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Ghost_of_Tsushima

ごーすとおぶつしま

サッカーパンチプロダクションズが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売したアクションゲーム。
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闇に堕ち、敵を討て。


概要

2020年7月17日に発売されたオープンワールド時代劇アクションアドベンチャーゲーム。サッカーパンチプロダクションズ開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメント販売。

洋ゲーである

プレイステーション5が2020年11月20日に発売を控えていたため、また、SIEの子会社である、インファマスシリーズを手掛けたサッカーパンチプロダクションズとしてはPS4向けの新規ゲームタイトルでもあって、ps4向け最後の作品。


対象レーティングはCERO:Z欠損出血といった表現あり。オプションで流血の表現を個人で(ありorなし)のどちらかにいつでも切り替えられる。


出血表現は無意味なグロではなく十中八九黒澤映画オマージュと思われる。時代劇らしい派手な殺陣に合わせ、血飛沫は芸術的なまでに華々しく飛び散る。


ただし、壱岐は無法地帯設定や呪術要素のせいで本編に比べて幾分刺激が強め。

欠損描写、腐乱死体(皮膚が変色してる程度)、人の頭蓋骨のトーテムが登場する。


詳細は規制関係の節にて。


欠点

発売当時のPlaystation陣営肝煎りのフラグシップ作品であるため、各種ハードウェアの性能や経年劣化の程度によっては作品を十全に楽しめない場合がある。特に、コントローラーは明確な支障が出る(後述)。また、本作の世界観や地域の情勢は字幕無しの民衆の世間話を立ち聞きして知るため、スピーカー(ヘッドホン)もそれなりのものを用意したい。

また、2021年発売のPS5DC版はトロフィーが別カウントのため、こだわる場合は2つほど注意点が存在する(後述の取り返しのつかない要素)。


規制関係

海外版と日本版で規制内容に差は無し

残虐表現は全体的にはZ区分としては控えめな方だが、主要キャラの表情のわかる生首が画面にアップになる場面が1箇所だけ存在する。また、蒙古による焼死体があちこちにある。

欠損は断面が赤で塗りつぶされてはいないが、だからといって内蔵が飛び出る描写はない。


洋ゲーの例の如く子供の犠牲は不自然なまでに出ない

子供が単独で登場することはなく、赤子を抱いている人間には矢を射ることが出来ず、無理に攻撃をあてても全く無反応でおわる。

どうしても描写が避けられない場合は人形などの暗喩でごまかしている。

しかしやはり規制に不満があるスタッフもいたのであろうか、子供の可能性が高い、姿を隠された死体に蝿が集っているなんてあんまりな描写もある。


性的な表現は残念ながら一切なし(酷い!おじいちゃんだってごくごく民だったのに!!)。

むしろ、ボカされてはいるがポリコレ要素あり(鑓川の怨霊に登場する平太や某人物の関係者など)となっている。まぁ、戦国時代に衆道が流行ったことを考えればそうおかしいことでもないが。

売上

上記の通りZ指定にもかかわらずわずか3日間で世界実売240万本を達成。SIEの新規IPとしては過去最速の初動を叩き出し、各方面から絶賛の声とユーザーからも非常に高い評価を得ている。

その後も売上は増加し、2022年1月5日時点800万本を超えたことがサッカーパンチ公式ツイッターにて判明した。

2023年5月19日にはPS4版、PS4&PS5版ディレクターズカットの国内累計販売本数(パッケージ版+ダウンロード版合計)が100万本を達成した事がPS公式ツイッターにて発表された。

また、単純な売上本数だけでなく、購入者の50%がゲームクリアを達成していることも明言された。


題材

海外ではあまり知られておらず、日本でも語られることが少なくなった『元寇』が題材となっている。海外のメーカーによる日本を舞台にしたゲームタイトルには珍しく、スタッフによる徹底した現地取材の裏付けのもと、歴史学者がストーリーの監修を務めている。また、ゲーム中のモーションや殺陣に関しても専門の剣術家の協力による実践武術としての細かい再現がなされている。


そのため、作り込みは非常に細やかであるが、やはりエンターテインメントとしての観点から、あえて部分的に歴史考証を改変している部分はなくもない。いわば「歴史ゲー」ではなく「時代劇ゲー」であるともいえる。しかし、その歴史考証も日本の歴史マニアでもなければわからないほどに世界観に親和しており、むしろ発売前には歴史ゲーとしての期待が高まりすぎて公式が予防線を張る事態に発展している。なお、開発元であるSIEの完全子会社サッカーパンチプロダクションは、本作を史実を題材にしつつも独立したファンタジー作品であると公言しており、事実作中に登場するキャラクターたちや脚本は史実では存在しないオリジナル要素で構成されている(一応NPCの会話中に源義経西行など実在の人物の名が出る事がある)。


史実と違う部分の一例としては、「現実の対馬よりも平地が多い」「武士の鎧や建築物に数百年先の意匠や様式(戦国や幕末など)が見られる」「武士があくまでも高潔な戦士として扱われている」「高麗兵や南宋兵の姿がない」などがある。

壹岐に至っては海賊と罪人の巣窟である無法地帯と化しており(史実では守護が置かれ統治が行われた)、対馬から鎮圧部隊が送られるも、大将であった仁の父が返り討ちにあい失敗に終わっている。


また、高麗絡みに関してはコレクターズエディションが韓国で発売中止、日本でも未発売という大人の事情を邪推したくなる状況となっている(ただし、日本国内に関しては海外版より限定版がショボいというのは他作品でも数多い事例のため異例というわけでははない)。


システム・グラフィック

グラフィックは非常に美麗かつ高精細で、とりわけその豊かな色彩表現は、数多の洋ゲーにありがちな写実的、というよりもある意味絵画的な側面をもつ。時間経過はもちろん、天候から雲の動き、各種エフェクト調整まで細かくカスタマイズ可能なフォトモードを実装していることもあり、スクリーンショットがはかどる観光ゲームとの評判もある。画面のHUD表示は最小限とし、オープンワールドによくある目的地を示すマーカーも「風と風向き」で表現するなど、没入感を増す工夫もされている。


さらにオープンワールドでは必須ともいえる従来の「ファストトラベル」システムにおいて、職人技とも呼べる非常に高いレベルのプログラミング技術とグラフィック処理を駆使しており、ノーマルのPS4本体(HDD)でもファストトラベルのロード時間が平均5秒前後という驚異の爆速ロードを実現し、異次元の没入感とストレスフリーで快適なプレイを体験することができる。しかも開発中は早すぎてロード中に表示される豆知識を読む時間が無いほどだったので、これでも意図的に少し遅くしたという。


また、開発者の時代劇愛を象徴するシステムとして「黒澤モード」がある。これは黒澤明時代の映画のように画面をモノクロ調にし、より時代劇気分を味わえるというもの。単に白黒になるだけでなくフィルム粒子による画面のざらつき・ノイズまで再現、サウンドも古い映画のようにこもった音になるという凝りようである。プレイ中にいつでもON・OFFの切り替えが可能だ。


大型アップデート

  • 2020年10月17日版

後述の冥人奇譚に加えて強くてニューゲームや鎧ごとの装備一括変更機能などが追加された。2周目以降は難易度が上昇するが装備強化の限界突破の他、新素材の「幻の花」で交換できる新スキンや装備、果ては縛りプレイ用の弱体化アイテムまで用意されている。


  • 2021年8月20日版

『Ghost of Tsushima Director’s Cut』版、及び冥人奇譚単体版発売に伴う各種のアップデート。

どちらかと言うと有料DLCに近く、既に本作を持っている場合はダウンロードしてデータを引き継いで遊ぶ事も可能。

新ストーリー『壹岐之譚』とそれに伴う新探索エリア「壱岐島」に加え、新たな装備、敵キャラクター、技、ロックオン機能、冥人奇譚の新モード、乗馬突撃、クリアした敵拠点や一騎討ちの再戦などの新機能も追加され、『猿』『猫』といった新しい動物も追加される。

またPS5版限定となるもののアダプティブトリガーや日本語音声でのリップシンク修正も行われる。

通常版にも矢筒の非表示設定やコントローラーのボタン割り当て変更などの無料アップデートが行われた。


  • 2021年秋期アップデート

冥人奇譚中心のアップデート。9月3日から10月にかけ新ステージの解放などが行われていく。


映画化

世界売上650万本突破の報告と同日、同ブログにて本作の映画化が発表

監督はジョン・ウィックシリーズのチャド・スタエルスキで制作進行中とのこと。


対馬市とのコラボレーション

現実の対馬市とのコレボレーションも行われる、Z指定の作品では異例の快挙となっている。

公式サイトでは観光地や名産品紹介やも行われているので聖地巡礼の際は参考にするとよいだろう。

当初はながさき旅ネット内の特設サイトのみであったが、

2021年2月末には世界的メガヒットによってとうとう対馬市公式とのコラボレーションサイトまで開設されることとなった。



マルチプレイ・追加マップ

上記アップデートで実装された協力マルチプレイモード。

本編とはストーリーも登場人物も違い、ゲームとしてもシステムレベルで別物ゆえ該当記事参照。


  • 『壹岐之譚』

『Directer's Cut』で実装された新ストーリー。

壱岐が対馬と同じく蒙古の侵略を受け、島を解放すべく仁が現地へ向かうというストーリー構成となっており、新たな探索エリアとして『壹岐國』が追加される事となっている。なお当エリアは本編中盤以降に探索可能となる。


あらすじ

文永11年、中国・高麗を制圧した蒙古国(元)は日本の征服を目論み、その足掛かりとして対馬へと侵攻する。高麗国を征討した冷酷にして狡猾な智将、コトゥン・ハーンが率いる蒙古軍は対馬の占領を目指して大挙して押し寄せた。対馬の武士団はこれを防ぐべく結集し、小茂田浜で蒙古軍を迎撃する事となる。そして彼らの中にはとある武士がいた―――その名は境井仁。誇り高き武士として鍛錬を積んできた彼はこの未曽有の危機に際し、自らの命を投げ出す覚悟で仲間達と共に戦いに臨む。

両軍の激しい戦闘の末に武士が全滅する事になったこの浜が、後に冥人として対馬を恐怖で救い、歴史からその姿を消す事になる彼の、最初の戦場であった。



登場人物

個別記事のあるキャラはそちらを参照。


本作の主人公。メイン画像はこのキャラのものを使用。

蒙古軍から故郷を守るため、侍の道に反する戦い方に手を染め『冥人』と呼ばれてゆく。


ゴーストオブツシマ(落書き)

仁の伯父。対馬の地頭にして対馬武士団の大将を務める。


女野党ゆな

蒙古軍との戦いで地獄と化した小茂田浜から仁を救った女野盗。暗殺術に長けており、仁に盗賊の戦い方を教える。

蒙古にさらわれた弟のたかを助けるため、仁と共同戦線を持ちかける。自身の目標はたかと共に本土へ脱出する事であり、作中では島に留まって蒙古との戦いに協力するよう求める仁や武士達に呆れの色を見せていたが…


たか詰め

ゆなの弟。島一番と称えられる鍛冶屋で、その腕に目を付けた蒙古に攫われ捕虜となっていた。仁に救出された後はその技術で協力する。臆病な性格であるが、次第に冥人に畏敬と憧憬の念を抱くようになる。本作における力なき民の代表。

