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イオリア・シュヘンベルグこの場所に悪意を持って現れたという事は

残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ。

人間は未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている。

だが、私はまだ人類を信じ…『力』を託してみようと思う。

世界は…人類は…変わらなければならないのだから…。」

概要

オリジナルのGNドライヴ太陽炉)にブラックボックスとして予め組み込まれていたシステム。ガンダムのOSに組み込まれていたシステムではない


オリジナルの太陽炉では、機体内部(太陽炉本体及びGNコンデンサー)に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体が赤く発光し、一定時間そのスペックの3倍まで出力上げることができる。(あくまで出力が3倍になるだけで、装備の破壊力や機体の速度が3倍に上がるわけではない)また発動中は残像が生まれるほどの高速機動が可能となる。


しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費するため、使用後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、諸刃の剣であった(「スペシャルエディション」ではトランザムを行ったガンダムデュナメスが直後にガンダムスローネツヴァイとビーム兵器を駆使した戦闘機動に移行するので、必ずしも守られている設定ではないが)。

ヴェーダが何者かによって破壊、もしくは掌握されたときのためにイオリア・シュヘンベルグが温存していた最後の切り札であり、オリジナルの太陽炉を搭載するソレスタルビーイングのガンダムが擬似太陽炉搭載機に対抗するための、アドバンテージのひとつとなった。


セカンドシーズン以降

セカンドシーズンにおける第4世代ガンダムたちは、このシステムの使用を前提に設計されているため任意での途中解除が可能となり、限界時間到達後の機体機能低下はある程度改善されている。

また、初期ではガンダムを搭載した状態、最終決戦では艦艇単独でプトレマイオス2でも使用が可能になった。


アロウズ側では、レイフ・エイフマンの手書き資料を基にビリー・カタギリが実証した理論により、擬似太陽炉によるトランザムシステムがマスラオおよびスサノオに搭載されている。イノベイターは、ソレスタルビーイングからツインドライヴのデータと共に盗み出す形(ただしビリーもシステムの搭載に協力している節が見られた)でトランザムシステムのデータを手に入れ、自分達の専用機に搭載した。

いずれのトランザムも使用後は擬似太陽炉が壊れるため、終了後はGNコンデンサーにプールされた粒子または機体に内蔵されたバッテリーの電力で稼働する事となるが、後に疑似太陽炉が壊れないトランザムの存在も示唆されている。


その他、トランザム状態を意図的にオーバーロードさせる事で最終手段とも言える『自爆』が可能である(この自爆を実際に行ったのはラファエルガンダムが最初だが)。



劇場版では

ソレスタルビーイング側も粒子貯蔵タンク(GNコンデンサー)の改良によって太陽炉なしでも短時間ながらトランザムの使用が可能になっている。


余談

初期設定におけるトランザムは機体各部のコードのみを赤く発光させる予定だった。『00』放送当時に発売された「HG GNアームズTYPE-E」に付属するガンダムエクシアがその名残で、本編では知られた通り全身赤色になってしまっている。これは初期設定のカラーだと引きの絵にした際、機体の変化が解り辛いために最終撮影の段階で現在の形に変化させたものだと後年のインタビューで語られている。たまたまなのかCBのガンダムには赤色のガンダムがなかったのもあってわかりやすい変化になった。

後に発売された「PGエクシア」ではコードだけの発光をトランザムの前段階にある「ローディング」状態とする後付けのメタネタが盛り込まれた(ガンダムではこういう仕込みが結構よくあります)。


言ってみれば他作品でも見られる「リミッター解除」的な能力なのだが、初登場後に技術の確立・拡散によって「GNドライヴ(擬似でも可)を搭載してれば量産機でも使用できる」ほど一般的な能力になった点が特徴である。


その他のトランザムに関する能力

  • トランザムバースト

ダブルオーライザーに搭載されている機能。

GN粒子貯蔵タンク型でも使っているが、本来はオリジナルの太陽炉のみでのツインドライヴとイノベイターでなければ、性能をフルに発揮できない。

純粋なるイノベイターの脳量子波をツインドライヴと連動させ、純度の高いGN粒子であらゆる人々の意識を脳量子波でリンクさせるのが本来の用途。

劇中では、刹那・F・セイエイがイノベイターとして覚醒したことに伴いシステムが起動。七色の輝きを放つ膨大なGN粒子が戦場全域に放出され、イノベイドの脳量子波を乱したほか、MSを吹き飛ばすなど物理的な力も見せた。

