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概要

映像制作を中心に活動をしているデザイングループ。主にテレビ番組やCM、ミュージックビデオなどを制作。

1999年に、多摩美術大学に在籍していた安達亨、板倉俊介、安藤真の3人により結成された。現在は安藤がゲーム会社に就職しているので、映像制作に携わっているのは安達と板倉の二名のみである。

「AC部」の由来は「アーマード・コア部」の略で、その名の通りアーマード・コアをやり込む部活として付けたものがそのまま使われているという経緯がある。


後述する強烈な作風から、バイラル重視のWeb広告やPVの仕事が比較的多い。一般向けCMが苦情により取り下げられたこともある。しかし、『ビットワールド』や『ポプテピピック』をはじめとして、テレビ向けの企画を受けることも少なくない。


2000年に制作した「ユーロボーイズ」がNHK『デジタルスタジアム』年間グランプリを受賞したことを機に本格的に活動を始め、以降20年以上にわたり活躍している。

NHKとは関わりが深く、複数の番組でアニメーション担当として参加している。

なお、NHKとの関係や画風から間違われることがあるが、Eテレの「ミッツ・カールくん」は滋賀県の「石田三成CM」や『TAROMAN』などを手がけた藤井亮が担当している。


作風

本人らはWebマガジンVookの取材に対して、自分達の中で共有されている「AC部らしさ」のキーワードとして「本気度」・「違和感」・「かっこよすぎる」などを挙げている。

この「本気度」や「かっこよすぎる」については、作り手が真剣に取り組み「本当にかっこいいと思って作っている」(ただしAC部自身が「かっこいい」と思って作っているかは別)ところからくるエネルギーのようなものと語っている。


安達の画風は殴り書きのような前衛的な造形、色使いが特徴。作品はどれもシーンごとに顔の輪郭や体型が変わったり、キャラクターが無茶苦茶な動きをしたりする。

板倉は厚塗りでコラージュ風の「濃い」絵柄を多用する。顔の輪郭を変えずに中身だけ変えたり、本人が「関節ジオメトリックス」と名付けたFlashアニメやワヤン・クリ(バリ島の影絵芝居)風の動きをしたりすることが多い。


手がけた作品は良くも悪くも奇天烈揃い。(一部の作品を除いて)不条理ギャグを多用するのも特徴で、その画風も合わせ、視聴者に強烈な印象を植え付けていく。「インフルエンザの時に見る夢」、「電子ドラッグ」などと称するファンもいる。

作画崩壊とも言われるような極端なデフォルメを用いることが多いが、大きく崩していない画のバランスや描き込みなどでも分かるように元々の画力は高い。また、一見するとアングラ系の近寄り難さがあるものの、実際にはメディアに応じて作風をコントロールできる器用さもある。


安達と板倉が直接作画したものを主に据えるが、実写映像のコラージュロトスコープを交えることもあり、その手法は意外と幅広い。また、声優や歌手が割り当てられていない場合には基本的に本人たちが声を当てているのも特徴である(甲高いほうが板倉、低いほうが安達)。最近はその声を評価されて、声のみの出演もある。


コラボレーションの特徴


本人の作風が非常に強烈だが、基盤となる楽曲や脚本がある場合、そのリズム・内容を崩さないような配慮が多々見受けられる。

MVの場合、特にダンスミュージックでは原則として音楽のリズムと映像のリズムを合わせており、映像中のキャラクターがあたかも音楽に合わせて踊っているかのように見えることが、「中毒性」を高めるのに貢献している。内容と歌詞の対応度も高い。

CMの場合も伝えたいメッセージ自体は的確に表現されており、CMの目的を無視して暴走することはほぼない(AC部の強烈な作風がその上に乗ることになるが)。


原画イラストがある場合や、アニメーション化など一部のみ担当の場合、元の作風にピッタリと寄せた一見してAC部製作と分からないような作品もある。普段の強烈な作風から「きれいなAC部」と呼ぶファンもいる。