…のはずなのだが、敵を誘導して戦わせてみると立派に戦力になる。鍛冶屋は体が資本。

「お侍様の戦い方じゃない…」


対馬のバーサーカー

対馬五大家の一角、安達家の女傑。

本作で最も悲劇的な運命を辿るのにシリアスな笑いを連発し、

挙句に孫のいる身で百r……ゲフンゲフン、LGBT要員という濃すぎる人。


ゴーストオブツシマ(落書き)

かつて長尾家の弓術指南役を務めた男。フルネームは石川定信(Sadanobu Ishikawa)。

サントラなど海外でも「Sensei Ishikawa」呼びされるのが特徴。

凄腕だが人格面の問題から作中内外から批判され、石川ストックシリアスな場面でのズッコケが修正されないなどネタキャラ扱いが絶えない。


ゴーストオブツシマ四コマ4

対馬北部に位置する杉寺の僧兵。心優しき大男。

侍の援軍に向かう途中、部隊は嵐で足止めを受けた末に蒙古に捕らわれ、戦ではなく土牢での虐待によって実兄ふくめ全滅する。典雄はその唯一の生き残りであり心に深い傷を負っている。

なお、本作には他にも難民の避難場所となっている寺が存在するが、当時の寺は彼のような僧兵たちが守りを固めていた。後世の石山合戦からも分かるとおり、信仰心によって戦う者たちを屈服させるのは容易ではなかった事からも、開発陣の時代考証の徹底ぶりが窺える設定であるとも言えよう。


対馬の酒売り兼山師で金儲け主義者。いわゆる三枚目ポジションの人物。

蒙古に脅されて酒を売っており、仁とゆなが蒙古の拠点へ潜入するのを手伝う。

その際に仁に感化され、その後は自分なりに人助けを行おうとするも毎回トラブルを起こす。

挙句の果てに、仁の前ではおくびにも出さないが境井家に召し抱えてもらうことすら夢見ている模様(今井砦のNPC同士の立ち話で確認。卯麦谷でのクエスト発生以降?)。

とある事情により壱岐では冥人と呼ばれているらしい…


Ryuzo

浪人のグループ・菅笠衆(すげがさしゅう)の一員。

プロローグで戦死した頭領の後を引き継いでおり、蒙古に対しゲリラ的な襲撃を行っているが、深刻な食糧不足に頭を悩ませている。

仁とは身分違いの親友で軽口を叩きあう仲であるが、これは鎌倉時代の浪人はそこまで卑しい身分ではないため(本格的に鼻つまみ者になるのは江戸時代から、また平安以前の浪人は江戸時代で言う無宿であり別物)。

本作の日本史に対する理解の深さを思わせるキャラクターである。


  • 百合(Yuriko)

仁の乳母。母、そして父を早くして亡くした仁にとっては親同然の存在。

父を失った仁に対し、「お父上は風となり導いてくださり、お母上は鳥となり見守ってくださいます」と告げている。

蒙古を倒すため毒の製法を求める仁に、非道と知りつつも親子の情からトリカブトから猛毒を抽出する製法を伝授するが、仁の運命を大きく揺るがすことになる。

彼女のクエストを最後まで完了すると混乱毒の製法も教えてくれるのだがこの場合、毒のレシピが○○となってしまう。他のキャラクターの運命もそうだが、脚本は少年漫画某四天王並のサディストである。本作はZ指定だが。


仁之道

メインクエスト。境井仁というとある武士の生き様というストーリー構成となっており、強大な蒙古から対馬を救う為に、武士の道から外れ冥人となる運命を受け入れざるを得なくなっていく仁の壮絶な人生と覚悟が描かれている。

  • 境井正(さかいただし)(Kazumasa Sakai)

仁の父。作中では既に故人であり、仁の回想で登場するのみとなっている。壱岐へ出兵した際に賊の奇襲を受けて戦死したが、彼の死は仁にとっての一生のトラウマとなっている。

15年前の戦での戦いぶりと民に対する冷酷非情な扱いから、壱岐の人々からは「人斬り」と呼ばれ今でも憎悪されている。

英語版と日本語版では名前が異なる。


  • 安達晴信(あだちはるのぶ)(Harunobu Adachi)

政子の夫。2周目では彼の面頬が、デラックス版では鎧兜が手に入る。

昭和の日本史でしばしば言われた

日「やぁやぁ我こs…(一騎討ち」→蒙「バーカ死ね!(グサー」を令和にやってくれる人。

しかも火達磨にされた上に首チョンパなのでもっと酷いし、挙句2周目ではプロローグカットで出番なしと不憫。とはいえ一人で陣に向かわされる辺りかなりの精鋭だったと思われる。

また、かつて解雇した使用人の少なくない数から恨まれているのだが、そのほぼ全てが自業自得の逆恨み。人を見る目がなさが族滅を招いたことも相まってますます不憫である。

挙句の果てには一部界隈にとっては族滅などという生ぬるい罰では済まされない第六天魔王…いや、ないか。多分。

『壹岐之譚』では仁の回想に登場しており、互いに軽口で会話している。


  • 五郎(Goro)

卯麦谷にいる飲んだくれの牢人・船乗り。志村とは知人であり借りがある為、鎌倉に援軍を請う際に志村に協力する。


  • 男鹿定宗(おがさだむね)(Sadamune Oga)

志村の援軍要請を受けて本土から派遣された鎌倉幕府の御家人である武家・男鹿家の当主。志村同様に誉れを重んじる一方で仁の戦い方を「蒙古を打ち払う為にはやむを得ない」として理解を示していたが…


  • 鑓川氏政(やりかわうじまさ)(Ujimasa Yarikawa)

鑓川家の末裔。鑓川の民を統率する長として蒙古軍に抵抗を続けている。

仁と共に訪れたゆなに対し「下女ですか?」といきなり言い放つなど傲慢さが目立つ。とはいえ氏政にとって仁は一族の仇であり、彼と同行したゆなを勘違いとはいえ見下げてしまうのもある意味仕方ないとはいえなくもないが。

最終的には仲間に加わるが、彼は蒙古の狙いはあくまでも本土でその内対馬から出て行くと確信しており、ゆなは「とんだ能無し」と辛辣な評価を下している。


  • 大黒(だいこく)(Daikoku)

包囲された鑓川でゲリラ的抵抗を行っている弓取。しかし多勢に無勢でジリ貧に陥っている。


  • 卯麦御前(うむぎごぜん)(Lady Sanjo)

卯麦谷一帯を取り仕切る菅笠衆(竜三とは別の一派)達を束ねる女傑。

現代で言えばいわゆるヤクザマフィアの類であるが、無法地帯の顔役として難民の受け入れなども行っている。むしろ堂々と治安を取り仕切っている辺りは、よそのゲームで言うとfallout4のハンコック傘下の一団(が支配するグッドネイバー)に近い。

実際、無法者たちがトラブルを起こさぬよう街中では抜刀を禁じており、武家である仁にも遠慮することなく掟を守るよう要求する。

そのため卯麦谷の町中に限りゲーム上でも抜刀できなくなっているが、金田城クリア前に崖下を遠泳して卯麦谷に到達する裏技を使うと抜刀が可能(無人なので障子破るぐらいしかできないが)。


上記の通り、原語版と日本語版では名前が全くの別物。


ちなみに無理やりエネミーを釣りだして刃傷沙汰を起こした場合、御前自ら出陣して成敗してくれる…が、配下は知らんぷりの上に蒙古隊長クラスが相手だと普通に斬殺される(死体も集落の皆からは無視される)。挙げ句ゲームオーバーにならない。御前実は人望がない疑惑。


  • 丈志

上県の狩人衆の頭であり、ゆなの知人。弓の名手で戦の経験もあり、蒙古の砦を攻略すべく協力する事となる。


壹岐之譚

追加ストーリー。蒙古の侵略を受けた壱岐を仁が解放するというストーリー構成で、また本編ではあまり明かされなかった境井家の過去へ触れ込む内容となっている。

猿神の鎧はじめ非常に有用な装備品が多いため効率重視なら早めに攻略したいところだが、仁のトラウマイベントは本編や対馬の浮世草がフラグになっているためストーリー重視ならクリア後の攻略が適しているのが悩みどころ。


  • ヽ蔵(てんぞう)(Tenzo)

壱岐の海賊。

境井家の武士である仁を憎んでいるが、共に壱岐を蒙古から救う為に彼と手を組む事となる。

その正体は


  • ふか(Fuka)

壱岐の海賊を束ねる女傑。

武士である仁に不信感を抱くが話のわかる女であり、

仁が実力を示し次第、彼を利用するという形で共同戦線を築くなど指揮官としては優れている。

一方で人の親としては愛情こそあれど完全に失格なレベルで不器用。


伝承

必殺技相当のスキルを会得できる重要サブクエスト。「傳承」と旧字体で表記される。

琵琶法師が語る伝説を紐解く体裁で進み、冥人奇譚に登場する関係者もいる。

盲目の和製吟遊詩人。詳細はリンク先にて。

英語版では「Yamato」と名前が付けられているが、日本語版では個人名が設定されておらず、琵琶法師と呼ばれる方が多い。

対馬各地で武人の伝説を語り継いでおり、伝承クエストの語り部として重要な役割を果たす。

ちなみに語りのシーンでは古文調の言葉が用いられている。


  • 古賀泰平

対馬を追放されていた、鑓川家の元郎党

志村に復讐すべく蒙古の襲来に乗じて舞い戻り、秘剣技「紫電一閃」の簒奪を目論む。


  • 鑓川の怨霊

とある伝承イベントで戦う事になる鑓川家の末裔と思われる人物。鑓川家に伝わる秘技「憤怒の舞」の使い手。

儀式めいた方法で依頼を受け標的を殺害している。少なくとも作中では殺害対象は蒙古や人売りのため悪人ではない見受けられるが、仁を殺す依頼を受け、また自身も志村家と境井家への憎しみを忘れることができなかった。最後まで正体は不明だが、一騎討ちで彼女に敗北すると仁を「仇」と呼ぶ場合がある為、因縁のある人物の可能性もある。

自分を「死者の灰を巻き上げる風」と名乗ったりとイタい面も。


伝説の弓取り・長尾忠頼の末裔。忠頼の装束を探す仁を賊と勘違いして襲いかかる。


  • 天狗(Tengu)

呪われた弓・内経の長弓を守る天狗の面を被った男。弓を手にした仁に襲いかかる。

後に実装された壹岐で回収できる「文と書状」にて、オオタカの毒で喪心していたことが示唆されている。


  • 茂範(Shigenori)

伝承で語られる武士。紫電一閃を編み出した対馬随一の剣豪。対馬に人が住み始めた頃に現れた雷獣を砂が灰になるほどの激しい戦いの末に紫電一閃を以て討伐したが、その後は隠居してひっそりと暮らした。類稀な武勇と技を示す者にのみ紫電一閃の奥義を伝えていたと言われており、その剣術は彼の子孫が握っているという。


  • 長尾忠頼(Tadayori Nagao)

伝承で語られる武士。長尾家の出身で、狙いを外す事はなかったと言われる凄腕の弓取り。浅藻浦を襲撃した海賊をたった一人で迎え撃ち、ことごとく弓で海賊を射抜いていった。死後は彼が身に着けていた鎧は失われたが、その末裔が対馬を守る者が現れた時の為に隠し持っていると言われている。

壱岐の海賊からは「鬼の化身」と壮絶な怨嗟を向けられている。


  • 内経(Uchitsune)

