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F-15

えふじゅうご

マクドネル・ダグラス社(現ボーイング)が開発した戦闘機、愛称はイーグル。
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概要

ミサイル万能論の過信によりベトナム戦争で思わぬ苦戦を強いられたアメリカは格闘戦で優位に立てる戦闘機を求めていた。
1ドルたりとも制空以外の能力に金をかけてはならない」というコンセプトに応え、マクドネル・ダグラスが開発した機体は、最初から対戦闘機戦を主眼に開発された。

テニスコートと比喩される大きな主翼と、強力なエンジンを2基搭載した大型双発制空戦闘機で、高い運動性と機動性をもつ。ミサイルは胴体に4発、翼に4発の計8発が搭載可能。
サイドワインダーといった空対空兵装だけでなく、爆弾の搭載も可能。
(搭載可能な兵器の中には対人工衛星ミサイル「ASM-135 ASAT」もあったが、衛星の破壊により生じた破片がデブリとなり宇宙開発に支障をきたすために計画は中止されているが、現在DARPAにより同様の方法での小型衛星の打ち上げへの利用がAirborne Launch Assist Space Access、ALASAとして提示されている)
その戦闘能力の高さや、実戦における被撃墜数ゼロ(諸説あり)の実績から世界最強の戦闘機と呼ばれた。
しかし、1機あたり約100億円と高価であり、湾岸戦争以前に導入したのはアメリカ以外では、日本サウジアラビアイスラエルと少ない。F-15系統の機体を実機購入だけではなくライセンス生産した国は開発国のアメリカ合衆国を除くと日本国のみである。

形式は初期量産型のA型、その複座型のB型。後期量産型のC型、およびその複座型のD型があり、日本はC型とD型をそれぞれF-15JF-15DJとして導入している。

C/D型はコンフォーマルフェールタンク(CFT)の装着も可能だが、付けているのはイスラエルとアラスカ州空軍の機体のみ。
空気抵抗には有利であっても不必要となった際に投棄が出来ないことから、通常の増槽が好まれる為。

F-15用CFTは燃料タンクとしての機能に加えセンサーも組み込まれたものも用意される予定だった為、当初はFASTパック(Fuel And Sensor Tactical = 燃料及び戦術センサー)と呼ばれていた。
結局センサー類は内蔵せず、LANTIRN(Low Altitude Navigation and Targeting InfraRed for Night)ポッドであるAN/AAQ-13航法ポッドやAN/AAQ-14照準ポッドなどが開発され、パイロンに搭載される事となった。
センサーの内蔵はされず、燃料タンクとしてしか使いようがない事もあり、戦術センサーも含まれるFASTパックの略称は使われなくなっていった。
(現在、F/A-18用等でセンサーを内蔵した燃料タンクがあるが、FASTパックの名称は使われていない)
航空自衛隊のF-15Jは形態二型への改修で増設されるアンテナフェアリングが邪魔をしてCFTが付けることが出来ない可能性があるが、実際に付ける事はないと思われるため不明なままだろう。

なお、殆どが実際に造られることは無かったがFASTパックにはECM装置、偵察装置、推力増強用の水エタノール噴霧装置、ガンポッド空中給油用フライングブームを内蔵したバディタンカーなど、様々なバリエーションも計画されていた。

派生

F-15E ストライクイーグル

派生型の代表としては、爆撃能力を得た戦闘爆撃機型F-15E「ストライクイーグル」が存在する。
見た目には複座のF-15にCFTをつけただけに見えるが、爆撃管制装置をはじめとするアヴィオニクス、果ては機体構造までを大きく変更している。
要は別物なのである。
姿かたちが似ている「だけ」のため、F-15A〜DとF-15Eでは別機種として区別されている。

採用国は開発国であるアメリカ以外では、サウジアラビア、イスラエル、韓国シンガポールとなっている。ちなみに採用国ごとに、F-15S(サウジ)、F-15I(イスラエル)F-15K(韓国)、F-15SG(シンガポール)と呼称が異なっているのは、あくまでオリジナル(F-15E)をベースとした派生機であるためである。
2010年現在、F-15複座仕様機を運用している国でF-15E系列の機体を保有運用していないのは日本空自のみである。

最近は、ボーイング社がF-15Eベースの「F-15SEサイレントイーグル」やF-15Eの派生型であるF-15FXを航空自衛隊の次期戦闘機(F-X)の候補として提案していた。

F-15GSE-LV(Global Strike Eagle - Launch Vehicle)という機体並に巨大な弾道ミサイルを背負わせ無人機としても使用可能とし、無人機状態で高速上昇しながら高度14,000mで空中発射し、地球規模の柔軟な攻撃能力を持たせる計画があったが、様々な問題もあって計画は中止となった。
ミサイル自体はミニットマンとペガサスロケットを組み合わせた無難なものだった模様。

チラシノウラ37



実験機、ペーパープラン等


F-15の複座型の原型1号機(11号機)は新技術評価のための実験機となっており、F-15Eのアビオニクスのテスト用として使われた以外に、改修によりF-15S/MTD→F-15ACTIVE→F-15IFCSと改修を重ねている。
複座型の原型2号機(12号機)はF-15Eの試作機へと改修された。
19号機は「ストリークイーグル計画」として上昇時間記録挑戦用に改造される事となった。
不要部品は塗装に至るまで一切が取り外され8つの記録を塗り替える事に成功した。
記録の多くは他の機に塗り替えられたものの、現在でも高度20,000mへの到達記録を保持している。

計画のみではあるが、折りたたみ式の翼への変更とAIM-54運用能力の付与、着陸装置の強化がされた艦載型のF-15N、F-22の代替機となるF-22の電子戦システムを搭載した強化型のF-15XXもあった。

四方山話

後継であるF-22が登場した今でも空戦無敗。イスラエルではA-4との接触事故により右主翼を失っての片翼着陸や空対空ミサイルにより片方のエンジンを吹き飛ばされての片肺帰還など、様々な逸話も生み出している。

フィクションに至っては変形したりバルキリーばりの挙動で怪獣とやりあったり新宿上空でドラゴンを撃墜したという例も存在する
ちなみに、実戦では空対空被撃墜数は0だが、F-104やF-16等のさまざまな機体とのDACT(Dissimilar Air Combat Training、異機種間戦闘訓練)では多くの撃墜判定を記録している他、空自の訓練中に誤って発射されたミサイルで撃墜されたことはある。
また、2011年7月5日に沖縄沖で訓練中であったF-15の一機が墜落、同年11月9日に「操縦士の意識喪失が原因となった可能性がある」との調査結果が公表された。
地対空被撃墜数は皆無ではなく、3度の撃墜が公式記録として存在している。

関連タグ

戦闘機 航空自衛隊 スタースクリーム スカイワープ サンダークラッカー

片羽の妖精:先述の「片翼を失いながら基地に帰還した」エピソードをモデルにしたキャラクター

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