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概要

単独の歩兵で携行、発射可能な地対空ミサイルシステム。

比較的短距離の航空機を迎撃するものだが、巡航ミサイルの迎撃が可能なものもある。

車両に搭載されたり、艦艇の防空システムの一部として使用される事もある。


人間が担ぐのだから、その重量、サイズには厳しい制約があり、威力、精度、射程等々大型のミサイルには遠く及ばず、低空を低速でなおかつほぼ直進していなければ命中は極めて困難で、当たっても撃墜できるとは限らない。

また、レーダーが使えないので目標の探索は目視に頼らざるを得ない(よって、基本的には観測員をつけた二人で運用される)。近年は可搬式のレーダーと連携して運用される事もあるが、それでも本格的なものには及ばないし、必要な人員や装備が増えるのは言うまでもない。


しかしながら、歩兵一人で運用できるその手軽さとコンパクトさ、何よりレーダーがない故ロックオン警報に引っかからないという事は、発見警戒を難しくするため、待ち伏せや奇襲で使われれば低空を飛行することの多いヘリコプター攻撃機、機動に制限がかかる輸送機や民間機にとっては大きな脅威となる。

撃墜や被弾がなくともこれの運用により作戦が妨害されるのであれば大きな脅威であるし、ミサイルの回避により対空機関砲等に狙われることとなれば撃墜にも繋がりかねない。

また、ミサイルの高性能化(高機動化や射程延長、センサーの高性能化等)や弾頭の高性能化(威力の向上や指向性破片弾頭の搭載)により、命中率は向上しており、歩兵が運用できる程度とはいえ脅威度は向上しつつある。


現在は攻撃ヘリコプターの空中戦用武装として装備可能なものもある。


主な誘導方式

赤外線誘導

最初期から使用されているもので、航空機が発する熱源を追尾する。

シンプルかつ撃ちっぱなし(要するに撃ったらすぐ逃げる事)が可能。しかし赤外線は対抗手段が多く欺瞞も容易。

この欠点を克服するため91式携帯地対空誘導弾(B)では赤外線カメラの画像認識と組み合わせた赤外線画像誘導方式を世界で初めて採用している。


レーザービームライディング

狙う航空機にレーザーを当て、その反射光を拾って誘導される。

レーザーは届いてしまえば対抗手段が限られる(近年のヘリコプターなどにレーザー警報装置が付いているのは大体このせい)反面、雲や霧といった悪天候に弱い。

また、命中まで対象にレーザーを照射し続ける必要があり、激しく動き回る相手に命中させるには射手に高い技量が求められる。

該当するのはRBS70スターストリークなど。


CLOS

Manual Command to Line Of Sight(手動指令照準線一致誘導方)の略で、ミサイル側に備えられた装置ではなく発射機に備え付けられた装置でミサイルを誘導する。

レーザービームライディング以上に職人技を必要とする一方、フレア等の欺瞞に強く、警報装置に察知されづらい。

発射機に付いたジョイスティックでミサイルの機動を無線操作するブローパイプが非常に有名。


主なMANPADS


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ミサイル 地対空ミサイル

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