伝承で語られる武士。随一の弓取りと称えられる本土の弓の達人。翼を持つ悪鬼が現れた時、内裏から直々に悪鬼を討伐するよう勅命を下された彼は見事に悪霊を射抜き倒したが、悪鬼の死に際に人が悪霊に見える呪いをかけられた。目の前に現れた悪霊を次々と射殺したが、その正体は全て人であった。後にその事を罪に問われ死罪となる筈であったが、の温情で島流しに減刑され、対馬に追放された。死後に遺った彼の弓は名人を待っているとも、手にした者を呪うとも言われている。

冥人奇譚に亡霊として登場している。


  • 鑓川時頼(Tokiasa Yarikawa)

伝承で語られる武士。代々無類の剣士を輩出してきた鑓川家の中でも惣領にしか扱えないと言われていた憤怒の舞の使い手である剣豪で、自身も当時の鑓川家の惣領であった。15年ほど前に旧領を奪還しようと志村家に対し謀反を起こし、志村家に大打撃を与えるものの救援に駆け付けた境井家の武士(境井正と思われる)に討ち取られ戦死した。

鑓川家が没落する原因ともなったが、死後も民からは慕われており、本編では「鑓川の怨霊」を名乗る者が憤怒の舞で復讐の機会を窺っているという。


  • 吾作(Gosaku)

伝承で語られる武士。元々は赤島の百姓であったが、鎧を身に着けた武士の死体を見付け、その鎧の美しさに惹かれて鎧を掠め取った。後に彼の村が賊に襲われた際、彼は村を守る為にその鎧と太刀を装備して立ち向かった。恐怖を抱きながらも賊を全て撃退した彼は英雄となり、死後は青井・飯島・久田・小清水・大浜・矢形の6つの村の村人が彼の鎧を秘蔵して守っていた。


  • 小次郎(Kojiro)

伝承で語られる武士。冥人奇譚でも亡霊となりステージボスとして登場する。

牢人を束ねる頭であったが、凶悪な性格故に部下や弟子達に命を狙われる事になった。

しかし数多の牢人が彼と激しい戦いを繰り広げたが尽く敗れ、逃げ延びた者はその強さを恐れて再び挑む事はなかった。その様を気に入った阿修羅が彼の鎧に息を吹きかけ、小次郎は人でありながら剣の鬼となったという。

現在は菅笠衆の迎えを受け、彼らから選りすぐった五人の精鋭を率いて「小次郎の六本刀」を結成。民衆をエサにして冥人をおびき出しその首を狙う。なお細かいが上記の通り配下は5人、小次郎“の”というが頭目込みで六本刀である。

六本刀打倒後の決戦では、敢えて仁の故郷たる青海の寺の洞を決戦の地に選ぶ。

伝承クエスト特有のオカルトに関する真偽は不明だが、少なくとも本人は真実として語っているようで「幾千もの人を斬ってきた」「信じてくれるか」「ようやくお前が俺を殺してくれるのか」「幾年ぶりに心躍る戦いだった(ゲームオーバー時)」などと嘯いている。

更には件の修羅に呪われた鎧も着てこない(剣聖の装束の初期スキン、つまり他の六本刀の一部と同じ服の色違い)。


  • 小次郎の六本刀

後述の5人。小次郎配下の剣客たち。四天王とか六大軍団長とか十二鬼月の類。

琵琶法師の語りに反して劇中で民衆への危害が確認できるのは小次郎を含めた6人中2人のみでむしろ死合の場には首級代わりか武士たちののぼり旗が掲げられている。

彼らとの死合を制してはじめて小次郎に挑戦でき、

字幕ではモブ扱いで六本刀は皆攻撃モーションは共通。しかし、戦闘が始まると配下それぞれ名前がありルーチンも異なることを確認できる。

彼らとの戦いはすべて暗具飛道具禁止の一騎討ち形式となるためプレイヤースキル、なければパラメータを鍛える&難易度下げてのゴリ押しが必要となる。


  • 清親(Kiyochika)

「飛泉の戦い」にて待ち受ける「射手の鳥追笠」の六本刀。

寡黙で滝壺で首級代わりと思しきのぼり旗に手を合わせている硬派な武人。

…と思いきや、鍔迫り合うと「あなたには解せませんか?全ては金のためです!」

単にキャラが薄いだけだった「我々の中でも一番の小者」。

本質を見抜いていたか、仁は試合前も後もノーコメント。後述の兼知より扱いが酷い。

目立った特徴としては、戦闘では突きを多用する…が、青攻撃(ガード不可、受け流しでのみ防御可能)である為タイミングさえ掴めれば強力なカウンターを繰り出す事ができるので比較的攻略は容易である。純粋なエネミーとしても扱いが酷い。


  • 廣常(Hirotsune)

「彼岸花畑の戦い」にて待ち受ける「木霊の三度笠」の六本刀。

5人の中で唯一竜三との面識が確定しており、彼に仁が無類の剣客だと聞きいて勝負を挑む。

やたらと自信家で曰く「太刀と共に育った身」。力こそ正義、牢人らしい牢人とも言える。

特に非道や下賤な物言いをしなかったためか、敗死の後は仁に「なかなかの使い手であった」と誉れあるコメントを送られた。

戦闘では蹴りと赤攻撃(ガード不可、受け流しも不可)を多用する。


  • 兼知(Kanetomo)

「紅葉の下の戦い」て待ち受ける「継ぎ接ぎの陣笠」の六本刀。

一味で随一の外道で、人質か辻斬りか不明だが到着すると斬り殺した死体を漁っている真っ最中(後述の保政ですら人質は素直に解放した)。

仁に「惨たらしい畜生」と罵られるも「いい面構え」「斬り殺したくてたまらない」と意に介さず、挙句鍔迫り合うと「早く来れば誰も斬らずに済んだのだ」と開き直る始末。

彼の亡骸に「冥土で皆に詫びよ!」と吐き捨てる仁さんがもはや時代劇のヒーローにしか見えない有様である。

戦闘では赤攻撃を連発する。他と比べてプレイヤースキルが求められるので、体力と気力を十分に溜めた状態で挑むようにしよう。


  • 保政(Yasumasa)

「赤島沼の戦い」にて待ち受けるネタキャr…「ボロボロの菅笠」の六本刀。

侍嫌いで「本物の武人とは言えぬ」「我らが武勲をぬけぬけと盗む野盗も同然」と逆ヘイトスピーチを披露する。

が、作中で兼知の他に唯一一般人に危害を加えていることが確認できる一人で、童(というがどうみてもハゲのおっさん)を人質にしている。

更に鍔迫り合いで「城育ちの軟弱者め」「この程度か」と罵倒したところ仁に息を切らしているところを突っ込まれるなど色々な意味でツッコミどころ満載のお方。

敗死後は「さらば牢人」とヘイトスピーチにヘイトスピーチで返された(仁さん、わざわざ牢人呼ばわりを強調している)。

上記の廣常同様に戦闘では赤攻撃を連発する。


  • 智次(Tomotsugu)

「大波浜の戦い」で待ち受ける「旅人の深編笠」の六本刀。釣りをしながらの登場。

5人の中では最も(唯一)マトモな性格で、「お目にかかれて光栄」と仁に敬意すら払う。

その様に仁は死合う気になれなかったか終始説得を試み、モーコスレイヤーたる彼が死合が始まってなお「今退けば生かしてやる」とまで言うほど。

しかし、太刀を抜く直前に「牢人であろうと約束は果たさねばならない」と告げた通り、最後まで退くことを拒み敗死する。

その様仁は「来世ではまことの武人となれ」と情けを示した。

戦闘では蹴りと突進を多用する。これらは地味にダメージが高く、受けるとよろめいたり飛ばされしてしまうので注意したい。


  • ゆゆしき武士(A lone warrior)

伝承で語られる武士。本名不明。城岳山に火が天から落ちたという噂を聞きつけて山を登った際、火に包まれた岩を見つけた。その岩に刀で触れると刃が燃え出した為、彼はそれを剣技として磨き、編み出した剣術を「焔の剣」と名付けた。岩の正体を探るべく中国にまで赴き、再び城岳山に火が落ちた時にはこの炎について民に説き聞かせ、この剣術を求める者に広く伝授したという。現在ではその技は蒙古に奪われたが、焔の剣は城岳山の山頂で会得できると言われている。


  • 治郎

壹岐の囲みの野営の住人で「境井正の形見」の語り手。

…といえば聞こえはいいが主観入りまくりで完全にヘイトスピーチ状態であり。

キレた仁は話を遮り正体をばらしてしまい、野営を追い出されてしまう。

ヤクが回ってるとはいえ仁さんもう少し落ち着いて…

とはいえ、治郎もまた当時幼児だった妹含む家族6人を侍に八つ裂きにされ、満足に埋葬すらできなかったという憎むなという方が難しい過去がある。


ふかの集落の住人で「猿神と黒手の陸」の語り手。

…というか何を隠そう黒手の陸の手下のただ二人の生き残り。


  • みなと

柏同様に黒手の陸の元手下。女性。


  • 黒手の陸

伝承で語られるかつて壱岐を苦しめた海賊の船長。犠牲者の人肉で猿を餌付けして従える凶悪な男。

猿神を信仰しており、猿神の鎧は彼は作り出したもの。

鎧を身に着けてからはますます凶暴となりついには6年前、襲った船の幼子を海に捨て挙句に護衛の侍を生きたたまま皮を剥いでそれを猿に食わせる所業に出、とうとう手下からも狂人と見なされて殺害される。しかし、胸を刺され毒で目を潰されてなお絶命せず、船を燃やして手下を道連れにした後、鎧を隠してからようやく息絶えた。

その最期は対馬の民である仁の耳にも入っているほど。

その後は怨霊となり、壱岐の猿を耳と目として鎧を狙う者達を返り討ちにしているという。

パリィに成功したと思って油断するとパリィ返ししてくる、おそらく一騎討ちでは冥人奇譚の壱与を除けば最強の敵。


浮世草(仲間)

仲間たちの事情に焦点を当てた重要サブクエスト。

一部の強化素材はここ以外ではほぼ手に入らないため、ゲーム的には最も重要。

政子之譚

  • 純信(Junshin)

ゲーム上ではチュートリアルも務める黄金寺の住職。

戦火に追われた流民を寺に受け入れ、更に有明の野営地の取りまとめも務める多忙な方。

政子には堅物呼ばわりされるが一点の曇りもない正真正銘の善人、聖職者の鏡。

それ故色々な不憫な目にあった末、理不尽な怪我を最後にフェードアウト。

現代ならともかく、この時代は破傷風等が恐ろしいが、無事なのだろうか…?


