。


しかし、街中の至る所に設置された監視カメラによる24時間に渡った監視が行われている一方で、「それらの日常の中で彼女の『本質』が不変であるかどうかを見極める事」も文人の個人的な目的に含まれている為に、小夜が少しでも記憶を取り戻す傾向になると、古きものの血を混ぜて作られたギモーヴと記憶改竄の薬を混入させたコーヒーを飲ませて「元の状態」にしていた。

これらからも、とにかく小夜が動機となっているのは確かである。


ただし、これらの実験経過は、何も実態を知らない者達から見れば法外な大金を無駄に浪費している上に人命すらもただの消耗品にしているとしか見えず、他のセブンスヘブン支社からも問題視されかねないと思われるので、「古きもの達を軍事利用すべく、その上位種にあたる小夜の血を使った他の古きもの達への実験」が、建前上の目的となっていた可能性もある。


本来のシナリオ

役者を務める参加者達のシナリオは、マルチフローシナリオ形式となっており、何らかのシナリオ変更が決まった場合は、主催者側であるセブンスヘブン社が随時連絡する事になっている。

また、メインキャスト達には、小夜を精神的に追い込む目的で、エキストラ達が古きものに喰われて死亡する中、自分達も同じ様に死んだと見せかける形で偽装するという特殊な役目があり、代役を用意する手間を省く為に古きものに襲われない「呪符」が配布されている。

また、シナリオ上における季節の設定は「」に固定されていたらしく、三荊学園の制服に「冬服」は設定されていない。


計画の終了条件は、「小夜が自らの本来の記憶を取り戻す事」自体で、記憶が戻らない傾向が続いた場合はリスタートが行われる事になっている。

劇中では明かされていないが、本編開始時には既に何度もリスタートが行われていたらしく、メインキャストの配置はそのままであるが、エキストラ達の配置は変更となっている。


計画を円滑に進める為に、当然ながら参加者達には幾つかのルールが設けられており、参加者全員はGPSの所持が義務付けられ、何らかの変化(特に小夜の記憶に関する)が起きた場合は速やかにセブンスヘブン側に報告しなければいけない事になっている。


しかし役者達全員には、文人の計画の全てが開示されていた訳ではなく、エキストラは文人のシナリオに沿って古きものの餌として適時食い殺され、餌にならない予定となっていたメインキャストですらも、「実験」が順調に終わっていれば、全員古きものである更衣唯芳の餌にされる形で始末(殺害)される予定であった。


予定外の事態と顛末

文人の計画は、途中まで順調に進んでいたようだが、彼の意向によってリスタートが何度も繰り返された結果、メインキャスト達の中に物語を続ける事にしびれを切らして強攻策に及んだ者達が出る。


独断行動に出た者達の中心人物は筒鳥香奈子で、時真慎一郎求衛姉妹の3人がそれに同意する形で小夜を自宅の蔵に誘き寄せて拘束した後、古きものの血を無理矢理飲ませる事で小夜の記憶を取り戻させる事になる。


しかし元々メインキャスト達は、その本性から信用されていなかったらしく、情報が筒抜けであった事でたちまち文人によって知られてしまう事になり、離反者側の4人が追従側である鞘総逸樹網埜優花の2人と言い争う中、主催者の文人がその場に現れる。


一部のメインキャスト達がシナリオを強制終了させた離反行為から、文人は急遽実験の中止を決定。

監視によって裏切りが懸念されていた事で、一度偽装死した後に偽物の呪符を配布されていた離反者達(加奈子は最初から偽物の呪符を渡されていた)は、文人が連れていた巨大型の古きものによって時真と求衛姉妹の三人が殺害され、その場は難を逃れた主犯格の筒鳥も古きものとして覚醒した唯芳に殺害される。


巨大型と唯芳が倒された後、小夜を庇って反抗した逸樹が射殺され、文人達セブンスヘブン社は量産型の古きもの達を放ち、町中で生活を送っていたエキストラ達の虐殺を開始。上半身を食いちぎられる、胴体を骨付き肉の様に貪られる、首を引き抜かれる、頭から胴体を貫通させる形で串刺しにされる、袋状に変形した腕に収納されドリルの様に回転した腕で磨り潰される、地面に何度も叩きつけられるといった形でエキストラ達は殺されていき、のどかだった村は一気に地獄絵図の惨状と化す。