また、GN粒子を媒介として戦場にいたあらゆる人々の意識を感応させ、毒性のある擬似GN粒子によって身体を蝕まれていた者を回復させるなどの現象も起こしている。

なお、発動中はトランザムと同様に本体が赤く(またはピンクに)なるが、相違点として光の筋が機体のいたる場所で浮き出たり動いていたりする(おそらくGN粒子の流れの表現)。


  • クアンタムシステム(クアンタムバースト)

ダブルオークアンタに搭載された機能であり、ツインドライヴの意識共有能力を前提に開発されたシステム。トランザムバーストの上位互換と言える。

トランザムバーストより広い範囲へと、更に高濃度のGN粒子で意識をリンクさせるためGNコンデンサーを増設、ツインドライヴを直列に繋げる、最高レベルでは装甲をパージしてGN粒子を拡散させやすくする等の措置がとられている。

作中の「来るべき対話」を予想されていた時期から考えるに、”対話のためのシステム”としては試験的なものであったと考えられる。

このシステムはマイスターである刹那の(というよりイノベイターの)能力による部分が大きく、開発者のイアン・ヴァスティ自身も、その真価を図り知ることはできなかった。


  • 量子化

機体を量子状態とする事で別の地点にいつの間にか移動してしまう。

劇場版の小説版曰く、その真相は量子ジャンプの一種で所謂テレポートであったようだ。ガデッサに貫かれる直前で既にダブルオーライザーは別の地点にいたため、攻撃を受ける事は無かった。

基本的にダブルオーライザーがトランザムを行う事によって発生するが、原作でも詳しい説明がされておらず、何故使えるのか、何故発生するのか、そのメカニズムは不明。

また、ダブルオークアンタはこの機能を流用することで超長距離の量子ワープを可能としている。


トランザムが使用可能な機体

太陽炉搭載機

オリジナルの太陽炉はシステムが開放されていていればどの機体でも使用する事は可能(第2世代でも使用している描写がある)。

なので、実際に使用している、または理論上は使用出来るが何故か使用しなかったものを記載する。

第1世代ガンダム

  • 0ガンダム(時期的にセカンドシーズン最終話の実戦配備型のみ理論上使用可能、作中では未使用。ゲーム作品では『EXVS2XB』で使用可能)

第2世代ガンダム


第3世代ガンダム

一応全機使えるのだが、時期的な問題でMSVの機体は使えないのが共通(アヴァランチエクシアダッシュは併用による機能拡大が示唆されているが)。

解放後に装備していた場合は使用可能なのも共通。

なお、ガンダムラジエルはトランザムを使用できる時期に稼動していた機体だが、その時期はGNドライヴを一度も装備しておらず、シナリオ上は物理的に使用できない。


第3.5世代ガンダム

セカンドシーズンのGN系ガンダムで、ツインドライヴでない機体を指す。

各追加装備プラン(GNHW)でも使用可能。


第4世代ガンダム

セカンドシーズンのGN系ガンダムで、ツインドライヴ搭載型のみを指す。

実質的にダブルオーガンダム系列の専用世代。

  • ダブルオーガンダム(使用できるというより、使用しないと起動しない。起動後に使用した場合、オーバーロードして機能停止する。後にコンデンサ(粒子貯蔵タンク)併用での片肺運転も可能に)
  • ダブルオーライザー(使用中はトランザムライザーと機体名が変わる特徴がある。”GNドライヴ+GN粒子貯蔵タンク型”の物は設定上、技術的な面から使用できない)

第5世代ガンダム


擬似太陽炉搭載機

0ガンダムから派生し、初の擬似太陽炉搭載機となったスローネ系3機のデータから作られていったタイプ。

特異な人型や量産されていたものが多い。


CB系及びGNZシリーズ

基本的にはCB系を元に作られた機体が多い。

  • ガデッサ
  • ガラッゾ
  • ガルムガンダム(理論上)
  • ガッデス(理論上)
  • ガガ(トランザム祭りの主犯。自爆はどちらかというと衝突事故のようなもの)
  • リボーンズガンダム(擬似太陽炉唯一のツインドライヴ搭載機。理論上では、他の擬似太陽炉型の機体よりもトランザム持続時間が長い)
  • ラファエルガンダムセラヴィーガンダムⅡが分離していないときはここの所属になる。劇中及びゲームでも使用している)
  • セラヴィーガンダムⅡ(頭の人。今回はドライヴが3基も搭載されているため使用可能。ゲームでは演出上にて使用、劇中は未使用。ラファエルと同時に発動してトランザム自爆した)

非太陽炉搭載機(動力がGN粒子貯蔵タンクの機体)