菊池家の郎党である池田家に嫁いだ政子の実姉。安達家族滅に居合わせ殺害される。


  • 曽元(Sogen)貞夫(Sadao)八郎(Hachi)大村(Omura)吉平梶原(Kajiwara)舞(Mai)

安達家の族滅事件の関係者達。真相については政子の個別記事を参照。


石川之譚

  • 巴(Tomoe)

巴

石川の弟子。

彼は跡取りにと見込んでいたが、蒙古襲来の混乱の最中に師と国を裏切り蒙古に加担する。

弓矢に天賦の才を持ち、蘭(大綱の百姓の娘)曰く「目隠しをしたまま飛ぶ鳥を落とすほど」。

卯麦出身だけあって出自は荒んでおり、そのため素行は不良。過去には大綱の賊と手を結んでいたこともあれば、弟子入りしてしばらくは常に短刀を隠しこっそり食糧を溜め込むなどしていた。


  • まつ

上県に住む天涯孤独の罠師の女性。巴を追う石川を小屋に滞在させているとのことだが…


典雄之譚

典雄が属する杉寺や櫛寺の僧たち。作中の法華経の描写から日蓮宗、または「進めば浄土に往生し、退けば地獄に沈むのみ」という言葉(一向一揆の旗とされる「毛利氏黄旗組軍艦旗」の「進者往生極楽 退者無間地獄」を英文から再翻訳したものだろうか?)から浄土真宗のどちらかと思われるが、宗派については明確に言及されていない。

日本人からは(海外史や異世界ファンタジーを含め)ろくなイメージがない僧兵だが、本作の彼らはまさに善良という言葉を体現したかのような人物達である。


  • 円浄(Enjo)

典雄の実兄。弟と同じく僧兵であり、仁も以前から知る「猛き僧」。かつて櫛寺を他の僧兵と共に賊から守った事があり、櫛寺の僧は彼に信頼と尊敬を寄せていた。

典雄が形見として振るう薙刀に刻まれた「進めば浄土に往生し、退けば地獄に沈むのみ」の銘はその時より刻まれたもの。

蒙古襲来を受けて小茂田へ典雄や他の僧兵と共に向かうも蒙古軍に捕らえられ惨殺される。


  • 法心(Hoshin)

赤島地域随一の薬師。その腕前は確かで、更には流行り病の治療のため上県の佐護にまで出向く献身ぶり。

一方で徹底した非暴力主義者かつ、病傷人であれば蒙古でも分け隔てなく治療しようとする。そのため僧兵たちとは折り合いが悪く、仁からの心象も良くなかったが…


  • 黄明

櫛寺を訪れていた杉寺の住職。知恵者にして人格者であり、僧兵と非武装の僧侶たちの仲裁役でもある。

最終的に命を落とすが、その生き様はまさに仏教徒の鑑である。


  • 道忠

上県で民衆に蒙古への服従を喧伝する杉寺の僧。

しかし、裏では典雄の指示により面従腹背にて逆襲の機会を窺っている。


  • ハーチュ

円浄に尊厳破壊(ギャグではなく、笑う余地一切なしの本物)を行った蒙古百戸長。典雄はその所業と存在を知ると仇討ちを望むようになるが…


ゆな之譚

  • いち(Ichi)

ゆなの姉貴分で命の恩人だった女性。

しかし現在はその中は冷え切っており、同行する仁にも冷ややかな目を向けてくる。

最後は人身売買組織を壊滅させた二人を一応称賛するも認めることなく去っていた。

アンチテーゼ担当キャラクターの一人である。


  • 蝮の兄弟(まむしのきょうだい)(Mamushi brothers)

吉蔵(Kichizo)・万蔵(Manzo)・太蔵(Taizo)の人売り三兄弟。

商品への虐待は死人を出すほどに苛烈で、子供や同性への性的暴行も示唆されている。

挙句の果てに、百戸長アルタンに取り入ってその手口をも真似し始めた人の皮を被った獣。


  • 黒犬(The Black Wolf)

蝮の兄弟と同じくアルタンに取り入る人売り。

兄弟とはいわゆるBtoBの関係で、兄弟が問屋ならこちらは攫う方。

兄弟と違って裏社会でそれなりの地位なのか身なりは良いものの中身は同じ。

酒で眠らせた幼少期のたかに暴行を働いたことが示唆されている。


浮世草(通常)

対馬の一般人が主役のクエスト。時代劇の一話完結エピソードのノリで進む。

身を挺して人を救う者から混乱に乗じて他人から全てを奪ってゆく畜生、理不尽な死を迎える犠牲者もいれば仁を利用して被害者でありながら一人勝ちする強かな者まで多種多様な民が登場する。

  • 甚六

「名誉の裏には」に登場。侍の生き残りの一人。武具を民に譲り、馬だけで逗留中の集落を守っている。

……と言うのは真っ赤な嘘で、樋口氏の馬具を拾ったただの百姓である。

と、思いきやここにはさらに裏があり……?


  • 春夫

「信心とは」に登場。

浅藻浦の住人で夜な夜な野盗と接触し何やら画策している様子だが…?


「酒の味」に登場。対馬随一の酒蔵の女主人。蒙古に酒を脅し取られ困り果てている。


  • しの

「川の子 河童」に登場。父親が行方不明となっており、それを河童の仕業だと睨んでいる。

クエスト後は赤島のおばの村に移住し手当の勉強をはじめる。


  • 薬師

「癒しの手」に登場。病に苦しむ野営を救うために仁に護衛を依頼する。病弱な幼少期を母の薬で生き延び、自身も薬師を目指した過去を持つ。

他にも仁とは「命を救う医者と、命を奪う兵士の対立」の王道展開があるなど、完全な名無しでありながら他の浮世草で登場する島民よりキャラが濃い。


  • 伊三

仏師の遺産」に登場する豊玉の仏師。

芸に仕えると公言する、所謂「偏屈な凄腕職人」。蒙古の元でフビライに献じる像を彫らされている。

息子の伊織とは不仲でこそないが、十分な修行を付けず本人もそれを自覚していたが…


  • 三郎

「富貴は浮雲の如く」に登場。

卯麦谷一の商人で、その財力で仲立ちを雇い対馬から壱岐へと脱出しようとしている。

しかし家族は共に合流予定だった野営で行方不明となり、行方を聞き出そうと流民たちを脅しつけている。

被害者ではあるが金持ち特有の傲慢さがあり、制作スタッフの鬱憤のはけ口にされたのだろうか。規制でだいぶボカされているが息子の丈太郎にあまりに酷い仕打ちをされしまう。


  • さき

「悪人は嗤う」に登場。

鶏知の漁村周辺の蒙古軍を撃退した際、混乱に乗じた賊の一党に一家を族滅され食糧なども全て奪われてしまったのだが…


  • くめ

「賊は何も知らぬ」に登場。職を探し仲立人を頼った先で行方不明となっている。


  • 実時

「賊は何も知らぬ」に登場。字幕ではモブ扱い。

「女、男、鶏、何でも揃ってる。銭を払ってくめと呼べばいいじゃないか」と嘯く謎の牢人。

所謂「金さえ払えば何でも用意する」類の闇商人と思われるが…?


  • 五明

「貸しと借り」に登場する賊。やっぱり字幕ではモブ扱い。

頭目の五郎八(外見字幕共に側近共々菅笠集だが詳細不明)に家族の借金をカタに脅され何年も仕えていた。

最終的に家族を皆殺しにされ家財を全て奪われて、自身も刺客に重傷を負わされたところで仁と遭遇する。

余談だがアップデートで髪型が微妙に変化している。


  • 宗太

「雪隠れ」に登場する佐護の村の村長。

染め物が美しい村に人の姿はまばらで、村長の様子はおかしく…?


  • 玄太、忠太の父親

「父の選択」に登場する男性百姓。

息子たちが蒙古の荷車を燃やしたことで、非道な選択を強制され泣き崩れている。

そして…


  • 毒を盛られた一家

「恐れの先に」登場する名もなき一家。

助けを求めに出るも父親は仁の前で事切れ、母親は仁は家に駆けつけた(毒を使う冥人である)仁を死神と罵り拒絶する。

それでも仁は一家を救うべく物資を求め奔走するが…

モブでありながらアンチテーゼ役を任された濃ゆいキャラクター。


浮世草(壱岐)


「長潟湖の野営には近づくんじゃないよ」


対馬に比べて数は少ないが、ルート分岐や後日談の存在など話の密度重視の構成になっている。


  • とき

「母の掟」に登場するふかの娘。蒙古の捕虜になっているが…


「大鷹の守」に登場する百姓の女性。

表向きは善信の信者の一人だが、内心では兄の徳市を誑した彼を疑っている。


  • 善信

オオタカ族に寝返った僧。

「教えは奉公に宿る」として蒙古に恭順すれば食べ物と身の安全、

果ては抱えきれぬほどの福を保証されると吹聴し信者を増やしている。


  • ふぐ

「壱岐の冥人」に登場。壱岐で冥人を名乗る何者か(棒)に仕える一介の漁師。

…のはずなのだが、盗みの手際は仁がちょっと感心するレベル。

賊の一味「狐火党」に捕まった冥人を救おうとしている。


  • 毒蛇

博多津の船乗り。侍から逃げ回っており志村からも指名手配されている。

平時は中国から本土までの密輸を行う正真正銘の悪人だが、

現在は蒙古から逃れようとする人々を相応の対価と引き換えとはいえ船で運んでいる。

会話中の選択で仁との関係性が変わる。


  • こぼとけ

逆恨みで申し訳ないが、頼むからそれ(ネタバレ)を早く先に言えよ!

初見の方はネタバレを見ずにプレイしてぜひ後味悪いマルチバッドエンドを堪能してほしい。

「失いしもの」に登場する隻腕の女性。

本作ぶっちぎりに不幸な人生の末、やっと希望を掴みかけるも…

幼少期に隻腕になった後遺症(成長前に四肢欠損した場合、骨の成長に肉の成長が追いつかない)やネタバレの件で体調が悪いようで、

加えてツシマ世界の民草でありながら死体を見ただけで気分を悪くしていることから精神も病んでいるかもしれない。

隻腕に至った過去が過去なので余計に。一言足りていれば第3の結末もあったかもしれないが…


  • 東吾(のルート)

こぼとけの夫で長潟湖の野営のまとめ役。パトロンの堂舜を救出に向かうも自身も捕まる。

折り悪く仁は単独行動中、捕虜二人は遠く離れ弓兵も完備。

東吾と堂舜、片方が確実に死ぬ

感情的にはこちらのルートにしたい。…と思ったそこのあなた。こぼとけの健康状態をお忘れだろうか。

もう片方の胸糞っぷりを見るとこちらを選びたくなるが…

人は心だけでは生きてはいけないのだ。


  • 堂舜(のルート)

東吾の野営に施しをしていた僧。こぼとけの事実上の養父

蒙古から流民を庇い捕らわれてしまう。13世紀末アイランド壱岐でも「GoTの坊さん」を貫く聖人。

具体的には敵全滅時に東吾と堂舜両方生存していると突然の死を迎えるぐらい。

彼を助ければ東吾の命以外は助かるが、こぼとけは仁に復讐を誓い、賊を雇い襲ってくる。

打算だけで見れば、堂舜を助けるのが正解である。こぼとけは東吾ルートなにそれ?というぐらいのブチギレアベンジャーと化している(つまり元気)。

だが、もはや仁と彼女が関わることはないだろう…。


  • 山猫

前後編のクエスト「寄す波」「返す波」に登場。

蒙古と手を結んだ海賊。火槍を始めとする兵具を手に入れ壱岐の支配を目論む。

仁との初対面はある意味オンリーワンである。


山猫の抑えをしていた元一味の女海賊。その正体は…

三平という伴侶を得て山猫の面倒を見ることに嫌気が差して駆け落ちするが、

結果逃げる先々で無関係なものを巻き込み続けることになる。


刀競べ

ふかの集落で行われる木刀による「死合」ではない「試合」の対戦相手。

通常の一騎討ちとは違い「先に木刀で直撃を入れれば1本」で5本先取で勝利。ただし、牽制は蹴りや目潰しなど何でもあり。

某ラノベ読者には初撃決着モードといえばわかりやすいか。


  • たけ

リングネームは「死の商人(あきうど)」。油売りの女性。

「子が9人…いや、8人いるから八百長で負けて(要約」と平然と嘘をつくしたたかな女。

終盤は自分からは攻撃してこなくなるため、パリィやジャストステップが苦手な人にはもしかしたら一番の強敵。


  • かい

リングネームは「荒くれの海賊」

突如小説家になろうの世界から逆異世界転生を果たしたザマァ枠

怪我がしないことがウリの刀競べで齢13にして「木刀で人を突き殺した」ことを誇り、蒙古に侵略された状況下でも鉄の刀を「力が足りん証」と世迷い言をおっしゃる。語る時のポーズすらいかにもな三下。

