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ナインボール

ないんぼーる

FROM SOFTWAREのゲーム『アーマード・コア』シリーズに登場する人型兵器。 シリーズを通して『最強』の称号を持つ伝説的存在であり、プレイヤーにとっては「みんなのトラウマ」。
目次 [非表示]

誘導

ビリヤードのルールとしてのナインボールはナインボール(ビリヤード)の項を参照。


概要

無敗を誇る最強のレイヴン。

レイヴンと名乗る者にとって存在そのものが憧れであり、そして恐怖でもある。

「アーマードコア・マスターオブアリーナ」より


プレイステーション用ソフトとして発売された『アーマード・コア』、および『マスターオブアリーナ』に登場する。


作品世界ではアリーナのトップランカーであるレイヴンハスラー・ワン」が搭乗する最強クラスのAC

赤と黒のツートンカラーに配色されたボディ、ビリヤードの9番ボールをモチーフにしたエンブレム、機体を操るハスラー・ワンの圧倒的な技量と、非情なまでの冷静さなど、機体・搭乗者共に完璧な"トップランカー"として、見る者に強い印象を残していく。


しかし、パイロットのハスラー・ワンの素性を知る者は全くと言っていいほどおらず、その姿を見た者さえいないとされる。


初代での活躍

最終ミッションである「レイヴンズ・ネスト」にて登場し、プレイヤーの行く手を阻む。

トップランカーだけあって、その強さは他のレイヴンよりも圧倒的。

強化人間ゆえに、ほぼ無限にブーストで対空して攻撃し、こちらの視界に捉えさせてくれない。

また弾速が早く誘導性能のある2連ミサイルを同時発射して堅実にこちらを削り、特大火力のグレネードランチャーで視界を塞ぎつつ高いダメージを与えてくる。


しかし、一番恐ろしいのはパルスライフル「WG-XP2000」である。

この武器は本来単発発射タイプなのだが、ナインボールの持つライフルは特殊な性能となっており、なんと6連バーストで発射されるというとんでもない代物。しかも再発射まで0.5~0.6秒程度で短く、マシンガン以上のDPSとなっている。通称「鬼パルス」。

1発1発の威力は435とライフル1発程度でさほど驚異にはならないが、それが6発一気に飛んでくるとなれば話は別。これをまともに喰らえば10秒ほどで一気に処刑される。


さらにナインボールの場合はステージの悪さも厄介。

彼と戦う場所は開けた場所ではなく、巨大な竪穴を狭い足場で登っていくというもの。

上述の強化人間でふわふわ対空し、こちらの視界外からパルスとグレネードを叩き込んでくるのである。


やっとの思いでナインボールを破壊して先に進むと、なんと倒したはずのナインボールが再び目の前に現れ、行く手を阻む

あまりの強さに加えて、まさかの2機登場という展開は多くのレイヴンに絶望を植え付けた。


ナインボール


…ただし、このナインボールの撃破はミッションに必須ではない点が救い。

なので、厳しいと思ったら対面してすぐに逃げるのも一手である。


マスターオブアリーナでの活躍

この作品では、初代では明かされていなかったハスラー・ワンとナインボールの謎について明かされており、さらに主人公の家族を殺した大仇という設定となっている。

メインストーリーに絡むため、初代よりも登場回数が多い。なんと最初のミッションにも登場し、その際に主人公に警告ととれる発言を残し去っていった。


外観、装備構成は初代と同一。

しかしこちらの作品では初代よりも弱体化されており、パルスライフルはプレイヤーが使うものと同じ単発発射式になった。

行動ルーチンも変更されており、常にプレイヤーの上を取るようなトップアタップ戦法は行わず、歩行と地上ブーストメインの立ち回りとなっている。

また戦うステージも操作に集中しやすいシンプルな構造のものが多く、初代に比べかなり戦いやすい相手となっている。


主人公は数々のミッションをこなし成長した末に、宿敵ナインボールを撃破し、悲願である家族の仇をようやく討つこととなる。

…しかし、ランキング上にはナインボールは何事もなかったかのようにトップに居続けるのであった。


正体(ネタバレ注意)