CMやMV等の単独製作の映像作品が目立つことから気が付きにくいが、イラストレーション担当のみ、アニメ化担当のみの仕事も多く請け負っている(下記の作品一覧にリストされていない作品も多い)。


関連動画

ORANGE RANGE / SUSHI食べたい feat. ソイソース

group_inou / THERAPY


自主制作作品

  • EURO BOYS(2000年度NHK「デジタルスタジアム」年間グランプリ)…「安達亨」名義
  • ロイヤルドラゴン
  • 調味料マスターリョウ
  • 海女ゾネス
  • 高速紙芝居「安全運転のしおり」(動画

作品一覧

  • NHK関連
    • みんなのうた(哲学するマントヒヒ、タン・タン・タン、怪獣トットト、おばけでいいからはやくきて、南の島のハメハメハ大王(2022年8・9月))
    • 天才ビットくん(「ビットメン」「ビットメンG」)
    • ビットワールド(「ビットやねん!」「とんでもナイッス島」「GO!GO!社長ちゃん」「なんでもひらくよ!ファスナーくん」)
    • 星新一ショートショート劇場(プレゼント、親善キッス)
    • 「○○の国の王子様」
    • ためしてガッテン


  • 東京オンリーピック公式競技/「和卓球」(動画

  • 水樹奈々「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020→2022」(高速紙芝居「声優アイドル奈々」)

MV制作


CM・PV

  • ゆネコの銭湯アニメ(2004)監修:阿岸祐泰 製作:全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会
  • 分子のナノくん (2007) 東京工芸大学
  • USBライター Jii (動画1) (動画2)
  • 雨宮:『鳩に困ったら雨宮』(動画)
  • Butamanman ブタマンマン
  • 不動産投資会社リフレクトプロパティ:バーグハンバーグバーグ合作PV『よけろ!藤原くん』 (動画
  • 無料家計簿アプリ!「節約カネ子」キャラクターデザイン・MV製作担当(動画
  • ドミノピザWEBCM:『トリvsブタ ぶっとびピザバトル』(動画
  • JOYSOUNDカラオケ WebCM:(動画1) (動画2
  • 東京都18歳選挙権広告(※苦情により取り下げ
  • カップヌードル味噌動画

一部分のみ担当作品

  • C&K「上京がむしゃら物語」(動画) 大学の後輩の塚越規氏とのコラボ。
  • 今夜も○○ナイトメア(イラスト、SpaceShowerTVのナイトメア(バンド)の番組)
  • ナブテスコ CM(動画)アニメーション。原画はジュヌビエーブ・ゴクレール。
  • NHK 「もったいないオバケのヒミツの小部屋」プロモーション(製作会社) イラストレーションのみ担当

イラストやアイキャッチのみの製作では、他にも2001年ごろの「smastation」や木村カエラのMVなどにも関わっている。


余談

名称こそアーマード・コア部の略だが、現在の作品に『アーマード・コア』は一切関係していないため、事情を知らないとユニット名の由来が意味不明になっている。公共広告機構(現:ACジャパン)に由来するというのはガセである。

ちなみに、メンバーの1人である安達は、初代AC3部作時代のフロム公式大会にも出場していたバリバリの実戦派ランカーであった(公式大会優勝者のアセンと戦える「ACMoA」のチャンピオン・アリーナに登録された、ガチタンAC「ビッグ・ザ・将軍」及びレイヴン「徳川一星」)。

また、板倉も過去フロム・ソフトウェアに在籍していた経験があるとのこと。

9年ぶりにアーマード・コアの新作が出ることとなった際には公式発表を即座にリツイートするなどの反応を見せている。

2023年8月18日に発売されたムック本「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON BRIEFING DOCUMENT」の特別企画として元メンバーの安藤真を加えたインタビューが描き下ろしイラストのビッグ・ザ・将軍共に掲載された。(イラストの一部はAC部公式のXのヘッダーに設定されている。)


外部リンク

AC部コミュニサイト

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