仁に対しても「突き殺してやるよw」と壱岐りちらす。イキだけに。

わかりやすい突進攻撃と居合ばかりなので、ジャストステップ慣れしてる人には最弱。

敗北後の負け惜しみも一番ダサい。


  • 応安

リングネームは「破戒僧」。

かつて襲ってきた海賊を誤って鉢で撲殺し、不殺生の戒律を破ってしまった経験がある。

が、そこで彼は狂ってしまったのか、あるいは僧から武人に覚醒してしまったのか。

殺しの経験から悟りの光明を見出し、更なる悟りを求めて木刀試合の場に身を置くことに。

負けても「悟りに近付けた」と言うなど相手への礼儀を忘れない誉れある人物。

ガード不可能の蹴りを多用する。


  • みさお

リングネームは「赤き漁師」。上3人を倒した後に戦うラスボス。

多用する回転斬りが、回避しやすい赤攻撃と回避しにくい青攻撃に派生するため、一気に難易度が高くなる。

その正体は装備の染色を売ってくれる「赤染屋」の店主。

対馬の白染め屋と黒染め屋も大概何かに取り憑かれたような口調であるが、

彼は父子での釣りの最中に賊に襲われて息子を殺されてしまうが、その時目にした海を染めるの赤に魅入られてしまった。その後は怒りと後悔のはけ口、そしてより美しい血の色を求めて刀競べに身を投じている。


  • 一刀

我らが仁さんのリングネーム。由来は本物の太刀を携えていることから。


蒙古軍

モンゴル軍を率いる大将。本作の世界で朝鮮半島を蹂躙したのもこの男。

チンギス・ハーンの孫であり、元王朝皇帝フビライ・ハーンの従兄弟。

プロローグでは彼との負けイベントが展開されるが、一応HPをゼロにすることも可能。倒し方(?)は個別記事へ。

名前の由来は史実において日本への遠征を指揮した、元軍の司令官クドゥンと思われる。


百戸長(ひゃっこちょう)

金色の鎧に身を包んだ盾兵達。下記の人物以外にも複数人いる。中ボスポジションで基本的に一対一の死合形式で戦う事になるが、フィールド上ではモブ蒙古に混ざって現れる事もある。

なお百戸長とは当時のモンゴルの軍制下における100人の兵士を率いる隊長の事。実際には更に位の高い「千戸長」や「万戸長」も存在しているが、本作ではそれらは登場しない(あるいはコトゥンが千戸長もしくは万戸長の可能性もある)。

  • テムゲ(General Temuge)

鑓川侵攻部隊の指揮官を務める盾兵。百戸長。

兵としては階級にふさわしい名将だが、斬り刻んだ人の数を自慢する残虐非道な人物である。


  • アルタン(General Altan)

豊玉地方の大綱制圧部隊の指揮官。百戸長。ゆなの譚のラスボス。

民の惨殺死体を見せしめに晒すなど、恐怖による支配を推し進める。

自身は平和のために人を殺すと嘯き、蒙古に寝返った奴隷商人とは言え同じ日本人を斬った仁を糾弾。

「早く降伏すれば少ない犠牲で平和になるのに、悪あがきを続けるお前こそ人殺し(要約)」

と棚上げ音頭で独善を振りかざす、創作の侵略国家らしいテンプレキャラクター。

しかしながらいちの言葉と合わせて仁に少なからず揺さぶりを与えた。


  • ドガー隊長

小川道場のボス。盾兵。詳細は不明だが容姿から彼も百戸長と思われる。


  • 晴徳

浅藻浦制圧部隊の百戸長。ディレクターズカットでひっそり名前つきに。

アルタンや兼知と同様に「蒙古の掟に従えばこいつら(浅藻浦の村人)は殺さずに済んだ」と嘯く残忍な男。

蒙古兵では珍しく名前が漢字で表記されているが、作中で手に入る文書から彼の本名は「バタール」と思われる。


蒙古一般兵

殺した数も覚えていないモブにして、それだけよく見る影の主役

Z指定を存分に生かした暴虐非道ぶりは嫌でもプレイヤーに強烈な印象を残す。奪い犯し殺すのみならず、生首で団子三兄弟を作るわ死体を吊るすわ早贄にするわ矢の的にするわと1000年後の地球の裏側ヒャッハーしてる人たちの如き非道な行いを繰り返す。

これは遊牧民同士の作法・仁義なき戦いを経験してきたこと、チンギス・ハーンの時代から恐怖戦略で敵を屈服させてきたこと、そして兵士に給料が支払われない上に上納金を徴収される制度のため、略奪の限りを尽くさなくてはそもそも生活できないことなどが理由である。


征服した中国や西アジアの技術を取り入れている為、数だけでなく科学力でも対馬の武士団を上回っている。ただし、上記の通り史実と違い高麗兵や南宋兵などの被征服民の姿は見られない。


そんな彼らだがモンゴル語の空耳や、捕虜を殺す際に獲物を前に舌なめずりして後ろから闇討ちされるお間抜けっぷりなどネタにできる部分もなくもない。

蒙古の拠点では彼らの日用品・武具を集めることができ、当時のモンゴルの文化に触れることもできる。中には遥か彼方の国から持ち帰った品などもある。


大別すると剣兵、盾兵、槍兵、剛兵、の前衛4兵種(壹岐では武器を使い分ける複合兵が追加)と、擲弾兵と弓兵後衛2種(壹岐ではバフ要員の呪師追加)のが存在する。また、各兵種内でも使用する武器の威力によって三つの等級がある他、着ている衣服や装備によってもクラスの低い順から灰・赤・青・黄・緑の五つの等級に分けられる。最序盤に登場する灰色の兵士たちは防具を殆ど身に付けておらず基本的な攻撃しかしてこないが、赤兵は皮鎧と兜を、青兵は金属鎧を装備している等、外見と強さがストーリーの進行に合わせて変化していくシステムで、後半に登場する黄色や緑の兵士たちは百戸長に引けを取らない重厚な鎧装備で攻撃力も高い。


また、俊敏な動きで襲ってくる軍犬(おそらくチンギスの時代から使われていたチベタン・マスティフ種)や上空から監視を行う鷹も使役する。また剣兵、盾兵、槍兵にはそれぞれ隊長クラスの兵士もいる。

ファミ通によるとこれらは兵種ごとに別の部族とのこと。また壱岐島に登場する蒙古兵は兵科問わず全て「オオタカ族」という部族となっており、複数の武器を使い分ける紫衣の兵士がいる。


  • 剣兵

全体的におそらく最弱。最下級の兵士は鎧すら着ていない。

赤兵と黄兵は二刀流で百裂攻撃を仕掛けてくるので防御を崩されないように注意したい。青兵と緑兵は両手持ちの大太刀を振り回す。


  • 盾兵

片手に盾を持った兵。防御は硬いように見えてそうでもなく、冥人奇譚で相性の悪い型で挑むでもない限りは強攻撃のゴリ押しで割となんとかなる。

むしろ上位種(黄兵)が盾を使って油を塗った剣を摩擦熱で発火させるので完全に攻撃寄りの兵種である。


  • 槍兵

実は盾兵よりも防御が硬い。相性のいい型を使わなければ防御を破るのも一苦労。スキルが少ない序盤では防御不可な攻撃ばかりで脅威であるので、早めにスキルを育てておこう。青兵以上の等級になると槍ではなく方天戟を使っており、突きだけでなく薙ぎ払いも仕掛けてきたり、片手に小盾を装備する者も現れる。

一方で強攻撃のスキが大きくパリィに弱いが、攻撃のタイミングが掴みづらいのでとにかく練習が必要。プレイヤースキルを鍛えてくれる道場主である。

実はクマと並ぶバグの温床。突きを利用して(比較的)簡単に目当ての場所に誘導できる。


  • 剛兵

重量武器をもった巨漢。全体的にみて最強。冥人奇譚における最大の脅威。

ほぼ防御不能な攻撃ばかりで剛兵自体に大盾兵(赤と緑)、斧兵(青と紫)、鉄球兵(灰)、手銃兵(黄)など多数のバリエーションがいる。一番の脅威はよろめきにくくガード不能を連発する鉄球兵と判定が大きくリーチの長い斧兵だろう。

いずれも小回りが利かず全体として隙が大きいのが幸いだが、壹岐ではその弱点を克服した大刀兵(紫)が登場する。

なお手銃とは青銅などの金属で鋳造した筒の後ろに木の柄を取り付けた原始的な銃のこと。ハンドキャノンとも呼ばれる。史実の元寇時点では日本遠征部隊への配備が間に合っていたかは怪しいくらいの超がつく最新鋭兵器である。


以上4兵種は基本的に近接攻撃のみだが、高低差のある場所などではくないを投げてくる事があり、このくないは攻撃力やスピードこそは弓矢より劣るものの防御不可なので注意が必要。


  • 弓兵

本作屈指の空耳要員。冥人の登場に「どーしよ!どーしよ!」と狼狽えてるのではなく、これはモンゴル語で下がれとか伏せろという意味(Доошоо)である。誤射を防ぐ為に味方に向けて叫んでおり、同様に賊も「伏せろ!」と叫んでいる。

…とはいえ周囲に味方がいない時やカットシーンで敵に斉射を加える時でもドーシヨと叫んでいるので単なる射撃の合図と思われる。

物語が進むと3点バースト(青兵)や火矢の使用を始め(黄兵)、最終的に毒矢を使うようになる(緑兵)。

特に毒矢は気合で解毒できるスーパー冥人の仁さんはともかく、冥人奇譚では解毒できないまま吐血して致命傷に繋がりかねない最悪の部類となる。


  • 擲弾兵

てつはう(黄兵)や閃光弾(青兵)を投げてくる後衛。

体力が低く、敵味方ともに攻撃力インフレ気味の本作ではザコの部類にはいる。

…のだが、実は護身用の短刀の方がメッチャ怖い。攻撃力が高い上にモーションも早く、特に冥人奇譚では一気に瀕死に追い込まれる場合も。

一方で本業の爆弾投げについては着火後に殴るとその場に取り落すわ、下手したら閉所や壁際で投げて自爆するわのオマヌケさんである。

後者の場合、ノリノリで殴り続けてこっち前進&相手ノックバックで逆自爆をするパターンがあるので注意するように。

とはいえ腐っても後衛。毒弓兵や10割コンボ持ちの紫槍鬼と同時にでてくると閃光弾による妨害が一転して脅威と化す。


  • バンホール

大陸で牧羊犬として飼われる黒いモフモフの犬。犬種はチベタン・マスティフと思われる。

蒙古兵が使役する軍犬として登場。兵士よりも先に仁を見つける事ができ、気付くと俊敏な動きで噛みついてくる。防御不可で噛まれると長時間拘束される為地味に厄介。

「犬神使いの護符」と呼ばれる特殊なアイテムを装備すると忍び寄って撫でて逆にこちらに手懐けて使役するという戦い方もできる。


「バルキツィ」と呼ばれる鷹匠の弓兵が時々使役する。上空を飛び回って周囲を監視する。

自ら攻撃する事はないのでさほど脅威ではないが、空から仁を見つけると鳴いて兵士を呼ぶ為、ステルスプレイ中は注意が必要。

苦無か弓矢で射落す事もできるが、鷹匠を先に倒すと鷹は主人の亡骸にしばらく佇んでいる…


蒙古軍(壹岐)

