概要
RimWorldとは、カナダの独立系ゲーム開発会社である「Ludeon Studios」が開発したゲームである。リアルタイムストラテジー(RTS)の要素が強い。
宇宙船の不慮の事故により脱出ポッドで辺境の惑星に不時着する所からゲームは開始される。
入植者と呼ばれるキャラクター達は性格や職業、スキル、得意な作業や不得意な作業、各々異なる性格を持っている。プレイヤーは彼らの得意分野に合った仕事を割り当て、建築や栽培、畜産、服や武器を作り、時には戦闘などに関して指示を出し、コロニーを構築していく。最終的には惑星からの脱出(宇宙船建造の他、既存の宇宙船まで長距離を移動する等)を目指すのが基本的なプレイになるが、永住する事も可能である。
特徴
まず、襲撃や物資の漂着、災害などのイベントを頃合いを見て発生させる、一般的なTRPGにおける「GM」の立場である「AIストーリーテラー」の存在が挙げられる。カサンドラ・フェーベ・ランディの3人から成り、それぞれ「挑戦と緊張が徐々に上昇」「じっくり基地建設に挑む時間をくれる」「無秩序にイベントを起こしたり起こさなかったりする」という傾向がある。シナリオ内のイベントの頻度や内容は、彼らと選択した難易度スケールに依存する。
また、人間や動物は「部位欠損」する。入植者達には、部位ごとに耐久が設定されており、それが尽きると、千切れたりもげてしまい、作業速度が落ちたり最悪動く事が出来なくなる。特に高難易度の場合、戦闘やイベントの過酷さから部位欠損はどうしても増える。対策として、捕らえた捕虜の部位を移植、義足・義腕を装着するなどがある。
加えて人間達には心情というパラメータがあり、心情が下がりすぎると精神崩壊を起こしコロニーに放火したり仲間を殺そうとしたりする場合もある。入植者達の心情管理は極めて重要な要素と言える。
Rimworldには文明的な連合体から先住民、そして宙賊といった派閥が存在しており、関係が良いと交易や援軍の要請等が行えるが、悪い場合はコロニーを襲撃してくる。なお、メカノイド(古代兵器)や虫、凶暴化した動物が襲撃に来るケースもあり、コロニーにとって脅威になる。
DLCや追加コンテンツ
正式版発売以降もアップデートやDLCも発表されている他、MODも豊富であり長くプレイを楽しめる。
(ただしMODはあくまで非公式の追加要素であり、導入は自己責任である。)
各DLCの特徴
・RimWorld Royalty
派閥に帝国が追加され、爵位のシステムや超能力を使う事が可能になる。
・RimWorld Ideology
「思想」の概念と、ドライアド(木霊、木の精霊)を追加する。動物や植物を大切にしたり、カニバリズム(人肉食)を教義にする等、多様なプレイが可能になった。
・RimWorld Biotech
子供とメカノイドに関する追加が主。子供は妊娠や人工培養により誕生し、教育してスキルを学ばせる事も出来る。また、製造したメカノイドに家事や戦闘を行わせる等、コロニーの戦力に加える事が可能になった他、メカノイドの種類自体も増加した。
余談
概要欄にもあるが、Rimworldには猟奇的な要素も登場する。人肉食や敵の死体を剥ぎ人皮で服を編む、薬物で心情を上げるといった事がその例に当たる。
このように文章だけだとグロテスクに感じるが、実際は2Dアイコンであり、上記の様子が細かく描写される訳ではないためグロ要素が苦手な方でも恐らく問題ない。購入を悩んでいる方は一度プレイ動画等を見て判断する事を推奨する。