力を持ちすぎたもの


秩序を破壊するもの


プログラムには、不要だ

















実は「ハスラー・ワン」というレイヴンは存在しない。

その正体はレイヴンズ・ネストが管理するAI「H-1」である。

そのためナインボール自体もレイヴンが搭乗していない無人兵器であり、ACとは似て非なる異質なもの。


H-1とはレイヴンズ・ネストが地下世界の秩序を脅かしかねないイレギュラーを排除するために用意した、所謂「処刑人」である。

最終ミッション「工場侵入」では、ネストが秘密裏に所有する工場においてナインボールがMTのように大量に生産されており、これがオモチャのように並ぶその光景は恐怖の一言に他ならない。


先述した「2体のナインボール」もこういう事情があったわけだが、これらの情報は初代では明かされず、1作品跨いだ『MOA』でようやく判明することとなる。


そして極め付けが、ナインボールですら対処できないイレギュラーが現れた際に投入される上位機種『ナインボール=セラフ』である。


オマージュ、リメイク、外部出演

アーマードコアにおいて圧倒的な象徴性ゆえか、同シリーズ内で何度もオマージュやリメイクがなされている。

さらに『ACE:R』では、ACシリーズ初となる外部作品への出演も果たした。


アーマード・コア2

初代3部作から数十年立った時代の作品。

この時代のアリーナでは、かつてアリーナで上位の座に君臨し続けたナインボールを打ち砕く者として「ナインブレイカー」という称号がトップランカーに与えられる。

それに伴い、トップランカー「アレス」のエンブレムはナインボールを粉砕しているデザインになっている。

またアレスの機体「プロビデンス」自体も、ナインボールを思わせる外観となっている。


また、ナインボールの後継者を名乗り、AC「エイトボール」を駆る「ハッスルワン」なるレイヴンが登場する。

が、武装も実力もアリーナの最低ランクであり、かつての地雷伍長のような下位レイヴンの代表格になってしまっている。


アーマード・コア2 アナザーエイジ

中盤以降のミッション「正体不明機排除」で登場。

「未確認AC」として登場。ゲーム中ではUNKNOWN(未確認機)と表記されている。

ハッスルワンのようなそっくりさんではなく本物。ネスト時代からの生き残り。


突如戦場に出没しては、無差別にあらゆるAC、MTを破壊し尽くす凶悪な存在。

おそらくネストが破壊された後、AIの制御を失い単騎でずっと動き続けていたと思われる。

相当な年月が経っているはずだがその強さは健在で、トップランカーレイヴンを2機同時に相手し撃破した。


強さは初代ACをベースとしており、パルスライフルは3連に減ったもののバースト式に回帰した。

動きも相手の背後と上を取るようになっており、非常に手強い相手となっている。

またブレードも特殊仕様になっており、プレイヤーのものとは違って軌跡が出る演出がある。


なおAC2AA以降、ではミッションに登場するACはMTではなくACとして扱われていたが、このナインボールは依然MT扱いとなっている。

そのためACパーツ、武装自体を2で入手することはできない。

そもそもこのナインボールはパーツが旧式である事と、ACより一回りデカい


余談だがこのミッションでのコードネームは「HUSLER ONE」。つまりナインボールのレイヴン名である。

ローディング時に出てきた表示で察した人、そして彼の再来を懐かしむレイヴンも多かった。


また別ミッションでは「ナインボール=セラフ」も登場している。


アーマード・コア3

3は初代、2とは別の世界の時間軸となっており、そのためナインボールも、ナインブレイカーという概念も存在しない。


しかし「フィーンドNB」というナインボール=セラフを思わせるデザインと名前のMTが登場する。

敵・味方僚機として登場し、それぞれ赤と緑のカラーバリエーションが存在する。

武器はパルスガンで、設定画ではナインボールにそっくりなエンブレムが肩に描かれている。


なお世界観は初代とつながりこそないがオマージュがされており、また管理者(DOVE)の実働部隊はナインボールと似たような役割をしている。


アーマード・コア ネクサス

ナインボール自体は登場しないが、海外版ではどういうわけか最終ミッションに登場する特殊兵器(UNKNOWN)にナインボールの名が付いている。

またこの特殊兵器は「排除」としか言わない不気味なものであり、ラスボス的な立ち位置や機体の雰囲気、処刑人という点においてはナインボールを思わせるものである。


またテーマ曲は過去作リメイクディスクに、リメイク曲もろとも収録された。

詳細は関連動画にて。


アーマード・コア ナインブレイカー

The Encounter World

最終トレーニングにN系作品のパーツで構成された、ナインボールのレプリカであるACが登場。

元々のナインボールとは武器構成が違うものの、独自の機体として例の如く性能が強化されている。


なおこの作品はAC3からあとの時代を描いており、初代のいたナインボールとは違う世界であるにもかかわらず、何故かナインボールおよびナインブレイカーの概念が存在している。