『壹岐之譚』のラスボス。 壱岐の蒙古軍を率いる呪術師兼女武将。通称「オオタカ」。占領した壱岐を呪術を用いて民を狂わせる事で支配する。仁の過去のトラウマを呪術…というか薬物で抉り返すとんでもない敵。

コトゥン率いる対馬侵攻部隊との関連性は不明だが、最終クエストの一騎討ちで「コトゥンなど俗衆の一人」と言っている事からコトゥンとその部隊との仲は良くない様子。お前らどっかで…


  • クンビシュ

境井砦の蒙古兵を率いる百戸長。他の百戸長とは違い複合兵。

壹岐編最序盤は、ゲームオーバーになることで捕縛されオオタカにヤクを盛られる…という展開なのだが、一度もゲームオーバーにならずに境井砦の奥まで進んだ場合、彼との一騎討ちに敗北して同じ展開になる

……のではなく、一騎討ちはフェイクで閃光弾の集中砲火で気絶させられる

そういやそういう軍隊でしたねあんたら。


蒙古兵(壹岐)

壱岐島に登場する蒙古兵は対馬に登場するのと基本的には同じであるが、兵科問わず全て「オオタカ族」という部族となっている。


  • 剛兵(大刀)

ダース・モールみたいな両刃の大刀を携えた剛兵。

ガード不能判定の大きさそのままに攻撃の隙まで減った。

正面から相手にするのは非常に危険で、特に搦手のペイロードが厳しい冥人奇譚では鬼でもないのに脅威の一角。


  • 呪師

バフ要員。壱岐島で登場。呪術を使って味方を鼓舞する事で身体能力を強化し、接近戦では杖で攻撃してくる(その際の挙動は槍兵と同じ)。呪術を受けた蒙古兵は単純に攻撃力や防御力などのステータスが上がるだけでなく、攻撃頻度が上がるほぼ全ての攻撃が防御不可になるなど、遥かに手強い強敵となる。幸い自身や同じ呪師には呪術はかからないので単体ではさほど脅威ではないが、周囲に蒙古兵がいる場合、特に高難易度の場合は集団リンチされて一気に死亡まで追い込まれる事がある。色々と厄介である為出くわしたら真っ先に倒しておきたい。

なお純粋な後衛である為か、一騎討ちには加勢しない。


  • 複合兵(仮)

剣兵・盾兵・槍兵を組み合わせたような敵。壱岐島で登場。必要に応じて剣、盾、槍を持ち換えて攻撃してくる。ちなみに、パリィに成功すると武器を落としていき、最終的には剣1本のみという雑魚になる

(クンビシュも同様)

その他

  • 鑓川(やりかわ)の民

蒙古襲来前、かつて地頭に謀反を起こした武家・鑓川家の元領民。

乱後は鑓川家は解体されたものの元領地には未だに影響力を残しており、当時のことを根に持っている者も少なくなく、中には恨みを忘れられずに蒙古など知ったことかとばかりに主人公を襲撃する者もいる。

しかし忠誠心に厚く屈強な者が多いため、味方につければ良い戦力となる。


  • 裏切り者、賊

対馬の民でありながら蒙古に寝返った、あるいは混乱に乗じ火事場泥棒を働く日本人たち。

恩賞目当ての真性のクズもいれば、飢えと敗者への仕打ちに屈してやむを得ず軍門に降ったものもいる。

また作中で手に入る文書から、純粋にコトゥン・ハーンのカリスマ性に惚れ込んだ者もいることが分かる。

特に浪人はこちらの手の内を知っているため、一騎討ちでは蒙古兵よりずっと手強い。

賊の中には蒙古兵を真似てか盾を使う者もおり、蒙古兵と戦っている事もある。


  • 菅笠衆(Straw Hats)

菅笠を被った牢人の集団。現在の頭領は竜三。序盤の小茂田の戦いに参加し武士と共に蒙古軍を迎え撃ったものの仲間の半数を失うなどの大損害を被った。以降は蒙古軍に対しゲリラ的な襲撃を行っているが、深刻な食糧不足に悩まされている。

仁を知っている者が多く実力者もそれなりにいるので頼りになる貴重な戦力だが、物語中盤以降は

なお、上述の通り卯麦谷の菅笠衆は竜三配下とは別の一派である。


  • 海賊

壱岐島に登場。無法者の集まりであり、ふかの配下として活動している。敵の敵は味方という方針であるものの基本的に味方サイドであり、戦闘中に加勢してくれるなど頼もしい存在であるが、一部クエスト等では蒙古軍と手を組んだりなど敵対する勢力も存在する。


  • 玄峰

厳原・小松の鍛冶場の道場にいる僧。武家ののぼり旗を集めて民を勇気づけようとしており、のぼり旗を一定数集めて話しかけると(仁が彼に語り聞かせる形式であるが)武家に関する豆知識を教えてくれる他、新たな馬具を入手する事ができる。


  • 行善

箒サイズの大筆を持つ特別な人物。彼に話しかけるとマルチプレイモードに移行できる。

奇譚の語り部であり、後述の通りそのストーリーは彼が史実(?)の冥人の活躍を大幅に脚色したもの。

ぶっちゃけめっちゃうさんくさい。

詳細は後述。目の前にいるのが本物の冥人だと知ったらどう思うのだろうか。

本作では非敵対NPCにも当たり判定があるが、彼には故意に一太刀入れた仁も少なくないのでは?


  • ハーンに心酔する僧

作中で拾える書状(フレーバーテキスト)の「ハーンとの対話」シリーズの著者。

最初こそハーンに恐れをなしていたが瞬く間にそのカリスマの虜となり、恐怖を畏怖へとかえ完全に惚れ込んでしまう。以降は再三に渡り仁を「あの冥人め」と罵ったり、事もあろうかハーンが京都を制圧した未来を夢見るヘイト要員。カリスマの虜といえば聞こえはいいが、脅されたり食い詰めたりで文字通り“売”国奴となった者ばかりの中、見返りなしに心の底からハーンを褒め称える様は売国奴以下の真の裏切り者といえる。

そのせいか、現場の数々の惨状を見てきた仁は彼の亡骸に対してお辞儀をしても罪人扱いするという小ネタがある。


野生生物

ゴーストオブツシマ四コマ9


クマー。強い(確信)。OWゲームのクマは強くなければならない法律でもあるのか。

ある作品では野生化した最強生体兵器を(こっちも異形化しているとはいえ)怯みでハメ殺し、またある作品では不老不死の最強種族を(条件付きとはいえ)寄ってたかって嬲り殺してきたが、本作においても13世紀末ヒャッハーな蒙古、そしてその蒙古の屍山血河をダース単位で築き上げる仁すらも一撃で確定ダウンさせる恐るべき野生動物。

対馬でも強い。とにかく強い。更には槍兵と並ぶバグの温床ですらある。

攻撃は防御不能の「ダウンさせて投げ飛ばす」の一つのみだが、いいかえればガー不しかしてこない上、拘束時間が異常に長い。運が悪ければ起き攻めでハメられることすらありストレスフル。仁が育ってくれば面倒なだけで遠距離攻撃や消耗戦で対処できるが序盤ではまさに脅威であり、その後も運悪く崖下に放り投げられたら仕様上瀕死か即死である。

嫌なこと嫌なことのエネミーだが装備強化に必要な「獣の皮」を得るためにはクマとの戦いは避けて通れない

襲ってくる前に立ち上がって威嚇する習性があるので、そこを弓矢で攻撃するのが最も安全だろう。

群れで現れないことが救いであり、蒙古兵と戦っていることも多いので、漁夫の利を狙う手もある。

攻撃もパターン化されている上に2種類しか攻撃モーションがないので、慣れてさえしまえば接近戦でもダメージを受けずに倒す事ができる。


3匹一組で現れるなんの変哲もないイノシシ。

しかし、こちらも攻撃がクマ同様のガード不能ダウンのみかつ、一撃入れたら即逃げるという別ベクトルにストレスフルなケダモノである。すばしっこく背が低いので暗具も当てづらい。

だが、クマ同様、獣の皮を得るために戦いは避けて通れない

仁(とプレイヤー)が育ってくればうまくすれ違いざまに斬ってこれまでの鬱憤を晴らすこともできる。

ただし馬に乗っていると攻撃せずに逃げていくため、馬上から弓で攻撃するのが楽。


野山の至る所で見ることのできる草食獣。奈良や宮島の鹿と同様に神獣扱い。仕留めても皮は手に入らないので、そっとしておこう。

壱岐島では撫でられるようになった。

馬力で突進すると弾かれる仕様になった。


巣穴に近づくと現れ、稲荷の社へと導いてくれる。

場所によっては撫でることもできる、本作屈指の癒し要素

人気投票で1位を獲得した(単位が「誉」なのが笑い所だが)。


未発見のロケーションや物品、サブイベントの場所に近づくと現れて追いかけるとその場所まで案内してくれる。

他のNPCと異なり、停止していても弓の照準を向けた途端に回避行動を取る特殊仕様(通常はノーダメージで無反応でも当たることは当たる)。

我こそはと思うものは挑戦してはいかがだろうか?


所々にある巣を破壊すると攻撃してくる。敵を巻き込む事ができるので、巣の近くに敵がいたら弓矢で遠くから壊すと戦いやすい。


集落などで家畜として飼われている。鹿と同じく倒しても何も手に入らない。


壱岐島に登場。


ツシマヤマネコ。『Directer's Cut』で追加。



戦闘システム

戦闘は侍らしく正面から戦う場合、攻撃を受けると比較的すぐに体力がなくなるため、受け流し(いわゆるパリィ)や回避を駆使する必要がある。このことから発売前にはSEKIROのような死にゲーではないかという推測もあったが、実際には受け流しの判定は比較的易しいため、慣れは必要であるものの親しみやすい戦闘システムとなっている。

剣術には四つの型があり、それぞれ剣兵、盾兵、槍兵、剛兵に対して特攻を持っているため、それらを習得すれば多少はゴリ押しプレイも効く。逆に難易度を上げたり、二周目で追加される縛りプレイ用アイテムを使うなどすれば死にゲー化させることもできる。


戦い方には剣術で堂々と戦う『武士スタイル』、闇討や暗器をフル活用する『冥人スタイル』の二種類があるとされているが、システム上でのスタイルの切り替えなどはなく、プレイヤーがその場状況に応じて好きなように戦える。例えば蒙古の拠点へ気づかれないよう忍び込み、静かに敵兵を倒して数が減ったところで残りの敵を挑発して呼び出し、剣術で倒すという戦い方もできる。一人で多数の敵を相手取ることが多いため、特に拠点を攻略する際や人質を救出する際には暗殺者プレイが重要となってくる。その一方メインクエストの要所では正々堂々1対1の死合も強いられるため、『武士』と『冥人』両方の技を強化していくことが重要となる(特に受け流し系の技は優先的に習得した方がいい)。

