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SCP-062-JP

えすしーぴーぜろろくにじぇーぴー

SCP-062-JPとは、SCP財団日本支部に登録されているオブジェクトの1つである。
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概要

SCP-062-JPとは、シェアード・ワールドSCP_foundationに登場するオブジェクトの一つである。メタタイトルは「生存権」。オブジェクトクラスはKeterからのNeutralizedに指定されている。


SCP-062-JPは認識災害の一種であり、何の前触れもなくとある文章が紙や画面に浮かび上がり、それを視認してしまった人が高確率で死亡する現象のことを指す。

その内容をざっくりと説明すると、「あなたの内臓(もしくは身体の一部)が⚪︎⚪︎(対象と同名の人物)の同一権(似た見た目のモノを勝手にオリジナルと主張してはならない、またされない権利のことを指す)を侵害しており、生存権を脅かしているとしてあなたを訴えています」というものであり、先程述べたようにこの文章を視認してしまうと3日から7日のうちに文章に書かれた身体の一部が消失してしまう。心臓など生命に関わる部分が消失してしまえば当然死亡し、耳などの器官でも消失してしまえば本人にとっては多大な損害である。死亡率は99.8%とかなり高く、原因も分からないため財団も長年頭を悩ませていた。


だが粘り強い調査の結果、SCP-062-JP-1と呼称される既に役目を終えた電波塔に近づけば近づくほど被害者が増えていることが判明。この電波塔は奇妙なことに高さ30m以上より上が雲により見えなくなっており、いかなる方法でも破壊できなかった。


そこで財団はこの電波塔に機動部隊8人を送り込み、雲によって見えない部分の調査を命じた。

その結果雲の上には町が広がっており、目の前には国会議事堂のような建物があることが明らかとなった。4名の隊員たちが建物内に入ると、そこは裁判所らしく案内された後検察官らしき人物に『貴方たちは同一性保持権を侵害している』と言われ法廷に連れてこられることとなった。機動部隊の隊長が証言台に上がることとなり、罪状を確認すると「生存権を侵害しているから」らしい。

そこでふと原告を見ると、その姿は隊長と酷似していた。自分自身がいることにパニックになってしまった隊長は銃を乱射するものの弾は検察官たちの体をすり抜けてしまい、裁判官が「法廷侮辱罪です」と告げると、隊長と隊員たちは全員消えてしまった。


こうして第一次派遣部隊の4人は死亡し、町を調査していた他4人も帰還後に一週間以内に死亡してしまい調査は失敗となった。


第二次派遣部隊は部隊長の独断により破壊兵器が用いられ、結果は[削除済]となっているがおそらく失敗したものと思われる。


攻撃、破壊は無力化され、説得はおそらく不可能。このままいつものようになす術なく財団は敗北してしまうのだろうか?


ところが、第三次派遣部隊の手によってこのSCiPはNeutralizedクラスに再分類…つまり無力化された。報告書で部隊にいたT博士は、SCP-062-JPを無力化した方法についてこう述べた。


「彼らを言いくるめました」


…流石にこれだけでは納得されなかったので、博士の口から詳細な内容が語られることとなった。


「私たちが梯子を登ると既に封じ込め処置が為されており、私たちは牢屋に閉じ込められました。こんなことになるならもっとSCP-███-JPで遊んでおけばよかったなどと考えていると、法廷に連れて行かれ、証言席に立たされました。原告席にも私がいて、私は思わず彼にこう聞いてみたんです。『そんなに生き残りたいですか?』って。

彼は肯定しましたが、その場にいる全員の顔や声から生きている感じがしませんでした。私には、彼らが権利を主張しているだけで実際には生きていないように思えました。そこで私は自分の生きる目的と、それを果たすまでは死ぬつもりはないと主張しました。彼らは静かに、それでいて驚いたような顔をして私の話を聞いていました。そこで私はふと言ってみたのです。


『上告します』


すると裁判官や書記、弁護士たちが撃たれたように血を流し倒れていきました。後ろを振り返りましたが、機動部隊は違うと首を振っていました。倒れた私が霧のように消える直前、『あなたたちはどこへ行くのですか』と聞かれましたが、答えることはできませんでした。

しばらくすると警備員のような人たちが入ってきましたが、その時地面が揺れ爆発音がしました。私は第一次、第二次派遣部隊の攻撃が時間差で発現したことと、この建物も霧のように消え始めていることを理解しました。

そこから私たちは逃げ出し、機動隊員が出口についていたフタを閉めると何もなかったようにすべてが消えました。」


この事件の後SCP-062-JP-1を覆っていた雲は晴れ、以降5年間に渡り犠牲者が出ていないことからSCP-062-JPはNeutralized認定されている。


余談

SCP-062-JPの被害を終わらせたT博士だが、報告書にもあるようにSCPで遊んでいることが明らかになっている。本家の財団には危険性が高いオブジェクトで遊ぶ人もいるが…彼は大丈夫なのだろうか?


関連タグ

SCP_foundation SCPオブジェクト SCP財団日本支部


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SCP-062-JP "生存権"

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