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Black_Lotus

ぶらっくろーたす

Black Lotusとは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング(Magic: The Gathering)』の超高額レアカードとして知られる。
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概要

マジック:ザ・ギャザリング(Magic: The Gathering以下MTG)で最も強力とされるパワー9の筆頭格。


収録エキスパンション:アルファ、ベータ、アンリミテッド

担当アーティスト:クリストファー・ラッシュ(Christopher Rush)(アルファ版)、クリス・ラーン(Chris Rahn)(Magic online版)



カード性能

マナコスト(0)
カードタイプアーティファクト
能力(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ3点を加える。

0マナで場に出せるアーティファクトで、生け贄に捧げると好きな色のマナを3点出す事ができる。

あらゆる制限、デメリット無しで、である。

単純に言えば、一ターン目に土地カードとBlack Lotusを引ければ4マナのクリーチャーをいきなり出せるという事である。

さらに一ターンに一枚しか出せない土地と異なりアーティファクトであるため、二枚以上出せる。

Moxのような他のマナ・アーティファクトカードが一緒に手札に来ればさらにとんでも無いことになる。

Moxと異なり一度使うと戦場からなくなってしまうが、一ターン目に4マナのカードを使える様になると言う内容はゲームにおいて強烈なアドバンテージとなる。

発生したマナを生かす他のカードとの組み合わせで凶悪な相乗効果が生まれるカードである

カードの組み合わせによるシナジーの強力さが現在ほど認知されていなかった・製作側も予想していなかった、TCG黎明期ならではのカードである。

《Black Lotus》、Moxシリーズ以後、マナ発生カードは徐々に調整されながら新種が発表されていったが、調整過程のカードですら、後のルールでは使用制限がかけられている。名前に「Lotus」が入る調整版・亜種として、出せるマナが1マナに減った《水蓮の花びら/Lotus Petal》、場に出るまでに時間がかかる《睡蓮の花/Lotus Bloom》などがある。

公式ジョークカード《Blacker Lotus》に至っては更に1マナ多い4マナが出るが、こちらは使用したら物理的に破り捨てないといけない。…が、これを使用できる大会には、大量に用意して破り捨てながら戦った御仁も居たとか(ジョークカードとはいえ《Blacker Lotus》もホイホイ破り捨てられるほどは安くないレアカードである)。ついでにおふざけで「破られた状態のBlacker Lotus」を売っていたカードショップもあったとかなんとか。


ただし現代では《Black Lotus》は、たとえ使用できるルールであっても公式戦においてはデッキに一枚しか入れる事ができない


ちなみに、《Black Lotus》は日本語版は存在しないので日本語名はこれまでなかったが、2021年発売の特殊セット「モダンホライゾン2」収録のカード《片目のガース/Garth One-Eye》の能力で《Black Lotus》のコピーを使えるというわけで、本家《Black Lotus》にも「ブラック・ロータス」という日本語訳名称が与えられた。


価格

カードパワーもさる事ながら、その凄まじい市場価格においても《Black Lotus》は有名で、MTGプレイヤー以外の人々を驚かせている。

2006年時点では、最も安いアンリミテッド版(白枠)で十万円、それ以前の黒枠(アルファ、ベータ)で二十万円以上、であった(参考url:こらむ:マジックで一番高いカード)。

しかしその後パワー9を使用できる大会ルール「ヴィンテージ」参加者からの需要や市場流通数の減少等の理由により価格はさらに高騰し続けている。

2015年現在、白枠《Black Lotus》は5、60万円以上、黒枠は余裕で100万を超える。黒枠のうち特に貴重なアルファ版の状態のいいものになると200万を余裕で突破してしまう。

限定カードでもエラーカードでもないカードとしては異例の数字である。


2021年1月18日、PSA10のカード(ざっくり言うと完品状態に近い)がオークションに出品され、その額は何と1億円を超えてオークション続行中。そのカードが、まさかの《Black Lotus》なのである。


2022年11月28日発売の『Magic 30th Anniversary Edition』でプロキシが収録される。価格は999ドルでランダム封入である。(参考リンク


想定外のコラボ

2020年1月3日、令和になった時代でまさかの『ブラックロータス』がトレンド入りをする。


そして、その理由とは弟分『デュエル・マスターズ』コラボでの収録だったのだ。これにはMTGにおけるカード価値を知っている人も驚くしかないだろう。


これによってカード価値が下がるかどうかは未知数だが、最低でも会社繋がり(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社)と言う事で実現した驚異の1枚と言えるかもしれない。