とはいえイベントや指南など使用が強制される場面はともかく、暗具や闇討ちを使わずにゲームをクリアする事は一応可能なようには調整されている。


敵のガー不攻撃には大まかに二種類が存在し、六本刀の項で述べたようにそれぞれ防御・パリィ両方不可の赤攻撃と防御不可だがパリィ可能の青攻撃が存在する。

赤攻撃に関しては回避するしかないが、青攻撃の場合は回避以外にもパリィで何とかなる場合が多い。繰り出される時は色に合わせて武器の刀身などが光るのでそれに合わせて対応するようにしよう。

赤攻撃は具体的には序盤の槍兵、盾兵や剛兵の殴打や突進、牢人の居合斬り、動物の攻撃などがあり(というか序盤の敵はゲームバランスの都合上全部が赤攻撃。スキル育成後は一部が青攻撃になる)、青攻撃は受け流しスキル育成後の槍兵の攻撃、剣兵のガード崩し、牢人の突き攻撃などがある。


『一騎討ち』というシステムを導入しているのも大きな特徴で、敵の部隊や陣に近付くと一騎討ちを申し込む事ができる。一対一で対峙する形で行われ、タイミングを読んで敵が攻撃を仕掛けてきた瞬間にボタンを放す事ですれ違いざまに居合切りを行い、成功すると最大三人を連続で斬る事ができる(装備によっては最大五人まで倒せる)。ただし失敗すると大ダメージを喰らう他、物語が進むとフェイントを仕掛ける敵も現れる(特に終盤の蒙古槍兵はフェイントと攻撃との判別がしづらいので注意)。ある程度の練習や慣れが必要なものの、成功時の演出や爽快感で特に評価が高いシステムとなっている。


武器は近接の刀と遠距離の和弓のほか、元軍から奪ったてつはう爆竹も使用可能。

そして武士の道を外れていくにつれて苦無(くない)や煙玉吹き矢といった後世のジャパニーズアサシンたちを先取りした武器を考案してゆく。


この緊張感と爽快感を両立した戦闘システムは非常に評価が高い。また防具や技が揃っていない序盤では侍らしく戦おうとしても敵の数に圧倒され、止むを得ず苦無を投げたり、気づかれずに敵を排除したりという手段を強いられた結果、武士道に反する戦い方に手を染めていく仁への感情移入が深まったという評価もある。


使用可能な武器

近接武器

  • 境井家の宝刀

境井家に代々伝わる太刀(外見は打刀に近い)と短刀。

鍛冶屋で強化でき、太刀を強化すれば近接攻撃の威力が、短刀を強化すれば闇討のスピードが上がる。

装具を入手することで外見を変更できるが、刀身とはばきは変化しない(はばきは刀身に合わせて作られるので、他の部位と違い容易に交換はできない。製作陣が日本刀の構造についてよく調べた証拠と言える)。


遠距離の飛び道具

狙いを定めて放つ飛び道具。

  • 半弓

速射性に優れた弓。通常の矢と火矢を使用。頭に当てれば敵を一撃で倒せるが、兜を身に着けた敵には効かないので注意(一応火矢を使えば一撃ではないがダメージは通る)。

石川先生が貸してくれるという形で手に入るが、彼の最初のクエストを始めない限りは手に入らないので注意。序盤ではほぼ唯一の遠距離攻撃手段である為真っ先に手に入れておきたい。


  • 長弓

射程と威力に優れた弓。いわく付きの代物で、とある伝承を紐解いて入手できる。

強力な剛矢と、火薬を仕込んだ破裂矢を使用可能。兜を被った敵も倒す事ができる。


  • 吹き矢

致死毒か混乱毒を塗った針を発射する武器。射程は短いがとても強力。

致死毒は当たり所や鎧に関係なく敵を一撃で仕留める事ができ、混乱毒は文字通り敵を一定時間錯乱状態にして同士討ちを起こさせる事ができる。

どちらも強力なものの敵を警戒状態にしてしまうという欠点がある。

劇中では「唐国の僧がある源家の武者に伝えた武器」とされている。


  • てつはう

蒙古の使う原始的な手榴弾。

最初はどちらかというとスタングレネードのような性能だが、強化すると殺傷力と爆発範囲が上がる。

史実におけるてつはうの威力については諸説あるが、実際に発見されたものは中に金属片が混ざっており、近距離では十分な殺傷力があったと考えられている。


  • 爆竹

投げた場所へ敵をおびき寄せるのに使う。攻撃力は無い。

周囲の複数の敵の注意を引く。集まった所にてつはうを投げ込むと効果的。


爆竹同様おびき寄せるのに使う。こちら敵一人のみが対象だが、

「毒霧の護符」を装備しておくと拾った敵が即死する非常に強力な暗具に生まれ変わる。

即死する際に血を吐いてもがき苦しむために敵陣は警戒状態になってしまうのと落ちた場所にいると自分も毒を喰らうのが欠点だが、

もはや通常の闇討とも違う第3のプレイスタイルとも言える戦い方を楽しめる。


近距離の飛び道具

近くの敵に自動で照準を合わせる飛び道具。

  • くない

本作では手裏剣のような扱いで、近くの敵へ素早く投げつけ、体勢を崩させる。

鷹を射落すのにも使える。


  • とりもち玉

接着剤として松脂を塗ったてつはう。

敵にくっついて爆発する。強化すれば爆発を直接受けた敵を一撃で倒せるようになったり周囲の敵をスタン状態にさせたりできるようになるので、乱戦時には重宝するだろう。


  • 煙玉

使うと自分の足元で破裂し、周囲の敵の目をくらませる。

強化すると煙の中で敵を闇討ちできたり、煙に香を仕込んで体力を回復できたりと強力になるが、所持できる数は最も少ない。


厳密には飛び道具ではなく、自分の刀に短時間炎を纏わせる。敵の防御を無視して攻撃を加えられる。

終盤の伝承をクリアすると習得できる。


その他

  • 火槍

手押し車に搭載し、一度に多数の火矢を発射する原始的なロケット兵器。ゲーム上の都合で装填は自動。

蒙古の砦に備えられており、仁を見つけると火矢の雨を降らせてくるが、操作する兵士を倒せば奪って使うこともできる。

…というか中盤で奪った火槍でFPSを強いられる局面がある。邪魔は入らず標的のパターンは固定なので覚えてしまえば作業になるのが救い。

なお実在の『火槍』という兵器は槍に火薬筒を付けた火炎放射器のようなもので、本ゲームの火槍はもっと後の時代に使われたという『火車』がモデルと思われる(火薬で発射される矢自体は元寇の頃にはあった模様)。


道具というよりは仁の愛馬。ストーリーの最後までお供する相棒であるのだが、DC版で追加された壱岐島で獲得可能な「馬力」というスキルを使えば強力な兵器に生まれ変わる。

気力を消費して猛スピードで突進を仕掛けて敵を蹴散らすという物で、一度習得すれば野良の馬や蒙古の馬でも使う事ができる。



育成システム

日本リスペクトがふんだんに取り入れられている本作。

キャラクターの強化も実にJAPAN。ゲーム的には該当のロケーションを見つけるのだが

  • 体力(HP):温泉に入る
  • 気力(SP):竹を斬る稽古
  • 護符(バフ付与):神社にお詣りする
  • 護符のスロット:お稲荷様にお参りする
  • 頭防具:景勝地で和歌を詠む
  • 弓の強化:素材にイチイやシイ(≒神社によく植えられている木々)が存在
  • 刀の強化:玉鋼を素材として使用
  • 奥義:各地に伝わる武人の伝承を紐解き習得

といったものとなっている。


用語

仁の二つ名。「冥府から蘇った者」として手段を選ばずに蒙古軍と戦うにつれて、仁はこの異名で恐れられ、やがて武士道に背いていく事となる。


  • 対馬国

本作の舞台となる国。元寇において、日本侵攻を目指す元軍の最初の侵攻地となった。

なお地名など一部実在の物と共通する部分はあるものの、島の地形は本作独自の物となっている。

タイトルなど、一部の場面では「對馬國」旧字体で表記される。また最北端からは朝鮮半島を見渡す事ができる。


  • 金田城

下島と上島との間に位置する城塞。志村が捕らえられていた場所であり、序盤では蒙古軍からこの城を取り戻す事が最優先事項となる。

なお金田城は実在した城であるが、史実の元寇時点では既に廃城となっている。


  • 志村城

志村家が代々居城としてきた城塞。対馬の南北を繋ぐ要衝であり、この城を制した者が対馬を制すと言われている。

中盤では蒙古軍からこの城を奪還する事が目標となる。


  • 小茂田浜

厳原の北西に位置する。序盤で蒙古軍との戦闘が行われた地域で、ここで対馬の武士はほとんど全滅する事となった。

この周辺には序盤で蒙古軍を迎撃した武士の陣地があるのだが、そこにはおびただしい数の武士の死体がある…


  • 鑓川

豊玉の東に位置し、かつての武家・鑓川家が統治していた地域。蒙古襲来以降は蒙古軍に包囲され、絶望的な抗戦を続けていた。


  • 卯麦谷(うむぎだに)

豊玉の南西に位置する集落。卯麦御前配下の菅笠衆の拠点であり、流民の受け入れも行っている。また卯麦御前は治安維持の為に領内での抜刀を禁止しており、実際にゲーム内でも集落内では抜刀の他に武器の使用ができなくなっている。


  • 壱岐島

対馬の南東に位置する島。賊と罪人が蔓延る無法地帯と化しており、武士との抗争が数多く行われてきた。その黒い噂は野盗のゆなにまで知られている。

その経緯から誉れを重んじる武士から住人は「鼠」と蔑まれ、島民もまた15年前の戦の被害かへの怨恨から憎しみの連鎖が続いている。

特に15年前遠征の大将であった境井家の武士は特に賊からひどく嫌われており、その嫌われぶりはヽ蔵が仁に「お前が境井家の武士である事を知られたらすぐに皮を剥がされ殺される」と忠告するほど。

『壹岐之譚』では蒙古軍オオタカ族の侵略を受けており、仁は蒙古を追い払う為に島へ赴く事となる。

南端からは本土(博多)が、北端からは対馬を見渡す事ができる。


対馬五武大家+鑓川家

  • 志村家(しむらけ)

代々地頭を輩出してきた歴史ある名家で、武士道の精神に則った公明正大な統治を行ってきた。島では唯一の鎌倉幕府の御家人であり、対馬の地頭を任されている。

先祖は久下原という家の郎党で領地を持たない貧しい武家であったが、当時の対馬を統治していた賊の討伐にて久下原の子息が戦死したことで婿として迎えられ、以降その領地を引き継いでいる。


  • 境井家(さかいけ)

対馬五大武家の一つ。地頭の右腕として活躍した武家で、仁の家系でもある。かつて壱岐へ出兵した事があり、壱岐の民の中には境井家を憎んでいる者も多い。壱岐の出兵、小茂田の戦い、そして冥人の活躍により、やがて一族は滅亡の運命を辿る事となる。


  • 安達家(あだちけ)

優秀な女武者を多く輩出している名家。

初代は島中のかがり火台と有明の黄金寺を建てたことから「対馬の始祖」と呼ばれる。

当代は建物の弱みを見つける才能があり、鑓川の反乱や志村(※伯父上)の城の守りの強化に協力した。

だが、小茂田の戦い、そして同日に起きた屋形の襲撃事件により安達政子ただ一人を残して一族は滅亡する。


  • 長尾家(ながおけ)