ラストレイヴン

ラストレイヴン』ではVRアリーナで「ベイビーズブレス」としてACNBと同じ構成の登場。こちらは通常の性能のACとなっている。

ロジックミスなのか、肩のグレネードを撃って来ない

これらの機体は初代ナインボールと区別するため「CR-C98E2 ナインボール ver.」という呼称が与えられている。


アーマード・コア フォーミュラフロント

海外版『Formula Front Extreme Battle』のパッケージに青いカラーリングの「CR-C98E2」が写されている。


アーマード・コア フォーアンサー

カラードランクNo.9ホワイト・グリント

特殊な位置付けのACと「9」という数字からナインボールのオマージュと思われる。しかし「イレギュラーを排除する」のではなく、「存在自体がイレギュラー」という今までとは真逆の立ち位置にある。

また、これとは別にそれまでナインボールのエンブレムとされてきた「⑨」もエンブレムパーツとして出現する。


アーマード・コア V

複数のハングドマンと主任の正体、ストーリーのEXUSIAの攻撃方法と変形機構、天使の階級名など、ナインボールと共通する点が見られる。

一部ユーザー間ではEXUSIAは第6位の天使(能天使)、ハングドマンは吊された男であるため、「6」を上下逆にすると「9」になるという考察がされている。


また、DLC兵士モデルとしてナインボール=セラフが登場している。デザインは後述する『ACE:R』のものに近い。


アーマード・コア ヴァーディクト デイ

未確認兵器『N-WGⅨ/v』。機体名に「9」が記されている。

ストーリーミッションでの印象ではナインボールよりもむしろホワイト・グリントのイメージが強いが、ワールドモードのボスキャラとして登場した際には高速機動形態の爆撃やブースターを切り離した分離状態の光波付き両手ブレード攻撃など、ナインボール=セラフを彷彿とさせる攻撃を行う。


また、ストーリーには直接は絡まないもののラーン・ニールセンという名前の女性キャラクターが登場しており、財団キャロル・ドーリー(アーカイブ)がかつてのネストAIの台詞を発する。


アーマード・コア ブレイヴニューワールド

ナインボールのオマージュとしてノワールという機体が登場(後述のヴァリアブルインフィニティで登場したナインボールの限定版がノワールとなった)。

また、「ザ・フェイク~」版ナインボールと同じ武装を施したマーウォルスや、ナインボール=セラフと同じデザインの機体も存在する。


アナザーセンチュリーズエピソード:R

ナインボール=セラフが隠しボスとして登場。通称「ナインボーライザー」。

取り巻きとして、アナザーセラフも「量産型ナインボール=セラフ」名義で登場している。

特定条件で開放した限定ミッションでのみ自機として使用可能。両肩にバインダーのような追加パーツを装備しているのが特徴で、オービットによるオールレンジ攻撃やコジマ技術導入によるアサルトキャノンを搭載し、火力が強化されている。

なお、作中ではある惑星(地球、あるいは地球から移民した星の一つ)から本作の舞台である惑星"エリア"に入植する際にその星の人々が持ち込んだ機動兵器であると設定されているが、パイロットは不明である。


ヴァリアブルインフィニティ

「ヴァリアブルインフィニティ(以下:VI)」は、コトブキヤから発売されているACのプラモデルの総称。ただし、VIで9番目に発売されたのはナインボールではなく「ミラージュC02-URANUS」(『アーマード・コア3』のオープニングに登場した機体)である。

これまでにNB版ナインボール、ナインボール=セラフ、PS版ナインボールの順で発売されており、エンブレムはタンポ印刷によって再現されている。

また、NB版はカラーリングをガンメタルカラーに変更したノワールVer.が発売され、それが『ブレイブニューワールド』のノワールの元ネタとなった。

VIシリーズ唯一の大型商品でもあるナインボール=セラフは、模型化にあたってメカデザイナーがデザインをわざわざ新規に描き下ろしており、パーツの差し替え無しで可変機構を再現している。更に、初代ナインボールにはクリア素材で成型されたエフェクトパーツが付属する。因みに、『ACE:R』に登場したセラフはこのVI版のデザインがベースとなっている。