それもあったのかは不明だが、2020年度のネット流行語100にもノミネートされた。


カード性能

レアリティP→SR
マナコストゼロ文明(0)
カードタイプMono Artifact
能力このArtifactが出た時、封印を3つ付ける。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
自分のターンのはじめに、このArtifactに付けた封印を1つ、自分の山札の下に置く。
このArtifactの封印がすべてなくなった時、これを墓地に置く。このターン中、次にカードを使う時、そのコストを最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0より少なくはならない。

DMEX-08『謎のブラックボックスパック』にてデュエマ初参戦。イラストは『Magic Online』で使用されているもの。(したがって、このイラストでMTGのゲームで使用できる紙のカードは存在しない)

DMEX-18『20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ』にて再録された際はMTGの旧枠を再現したフレームが用いられた。カードタイプ『Mono Artifact』を持つ初のカード。

オリジナルと同様に無色0コストなので、マナゾーンに使用可能なマナが無くとも使用できる。デュエマのメインデッキに入るカードでコスト0のカードは同じくDMEX-08にて収録された《ゾンビポンの助》とこれが初。

オリジナルの「使用可能なマナを3増やす」能力を『3コスト軽減』という形で再現している。ただし、0より少なくはならないため、マナゾーンにタップしてマナを生み出せるカードが最低でも1枚は存在しなければならない。《コッコ・ルピア》等の一部のコスト軽減能力と組み合わせると、必要コストの下限が1より大きくなってしまうこともあるので、これも注意。


バトルゾーンに出た際に自身に封印を3つ付けるが、無色なので「コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。」という封印と、「文明を持たない」という無色カードのルール上、コマンドを出して封印を外すことはできない。

また、非クリーチャーであるため封印されていても無視されず、かつ《禁断〜封印されしX〜》のように離れない能力を持っていないので、カード指定除去に耐性がないという欠点がある。(除去されても封印は全て墓地に行くので、墓地肥やしとして使うことも一応視野に入る)

小ネタとして、無視されない特性を逆手にとって《革命類侵略目パラスキング》等の「バトルゾーンにあるカードに文明を追加する能力」と組み合わせれば、コマンドを出す度に封印を剥がすことが可能になる。


ターン開始ステップに自身に付いた封印を1枚山札の下に置き、封印が全てなくなった際に自身を墓地送りにし、先述の3コスト軽減能力が発動する。

即効性ゆえに猛威を振るったオリジナル版を省みて、封印によるタイムラグと「次に使うカード」という制約を設けたと見るべきか。

どちらかと言えば《Black Lotus》そのものよりも、先述にもある調整版カードの《睡蓮の花/Lotus Bloom》を彷彿とさせる。


もっとも、マナを消費せずに3コスト軽減ができることは大きい。

一切マナブーストしないデッキであっても、最速4ターン目には7コストのカードが使えるようになる。【ビッグマナ】系のデッキは手札消費の速さがネックであるが、《Black Lotus》が除去されなければ3ターン後に3コスト軽減が発動するので、それまで手札補充や妨害で態勢を整えるのも良いだろう。

さらにマナブーストと併用すれば最速4ターン目に10コストのカードをプレイできる。例えば【5色コントロール】では《古代楽園モアイランド》や《龍世界ドラゴ大王》などの大型メタクリーチャーの早出しに活かすなどが考えられる。

特に、封印剥がし・マナ加速・ドローを同時にこなす《インフェル星樹》との相性は抜群。封印2枚をマナに送りつつ更に2ドローを行え、次のターンには10コスト圏内に届くため、後述の短所をカバーできる。


欠点としては、最速4ターン目に発動するには初手にこのカードを引いておく必要があること。

中盤以降に手札に加わっても、何らかの手段で封印解除を早めなければそのままゲームが終わることも多く、マナゾーンに置いても色が出せないので、考えなしに積めるカードではないだろう。

効果は強制かつ封印解除直後に使うカード限定。よって、妨害を受けて指定ターンに目当てのカードが使えないと無駄撃ちに終わる難点も抱えている。


このように試合の高速化やパワーゲーム化が著しい現代のデュエマにおいては「ピーキーな性能の浪漫カード」といった位置づけだが、「Lotusは能力にかかわらずLotusというだけでコレクターに人気がある」という例に漏れず、このカードもそこそこ高値で取引きされている模様。

必ずしもカードパワーや環境での活躍だけがカードの価値ではないことを教えてくれる一件である。


楽曲名として

同名楽曲は2021年の段階で2つある。


  1. BMS楽曲『Black_Lotus』 2016年
  2. D_CIDETRAUMEREIエンディングテーマ『BLACK_LOTUS』(燐舞曲) 2021年

関連タグ

ブラックロータス……表記揺れ

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