優秀な弓取りを多く輩出している名家。

賊が蔓延る対馬に秩序をもたらした最初の武家とされており、長尾の武士は赤子の頃から鍛錬を始めると賊の間にも伝わっているほど。

かつて仁が一人で多数の賊に囲まれ窮地に陥った際、長尾の武士たちは一斉射撃で賊を撤退させ窮地を救っている。

石川が弓術指南役を務めていた時期に内部抗争により影響力を衰退させるも、蒙古襲来までは五大家として変わらず健在であった。

しかし、小茂田の戦いにおいて戦える者は全滅する。


  • 菊池家(きくちけ)

上県を拠点とする武家。「北の棟梁」を意味する妙な家紋が特徴。

北冷たい風と空を好み、またその厳しい天気により頑固者が多い。口数は少なく、話す時は血が流れて終わる諍いがある時のみである。しかし、小茂田への招集には真っ先に加勢した勇敢な者たちでもある。

かつて鑓川家に謀反を起こして上県の支配権を獲得し、対馬最大の貿易港である「泉の港」を築く事に成功した。しかし他の武家と同様、小茂田の戦いで滅びてしまった。


  • 鑓川家(やりかわけ)

かつて対馬に存在した武家。

志村家との長年に渡る深い対立の末に謀反、多くの犠牲と共に鎮圧解体された。

しかし、「謀反者の鑓川家」として名声を地に堕としてなお元領地には未だに影響力を残しており、志村家と境井家に恨みを抱いている者も多い。

一方で仁をして英雄と言わしめるほどに精強な兵が揃っており、蒙古の脅威が現実のものと化してからは志村も過去の怨恨を水に流してでも支援を求めるほどの強者揃いである。


注意点、取り返しのつかない要素

  • PS4からPS5にデータを引き継ぐと獲得済のトロフィーも引き継がれるのだが、引き継いだトロフィーを本編開始の瞬間に改めて再獲得という形になる。グロ死体周辺や仁さんに褌を着せたまま終了したセーブデータで初回起動するとスクショが悲惨なことになる。
  • 逆に引き継がれないトロフィーもある。
    • 特にマルチの「痛みなくして勝利なし(一試合で五体の御霊守を召喚する)」は再獲得にマッチングが必要なので注意。
  • プロローグで愛馬を選び名前をつけることになるが、とある理由で後に新しい馬に乗り換えることになる。その際は最初に選んだ馬と同じ色、同じ名前は選択できない。初回特典の馬も例外ではない。OWゲーでまずはメインクエストをさっさと済ませてしまうスタイルの方は注意。
  • 本作では他作品ではあまり縁のないタッチパネルフリック操作が一部のトロフィーとサブクエストで必須となる。つまりガタが来たまま使っていたり一部の非純正コントローラーではトロコンや一部のクエスト進行、マルチプレイでの簡易コミュニケーションが不可となる。
    • 2020年7月の発売時点ではトロフィーとサブクエストに関してはスマホ用リモートプレイアプリで一応対処可能かつ、フリック操作で行うのは基本的に納刀やお辞儀といったお楽しみ要素なのでゲーム攻略そのものに支障はないが、和の風情を全面に打ち出した作品ゆえ魅力は大きく減じる(特にマルチプレイ)。
    • VITAはタッチパネル押し込みにしか対応していないので注意。
  • 上記の通り、冥人奇譚では最初は1クラスのみの選択となり、他はプレイが進むと解禁となる。好みや得意分野に合わせて慎重に選ぼう。


ローカライズ聖地巡礼、その他余談

ローカライズ

日本が舞台なだけあって誤訳らしい誤訳は見当たらないのだが、やはり洋ゲーだけあってむしろ原語版がトンチキなネーミングになっている部分は存在する。一例を上げると


  • Ghost(英)→冥人(日)
  • heavenly strike(英)→紫電一閃(日)
  • haiku(英)→和歌(日)
  • black powder bomb(英)→てつはう(日)

などなど。ローカライズチームの尽力に感謝したい。

この辺の苦労は週刊ファミ通2020年10月29日号のインタビューに詳しく書かれている。

特にhaikuに関しては、海外では普通のポエムで済んでいたところを57577のルールを守って和訳、それが1首に付き意味の通じる3×3×3の27パターンを19首用意することになりとても苦労した模様。

また、冥人とは他ならぬGhost_of_Tsushimaの「Ghost」のことなのだが、直訳だとありきたりでインパクトに欠けることから冥人という造語になった。

この結果、ゆなのでっちあげた冥人の伝承を行善が「冥人奇譚」としてさらに盛りに盛ってエスカレートする事態になってしまった。

この他、トンチキではないがモンゴル式黒色火薬爆弾を歴史の授業で「てつはう」と特別扱いする日本人としては「black powder bomb」のシンプルさには物足りなさを感じるところか(なお「てつはう」も日本独自の名で本国での正式名称は震天雷)。


その他、「お前の首で恩賞をいただく」とのたまう敵将に仁が「貴様が得るのは六文銭だ!」とかっこよく返すシーンがあるのだが、これも日本人でなくては意味が分からないため、英語版では「気をつけろ、死んだら恩賞はもらえないぞ!」というあまり捻りのないセリフになってしまっている。


イースターエッグ

制作側もPS4最後の大作の意気込みで作ったゆえ、サッカーパンチの過去作品だけでなくPS4の名作の数々が仕込まれている。


参考動画


聖地巡礼対応表

まだまだあると思われます。追記修正大歓迎。


作中現実備考
黄金寺万松院日本三大墓地
漂流の果て小茂田浜小茂田浜神社所在地。宗助国像あり
木城の小島豆酘崎ゲームでは島
雲日神社和多都美神社
神社の各参道白嶽神社ガチ聖地のためハシゴなどがかけられない、リアルアスレチックステージである
金田城金田城跡白村江の戦い後に建立されたが、文永の役当時は存在しない。日露戦争で近代要塞に
城岳の歌(鯨捕りの海辺)上対馬町鰐浦釜山の見える韓国展望所

原住生物など

  • 仁を物品へ誘導する蛍だが、現実の対馬に生息するアキマドボタルは大陸由来で日本では対馬のみに生息する県指定天然記念物である。
  • フィールドの各所にトラップとして配置されている蜂の巣。現実の対馬では、蜂洞と呼ばれる特殊な巣箱での養蜂が行われていた。また、現代では希少になりつつあるニホンミツバチが今なお多く生息している。
  • 逆に狐は生息していない。残念。
  • この他、岩の質感や洞穴なども現実の岩場の質感を見事に再現している。

世界ふしぎ発見に採用

2020年11月21日放送の世界ふしぎ発見は本作を引用しながらの聖地巡礼と題した対馬特集となった。レーティングがCERO:Zであることを考慮すれば、週末ゴールデンタイムの人気番組とのコラボはまさに快挙、いや、誉れである。

主に対馬の自然や名所、特に神社などのリアル聖地が紹介され、改めて現地取材の恐るべき徹底ぶりが明らかになった。

蒙古襲来を取り扱った番組終盤は舞台が対馬から本土に移ってしまったのが残念だが、そこは史実を考えれば仕方ないか。

また、「仁(ひとし)という名前に悪い人はいません」(by草野仁)という名言も生まれた。


予告CM


(笑える)バグ、その他

オープンワールドにバグはつきもの。本作にも面白おかしいバグがてんこ盛りとなっている。

しかし意図的にやっても発生が難しいもののほうが多いのは流石か。


  • ver1.05までは闇討で首を刎ねた蒙古隊長が瀕死で這いずるホラーなバグが存在した。グロではあるがシュールなので体制のある人は一見の価値はある。これを上回るのは肉片が再集合するfallout4の大虐殺ヘルムバグくらいであろうか?参考動画はこちらだが、CERO:Z全開に付き閲覧はくれぐれも自己責任で。繰り返しますが、ネタフリではありませんので自己責任で。
  • 馬を竹林に突っ込ませるなどして乗り降りすると、仁が前傾状態になることがある。この状態でムービーシーンなどに突入すると面白いことに。
  • ムービー突入直前に爆風などで登場人物の位置をずらすと、なにもない空間から血がでたり刀が浮いたりする。特に毒鈴の場合はもっと面白いことになる場合も(後述)。

誉れは留守だよ。休暇取って吉原行ってる。

もはや浜で死んだとか、お侍様の戦いじゃないなんてレベルじゃない。誉れさんは嘘つきだ!


  • 位置ずらしバグの際に毒鈴を使った場合(実質、近接信管付き時限爆弾なので非常に簡単)登場人物が吐血し、アルタンや内経の天狗は一騎討ちをカットしてそのまま勝利してしまう。他のパターンでは死亡によってクエストが詰んだりゲームオーバーになったりする下記参考動画。

  • 誉れを踏みにじる冥人様は一騎討ちで熊やモーコをけしかける。アイサツ中のアンブッシュはニンジャですら認められていない。下記参考動画。


  • 同じくDC版で追加された壱岐島での仁の回想イベントを利用すると仁が全裸になるというバグが存在する。参考動画はこちらだが、ネタバレに繋がりかねない内容の為閲覧は自己責任で。

「真の冥人には褌も要らぬ」―――by酔い潰れた境井仁


絹の高速無限稼ぎ

2周目では防具の強化上限が開放されるが、これには絹が一着あたり8個(旅人のみ6個)も必要になる。

絹は入手方法が仲間の浮世草のクリアか、たまに罠師が売ってるものしかなく、必要数が同条件の金よりも遥かに多いためもどかしい思いをしている人もいるだろう。

そんな絹を無限に高速で稼ぐ方法。ゲームバランスが崩壊するのでご利用は程々に


方法は簡単で、浮世草「森は囁く」のエリア内に例外的に絹がフィールドに置いてある

これを該当クエストで小目標が「百姓と合流する」段階まで取らないこと。

条件を満たしたら取得し、その後に設定画面から「チェックポイントから再開する」を選ぶと絹が復活し、30秒に1個のペースで無限に稼ぐことができる。


関連イラスト

Ghost of Tsushimaゴーストオブツシマ

ツシマ無題

関連動画

ストーリートレーラー(2020年5月)


ダイスケ・ツジ氏によるモーション再現(2021年8月)


関連タグ

個別

アクションゲーム 洋ゲー 和風 元寇 対馬 境井仁 サッカーパンチプロダクションズ

石川ストック

表記ゆれ一覧

まだ発売されてまもなく原題が英語表記のため、ばらつきが多く、いまのところ統一されていない(2020年7月現在)。

GhostOfTsushima ゴーストオブツシマ ゴースト・オブ・ツシマ


関連作品

  • SEKIRO:同じく時代劇アクションの代表作。
  • アンゴルモア元寇合戦記:同じく元寇時の対馬を描いた漫画作品。
  • アサシンクリード:『歴史上の出来事が題材』『ステルス・暗殺アクション』『オープンワールド』と共通点が多いため、発売前から本作が「和風アサクリ」と呼ばれるなど、よく比較されていた。上述の通り本作は「時代劇ゲー」という趣のため、舞台となった時代の再現度で見ればこちらの方がより「歴史ゲー」であるほか、実在の人物も数多く登場する。ただし、こちらもゲーム的な脚色はある(「女主人公が古代オリンピックに出場する」「クレオパトラ7世の時代なのにクフ王のピラミッドが建設当初の姿を保っている」など)し、そもそも物語の中心であるアサシン教団テンプル騎士団からして史実を大幅に膨らませ、「表の記録からは抹消された裏の歴史」という設定で物語が進行する。

関連人物


外部リンク

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