町から脱出すべく文人と優花の二人を護衛するセブンスヘブン社の私設軍隊もまた、助けを求めるエキストラ達に対し容赦の無い行動に出ており、機関銃や敷地外のフェンスに設置されたガトリング砲で射殺したり、自動車で轢き殺している。


そしてヘリポートに到着した文人達が脱出用のヘリコプターに搭乗して村を去る中、量産型を倒して追いついてきた小夜もまた文人に銃撃される形で撃退され、主催者側の脱出によって計画は終了となった。

その後、役者達の死体は全て量産型に捕食された結果、夜明けを迎えた町は何処もが血飛沫にまみれていたものの、死体は肉片すら残っていないという異様な光景となった。


続きは劇場で!


最終的に役者の中では、文人に最後まで従順だったメインキャストの優花だけが生還。政財界の影響力を強める目的があったのか、その後も彼女は殺される事無く、条件通りに政治家になる為の援助が行われる事になった。


役者達

メインキャスト

小夜の身近にいる人物として選抜された者達。

前述の通り、小夜を精神的に追い込む為に偽装死する役割を持っており、古きものに襲われない為に特殊な呪符が配布されており、劇中での彼等の死体は全て別の人間(おそらくエキストラの中でも体格や顔立ちが似ていた者)を使った「替え玉」の死体である。


しかし、メインキャストである彼等がそれ以上に特徴的なのは、役割を演じていない時のその「本質」にある。

ほぼ全員がエキストラ達が無残な形で殺されても平然としている冷酷さを持っている上に、演技の時とは別人に等しい形で自己中心的な者や暴力的な態度が目立つ者、犯罪に手を染める事も厭わない者等がおり、本性を見せた時真の台詞からも"ほぼ全員が人間として既に真っ当な感性を持ってはいない"模様。

実際全員が報酬として、莫大な借金や犯罪歴の揉み消し、政財界への進出、学会での復権といった利己的かつ法外な条件をセブンスヘブン側と約束していたらしい。


エキストラよりは踏み込んだ情報がある程度開示されていたようだが、もちろんメインキャストである彼等も肝心な情報は隠されており、裏切ると看破されていた筒鳥らには偽物の呪符が渡されていた。


また、優花を除いて全員が偽名であったらしく(加奈子曰く「日本でも珍しい苗字ばっかり、こんなに集まるはず無いわ」)、実年齢が設定上の年齢と異なる者もいる(優花に至っては、28歳と実年齢が10歳も違っている)。


エキストラ

小夜とメインキャスト達の周辺を取り巻く学園の生徒や町の一般市民を演じる「その他大勢」達。

簡単な仕事」として安い給料で約500人の人間達が雇われているが、メインキャストとは違って目的の真実がほぼ明かされる事無く町の住人を演じており、劇中では「使い捨て」として容赦無く古きもの達の餌にされてしまっている。


ただし、子供を選出してしまう場合だと、消息不明となった後に世間から真実を隠しきれなくなる可能性もあった為か、エキストラの中に高校生以下の年齢の人間は選ばれていない。


一部のメインキャストの暴走によって計画の終了が決定した後、量産型の古きものによるエキストラ達の大量虐殺が行われ、死体も古き者達に貪り食われる。当人達は自分達が最終的に口封じで全員殺される予定である事も全く知らずにおり、逃げ惑うエキストラの中には「約束が違うじゃないか!」と泣き叫んでいる者もいた。


また、逃げ惑うエキストラの中には村から脱出しようとする者もいたが、文人達の乗る自動車に駆け寄る者達は私設兵に射殺されたり車で轢き殺されており、敷地外に通じるフェンスを越えようとしたもの達もガトリング砲で蜂の巣にされる形で殺されている。


一方、シナリオが進められる中で、エキストラ達が次々と古きものに食い殺されても、殆どがシナリオから下りようとする様子を見せなかった点から推察すると、エキストラの人間達もまたメインキャストと同様に「金さえ手に入れば他人なんてどうでも良い」という、人格的に問題のある者達が選出されていた可能性が高い。

そうでなければ、シナリオの途中で離反希望者のエキストラが続出し、シナリオの終了どころかメインキャストの裏切りが発生する前に、シナリオ自体が破綻していたと思われる。


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ギモーヴ 茶番 グロ注意 炎上

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