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概要

株式会社関水金属が製造・販売する鉄道模型のブランド。

1965年に日本で最初にNゲージを発売し、その普及の立役者となった。

ブランド名は創業者の加藤祐治に由来。


最初のモデルは、1965年に発売したC50形蒸気機関車オハ31形客車であり、これは改良されながら2017年現在に至るまで製造され続けているロングランモデルである。

2015年には、50周年記念としてC50形蒸気機関車の特別パッケージが発売された。


国内ではTOMIXと並ぶ鉄道模型の二大巨頭である。


車両

品質の高さに定評があり、国内生産でありながら価格も比較的安価なことから、多くのファンを獲得している。

また、車体を分解せずにトレインマークを変更できる構造や、実車さながらに曲線で車体が傾く振り子機能の開発など、新技術にも余念がない。

TOMIXと異なり車番や別パーツは基本的に全て装着済みの状態で販売している為、購入直後から遊べるという特徴も持つ。


製品展開はメジャーな車両や話題性の高い新型車ばかりであり、良くも悪くも非常に手堅い。

性格の似ているTOMIXとは競作になることが多く、特に新幹線や首都圏の新型車両で何度もぶつかり合い、その度にユーザーに天秤にかけられている。

中には両方とも購入し、出来を比較して楽しむユーザーもいる。


しかし、2010年代中盤からはメジャーな車両を漁りつくした為か、マイクロエースグリーンマックスの土俵だったマイナー車両も手掛けるようになり、後発とはいえこの二社とも競作する例が発生している。

飯田線シリーズや東京メトロシリーズはその代表例である。

この傾向は、ライバルであるTOMIXにも共通している。


特別企画品

通常製品の色替えを行ったもの。あくまで色を変えただけで、金型には手を入れてないタイプ品扱いのものが多い。通常製品と違って再生産は行われないが、後に通常製品扱いで再販されることもある。


レジェンドコレクション

鉄道史を語る上でエポックメイキングとなる昭和の名列車を中心に展開されるシリーズ。

特別企画品扱いで再生産はない。在庫を売りつくしたら販売終了だが、仕様を一部変えて通常製品として再販されることもある。


ベストセレクション

入門者向けのシリーズで、紙製パッケージに身近で親しみやすい新型車両をまとめた3~4両編成のセット。


ポケットライン

2軸車を題材とシリーズで、専用の小型動力を組み込んだもの。遊園地のおとぎ列車を思わせるチビロコ・チビ客車、2両編成の軽快電車風路面電車のチビ電、産業用機関車を思わせる電気機関車のチビ凸、無蓋貨車のチビ貨車がある。

ポケットライン用動力ユニットは単体でも販売されており、BトレインショーティーのNゲージ化で重宝される。


独自の装備品

  • KATOカプラー

密着連結器と自動連結器を模した外観のカプラーで、台車マウント形とボディマウント形の2種類がある。密着連結器形は電気連結器に見立てたアーノルドカプラー形のフックで固定される。

2010年代後半より密着連結器形のKATOカプラーから電気連結器に見立てたフックをなくした新タイプを装備した製品が発売されている。

  • オープンノーズカプラー

E2・E3・E4系の先頭部に装備されている新幹線用連結器を再現したもの。E5・E6系については先頭形状の問題からかオープンノーズカプラーを装備せず、先発のTOMIX製同様ノーズカバーを外すタイプとなった。

  • ダイヤフラムカプラー

0・200・E3・E5・E6系以外の新幹線車両に装備されている編成中間用連結器。貫通幌そのものが連結器となっている。

  • KATOダイヤフラムカプラー

ダイヤフラムカプラーと名前こそ似ているが、こちらは貫通幌に連結機能を持たせず、その下にある密着連結器で連結を固定するもの。

先頭車のトレインマークを付属のドライバーだけで簡単に変更できる構造で、485系381系といった「電気釜」顔の国鉄特急車を中心に採用。更にトレインマークのパーツ自体を別売品に交換することも可能なため、多種多様な列車を再現できる。

ただし、トレインマークの表面が曲面になっている事と、装着位置が奥まってしまうという欠点もあり、ライバルのTOMIXはトレインマークをプリズムの表面に直接印刷するという構造により差別化している。

実車が振り子機構を装備している381系や883系といった車両で採用。実車同様にカーブで車体が傾斜するもので、迫力ある走行を演出する。

開発当時はカント付きレールが発売されていなかったこともあり、画期的だと話題になった。

  • サスペンション機構

集電用の金属板を板バネとし、台車や車軸に加重を加えることで走行安定性を高め、脱線・逸走を防ぎつつ集電の安定をはかる。

  • ローフランジ車輪

従来の車輪よりフランジを低くし、厚さも薄くして形状をより実感的にしたもの。

  • 運転台シースルー

ライトユニットを小型化することで電車の運転台と客室の仕切りを再現したもの。

  • ハーフミラー加工

側面窓がマジックミラーのように反射し、室内灯を点けると内装が透過する構造。智頭急行HOT7000系で採用。

2023年4月に製品化が発表されたEF55電気機関車では、台車の軸を変則的に動かすことで流線形の車体カバーとの接触を避け、実車のプロポーションとカーブの通過を両立する構造を新たに開発。過去に発売されたマイクロエース製品は先輪を浮かせてダミーとしていたため、全車輪が接地するプラ完成品は初となる。


その他

アメリカヨーロッパにも進出しており、これらの地域でも高く評価されている。欧米型Nゲージ車輌に関しては1/160を採用しているが、2021年5月(以降)に発売されるグレートウェスタン鉄道およびロンドン&ノースイースタン鉄道(いずれも現行2代目)のクラス800に関しては、イギリス型Nゲージ独自の1/148を採用した。結果、日本型の1/150、アメリカおよびヨーロッパ大陸型(+新幹線)の1/160、そしてイギリス型の1/148といった、全てのNゲージ規格を取り扱う、世界的に見てあまりに珍しい鉄道模型メーカーとなってしまった


2016年3月まで営業していたホビーセンターKATO大阪のTwitterアカウントでは商品紹介画像に時折アイドルのアニメ戦車のアニメのフィギュアを写り込ませていた。担当者の趣味だろうか。

TwitterアカウントはホビーセンターKATO大阪の閉店→京都移転後も引き継がれているが、担当者が交代したのか商品紹介はシンプルなものとなった。


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TOMIX 鉄道模型


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