「瞬神と呼ばれたこの儂に追いつこうとは 100年早いぞ」
巻頭ポエム
血のように赤く
骨のように白く
孤独のように赤く
沈黙のように白く
獣の神経のように赤く
神の心臓のように白く
溶け出す憎悪のように赤く
凍てつく傷歎のように白く
夜を食む影のように赤く
月を射抜く吐息のように
白く輝き 赤く散る(17巻)
プロフィール
概要
その正体は褐色の肌をしたグラマラスな女性。
人物像
老人のような厳格な口調と声質とは裏腹に自由奔放な性格で、黒崎一護がいる傍で服を脱ぎだし風呂に入ろうとするなど、他人をからかったりもする。
※作中彼女が敬語なのは元柳斎だけ。
貴族の令嬢とは思えないほど食事作法も壊滅的。
そしてかなりセクシー。
連載初期はそこまでの巨乳ではなくむしろスリムであったが、物語の進行とともにより大きくなり、どうしようもない巨乳の女と言われるほどになった。
また左太ももに大きな刺青があることが、水着姿などで確認できる。
普段は黒猫姿へと擬態している。
少ない食料を多く食べれる、自由で居られる、服を着ないで居られる等の理由で猫の姿は気に入っている様子。
- 原作完結後のゲーム『BLEACH Brave Souls』のイベントクエストでキャットフードを常食していることが明らかになった。
- ちなみにアニメの次回予告でも結構イケると言っていたりする。
経歴
過去
四大貴族の一角・「天賜兵装番」四楓院家の22代目にして、初めての女性当主であり、100年以上前の護廷十三隊二番隊隊長だった死神。
浦原喜助とはこの頃からの関係で、共に修業した仲でもあり、同隊第三席だった彼が空席になった十二番隊隊長に就任したのも彼女が推薦したのがきっかけ。
また他の貴族とも知り合いで、当時まだ少年だった朽木白哉をよくからかったりしていた。志波家とも個人的な繋がりがあった模様。
破面篇より101年前、藍染惣右介の陰謀によって追放されそうになった浦原（および投獄されかかった握菱鉄裁・虚として処理されそうになった仮面の軍勢）の逃走幇助の罪により、その地位を失っている。
当時部下だった砕蜂からは敬愛されていたが、この件を機に恨まれるようになった。
本編
死神代行篇終盤のルキア連行篇で初登場。花刈ジン太から店長は猫と友達なのかと不思議がられる。囚われの朽木ルキアを救うため、井上織姫とチャドの霊能力を鍛えた上、一護たちを率いる形で尸魂界へ同行。
尸魂界篇では単独行動をしつつ、更木剣八に敗北した一護を救出。一護の疑問に答える形で作中初めて人間時の姿を見せ、以降、猫の姿になることはなくなった。白哉との戦いに向けて一護に卍解の修行をさせ、ルキア処刑当日は砕蜂と対決、和解に至る。
破面篇では再び浦原の所に身を寄せており、序盤にはヤミーと交戦。
空座町決戦では浦原の作った「対鋼皮（破面特有の硬い皮膚）用の特製手甲」を両手足に装着し、浦原・黒崎一心と連携して藍染と戦ったが、崩玉と融合しつつあった彼には及ばず敗北。
千年血戦篇では後半・訣別譚から参戦。再び尸魂界に行き、浦原や弟であり現当主の四楓院夕四郎とともに星十字騎士団の一員・アスキンと交戦した。
最終回では未登場。
小説
『Spirits Are Forever With You』によると、250年ほど前は隊長ではなかった。
浦原との修行中に当時の"剣八"の斬魄刀の能力をその本体から直接聞いている。
後日談となる小説のうち、半年後が舞台の『Can't Fear Your Own World』では、同じ四大貴族の当主である綱彌代時灘の謀略を止めるために活躍。
3年後が舞台の『WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』では、空席となった八番隊隊長の任命を断って、月に1回の真央霊術院講師になっていることが明かされた。
戦闘能力
徒手格闘術である「白打」や移動術「歩法」を得意とし、特に高速移動術である「瞬歩」の達人で異名は「瞬神・夜一」。
過去篇から尸魂界篇まで101年間長らく戦線に出ていなかったが、白哉を上回る瞬歩を見せ、砕蜂の瞬閧を瞬時に相殺するなど、そのブランクを物ともしない第一級の実力が見られる。
勿論斬魄刀も持っており、隊長経験者であるため「卍解」も会得しているが、基本的に戦闘は徒手空拳で行う。後に『Can't Fear Your Own World』にて、刀を使わずに瞬閧で戦闘した方が強いという設定が明らかになった。
技
- 竹蜻蛉
相手を投げて回転させて頭から落下させる。
- 隠密歩法"四楓"の参「空蝉」
相手に自分を倒したと思わせる程の残像を見せる瞬歩。白哉も彼女から教わってる為使用可能。
- 瞬閧（しゅんこう）
高濃度に圧縮した鬼道を両肩と背に纏い、それを炸裂させる事で鬼道を己の手足に叩き込んで戦闘を行う。白打の最高術であり、隠密機動総司令官に代々伝わる奥義。
- 瞬閧・雷神戦形
背中に雷神の太鼓の様なものが浮かび上がり、手刀に纏わせて敵にうち下ろす。
髪の一部が猫耳っぽくなる。
- 瞬閧・雷獣戦形「瞬霳黒猫戦姫」（しゅんりゅうこくびょうせんき）
ほぼ全裸の獣娘が雷を纏った姿になる。
理性がなくなり、言語も通じなくなり、より気分屋になる。そして自身の霊圧もその「気分」の影響を受けてブレブレになり、1秒間に48回変化する。
浦原の手によって発動し、彼にしか制御出来ず、また気分でしか元に戻れない。本人は「中途半端で気色悪い姿」と言ってこの姿になるのを嫌っている。
- 反鬼相殺
相手の鬼道に同じ質、量を持った逆回転の鬼道をぶつけることで相殺させる。
- 雷王拳
対鋼皮用の手甲を装備した腕で超高速ラッシュを放つ。
余談
黒猫の時は、なぜか男性声優である。これは、原作者が当時連載で忙しかったためにアニメスタッフとの設定の摺り合わせができず、原作とは異なる色で描写されてしまっていたことがしばしばあったと指摘しており、夜一の猫形態のCVもこれが原因であると考えられる。