アーマード・コア VI ファイアーズ・オブ・ルビコン

今作ではパイロット3人(4人)の名前を読み解くと「9」となる仕掛けになっている。

主人公であるC4-621、アーキバス・コーポレーションのヴェスパー部隊のパイロットV.Ⅳラスティ、ベイラム・インダストリーのレッドガン部隊のパイロットG5イグアスとその相棒G4ヴォルタ


構成パーツ

設定だけでなくゲームシステム上においても、ナインボールのパーツは見た目こそプレイヤーが使えるものと同じだが、性能面では完全に別物。

初代ナインボールは攻略本でアセンブルが公開されているため再現すること自体は可能だが、当時はミッションに登場するACすべてがMT等と同じ扱いだったため、プレイヤーが再現できるのはあくまで外見のみに留まる。


初代・『MOA』・『AA』版

部位パーツ名プレイヤー仕様との差異
頭部HD-X1487
コアXCL-01
腕部AN-K1
脚部LN-1001B
FCSTRYX-QUAD
ジェネレーターGBG-10000エネルギー容量無限
ブースターB-VR-33
右腕部武装WG-XP2000弾数無限・初代のみ6連連続発射
左腕部武装LS-2001初期ブレード。攻撃力は1000に上がっている
右背部武装WM-S40/22連続ではなく、2発同時に発射する
左背部武装WC-GN230

なお、プレイヤー仕様のパーツで組むとレーダーがない状態になる。


『NB』版

部位パーツ名プレイヤー仕様との差異
頭部YH12-MAYFLY
コアCR-C98E2
腕部A05-LANGUR
脚部CR-LH80S2配色が特殊。プレイヤー機による再現が不可能
ブースタB05-GULL出力が段違いに強化されている
右腕部武装CR-WR93RLプレイヤー仕様では不可能な3連射が可能
左腕部武装CR-WL69LB効果音と威力が完全にとっつきのソレ
右背部武装MAGORAGA弾道がプレイヤー仕様と微妙に違う
左背部武装CR-WB78GLプレイヤー仕様では不可能な2連射が可能

また、ゲームの仕様で多用できないはずのミサイルジャマーを常時展開している。


初代~『AA』までのリメイクパーツが追加された『ラストレイヴン ポータブル』では、これよりも更に元のナインボールに似せたアセンブルを構築する事ができる。


小説版では

アーマードコアの公式小説『ザ・フェイク・イリュージョンズ』においてはカラサワムーンライトを携行し、両肩にグレネードランチャーを装備したタイプも登場。

専用のサポートリグ「ダグザ」と合体し、主人公リャノン・シードル達を苦しめた。


小説『マスターオブアリーナ』では、頭部パーツのデザインがナインボール・セラフよりのデザインになっている。


pixivでの扱い

略称がであることをネタに、⑨つながりである東方Projectチルノとコラボしたり、混ぜられたりしている。

詳しくは → ナインボール=チルノ 最強のあたい


まさかの強化案

NINEBALL RUNOUT

前述の佐藤嘉一氏は「かちょ」名義でpixivに登録しており、強化版ナインボールのイラストを投稿している。

これ以上強化?じょ、冗談じゃ…


関連動画

曲名「9」。

ACMoAでのナインボール=セラフ戦でのBGM。またACAA2ではセラフのほか、ナインボール戦でも流れる。


ファンの間では「ナインボールのテーマソング」としても認知されており、ACシリーズのBGMでも傑作のひとつに数えられるキレッキレのサウンドを背に、えげつない攻撃を連発してくる様子はまさに勝てる気がしないの一言に尽きる。


ファンの中では文字通りの処刑用BGMとして名高く、公式もナインボールがシリーズや外部出演を果たした場合に、本曲をアレンジしたりリメイクした楽曲を積極的に登用している。


アーマードコアでは初代以外にも「アーマードコアネクサス」のレヴォリューションディスクのリメイクミッションで流れる。

さらにアレンジ曲である「9 ~memories~」も収録された。

こちらの作品にはナインボールは出て来ないが、この曲がかかるミッションでは代わりに別の赤いACが立ちふさがるようになる。


関連タグ

アーマード・コア

アーマードコア ACMOA AC2AA ACNB ACE:R

ハスラー・ワン ナインボール=セラフ レイヴンズ・ネスト

熾天使

 ナインボール=チルノ


渋谷の花火師ACⅥ試遊会にて現れた、10年間の空白の間、己を磨き続けたレイブン。偶然すぎる数に見事に当たったためか、彼を思い出した人もいるらしい。

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