  • ダブルオーライザー(劇中にバーストしているため理論上の話だが、一応劇中前では0.03秒だけだが発動はできている)
  • ラファエルガンダム(分離中は粒子貯蔵タンク駆動であることからここの所属)

ワークローダー

  • サキブレ(少数だがオリジナル太陽炉型、擬似太陽炉型、コンデンサー型が設定上存在しており、登場は第5世代ガンダムの活躍から50年後の世界なので、それまでの技術を使えば理論上全て使用可能ではある。オリジナルの太陽炉搭載型は量子テレポートも使用可能)

ガンダムビルドシリーズのトランザム

ガンダムビルドファイターズ / ガンダムビルドファイターズトライ

プラフスキー粒子によって再現されている。GNドライヴを積んでいれば使用できる模様。



ガンダムビルドダイバーズ / ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

GBN、およびGPDに実装されている。オリジナルの名前をつけることも可能。

ファイターズ同様GNドライヴを積んでいれば使用可能とみられるが、機体の完成度が足りないとオーバーロードする。


ガンプラ

ガンプラでの再現においては金型に流し込む樹脂の色を変えればいいだけなので、00シリーズの立体物が発売されるたびにトランザム仕様も出るのが定番となっている。

通称トランザム商法。かつての『機動武闘伝Gガンダム』のハイパーモードが金から(大体)赤に置き換わったようなものと考えてもらえばよい。


ただし劇中での再現をするにあたっては様々な試行錯誤がなされており、発売時期によってその表現方法もバラバラである。

トランザムの再現の変遷には以下のような歴史を辿っている。


①HG00 1/144 GNアームズTYPE-E+ガンダムエクシア(トランザムモード)

2008年3月発売。付属するエクシアでトランザムモードが初めて再現。

エクシアのケーブルを赤に、その他ケーブル部分とGNコンデンサーにあたるシールを赤いトランザム仕様に変えただけの非常に簡素な仕様だった。

しかし、全身のケーブルが赤く染まる再現は以後のトランザムシリーズでも引き継がれている。


②1/100 ガンダムエクシア トランザムモード エクストラフィニッシュVer.

2008年8月発売。最初に公開された試作品は原色に少し赤が混じった程度(例えば青の部分が紫になっているなど)だった。

しかし不評だったためか、フレームは焼鉄色のメタリック、装甲は赤とピンクを基調に全身が真っ赤に染まったカラーリングに変わり、現在のトランザムのベースカラーとなった。一方コンデンサーの色は透明レンズ+赤文字のホログラムシールで再現されている。

この頃は贅沢にも全身エクストラフィニッシュ加工を施していたため、1/00なのに同サイズのスペシャルプライス時のMGエクシア イグニッションモードと全く同じ税抜5000円と値段もトランザムしていた。


③HG00 1/144 ガンダムエクシア・ガンダムデュナメス・ガンダムキュリオス・ガンダムヴァーチェ(トランザムモード) グロスインジェクションバージョン

2009年1月発売。メタリック成形にグロスインジェクションを施すことでオリジナルと同価格での擬似エクストラフィニッシュを実現。以降これがトランザム成形のスタンダードになる。コンデンサーの色再現は透明レンズ+ホログラムシールで全く一緒。

1st seasonの第3世代ガンダム4機は同時に発売され(ナドレのみ未発売)、2nd seasonでは敵機(リボーンズ及びスサノオ)も発売されたため、家電量販店のガンプラコーナーが真っ赤に染まる有様に…。トランザム商法と呼ばれるようになった元凶。


④MG 1/100 ガンダムエクシア(トランザムモード)グロスインジェクションVer.

2010年2月発売。トランザムの色プラ表現はHG00 1/144はそのまま引き継がれているが、イグニッションモードでメッキパーツだったJ2ランナーがピンクメッキになっており、これは後発のRGでもC2ランナーがメッキパーツになったためトランザムモードで同様の処理がなされた。

GNドライヴ発光を再現した最初の立体物だが、コンデンサーの発光はまだ赤という解釈だった。

LEDユニットも赤色のものが使われ、GNコンデンサーもクリアピンクが使われている。


⑤RG 1/144 ガンダムエクシア (トランザムモード) グロスインジェクションVer.

最短2014年6月発送(プレミアムバンダイ限定)。トランザムの再現はMGエクシア(トランザムモード)と一緒だが、大きく変更されたのはGNコンデンサー。デザイナーの海老川兼武氏の「照り返しを再現したい」という意見をもとに、それまでの赤から黄緑色へと変更された(赤のままだと擬似太陽炉との違いが分からなくなるのもある)。レンズ下に貼るシールも赤文字主体のホログラムではなく、白文字主体の鏡面シールになった。

コンデンサーの色が黄緑主流になってからは、MGのトランザムモードはLEDユニット(緑)の使用が推奨されている。


このRGをもってトランザムの再現は一つの完成形を迎えた。

以後のトランザムモードの立体物は

  • 赤いケーブル
  • 赤・ピンク主体の全身真っ赤な配色
  • 焼鉄色のフレーム
  • メタリック+グロスインジェクション成形
  • 黄緑レンズ+鏡面ホイルシールのGNコンデンサー
  • LEDユニット(緑)による発光(LEDユニット対応モデルの場合のみ)
  • ピンクメッキ(メッキパーツがある場合のみ)

が主流となっている。


ただし、MG 1/100 ダブルオーガンダムセブンソード/G(トランザムモード)・ダブルオークアンタ(トランザムモード)はスペシャルコーティングを売りにした仕様だったため例外で、一部装甲に豪快にエクストラフィニッシュを使用している。

また、EXPO限定品(後に台座を付属してガンダムベース限定商品に繰り上げ)だった「RG 1/144 ガンダムエクシアトランザムクリア」ではC2ランナーがピンクメッキではなく光の当たり具合で緑⇔赤紫に色が変わるポラライズドコーティングが使用されている。


ビルドシリーズからはHGBFよりエクシアダークマターが、HGBDよりダブルオーダイバー(トランザムクリア)とダブルオースカイHWSが発売されている。ちなみに、ダブルオースカイがHWS状態でトランザムインフィニティを使ったことはない。

余談だが、ダブルオーダイバートランザムクリアの余剰となるダブルオーの額クリアパーツをHGトランザムライザーに装着すると無塗装でもかなり見映えが良くなる。


アクションフィギュア

ROBOT魂METAL BUILDで展開された。

ガンプラと違い部分塗装が必要なためか、ラインナップはほぼ刹那機だけにとどまっている。またトランザムの表現もガンプラとは異なる。


ROBOT魂では白を乳白ピンククリアに変更したトランザムクリア仕様で展開されている事が多かった。

トランザムライザー、ダブルオークアンタが通常のトランザムで展開。

カラーリングはRGエクシアと同じく赤ピンクのボディに黄緑色のコンデンサーとなっているが、トランザムライザーは緑のままである。

後にトランザムライザーはイベント限定品でトランザムクリアバージョンも販売。GNソードⅢはこのセットにしか付いていないので注意。その他魂ウェブ商店(つまりプレミアムバンダイ限定)でエクシア、スサノオ、ガガのトランザムクリアが発売された。


METAL BUILDではエクシアとダブルオーライザーの2種類が発売。

こちらもカラーリングは独特で、上述した「1/100 ガンダムエクシア トランザムモード エクストラフィニッシュVer.」の試作品の配色そのままの紫主体なカラーリングになっている。


関連イラスト

ガンダムエクシア(TRANS-AM)【バトルスピリッツ】ガンダムヴァーチェ[トランザム]

リボガンvsダブルオーセンシティブな作品


パロディ

主にキャラクターの移動速度、動きが速くなったときのイラストが多い。

長門ランザム!!センシティブな作品

いろんな物F覚醒Bダッシュトランザムリヨセイバー!!


関連タグ

機動戦士ガンダム00 リミッター解除 熱くなれよ!

通常の3倍 バイオセンサー

トランザムは使うなよ了解!トランザム!


V-MAX:下記の界王拳を含む「反動付き強化技」の先駆け。


界王拳:知名度が圧倒的に上という点で、真っ赤になってパワーアップする能力のある意味元祖。


ブラックシンカリオン紅別のアニメ作品のロボット。通常の3倍の加速度、残像が見えるその動きを見て連想した人も多かったことだろう。搭乗者の思いに応えるかのように姿が変わる点まで共通している。但しこちらに制限時間はない。その中の人も00シリーズに出演している。


特空機2号ウインダム特撮作品に登場するロボ怪獣で、アンリミテッドモード【SC2-017NJ II】のコンソール画面がまんまTRANS-AM。使用する事で右腕部が赤く発光して相手を破壊する必殺技「ウインダムヨウコインパクト」が使用可能になる。


日向リンゲーム作品の登場人物。彼女のアナザーバージョンが使用できるスキルの見た目が明らかにトランザムに見えるが、別の意味でもデザイナー公認。

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