概要
反日主義に傾倒したマスコミのことで、戦後の日本のマスコミの多くはこれにあたる。
彼らは日本国・日本人・日本文化など、日本に関連するもの(主に伝統や歴史)や、それらを守ろうとすると自称する勢力に対して批判的であり、逆に日本批判をする反日本的な勢力のことを執拗に庇護しようとする…、らしいが実際には単なる批判でしかないモノにアレな人達が「日本への批判そのものが許されない」と熱り立っているだけである。
とてもややこしいことに、極端に反日的な講談社は、反日で商売する傍ら、「みもふたもない日本人」と「日本の妖怪(伝承系や江戸時代辺りに成立したもの)」が跳梁跋扈し活躍する『ゲゲゲの鬼太郎』や、やはりみもふたもないジャパニーズが活躍する『AKIRA』を売っている。さらに体制側が主人公の漫画を描き続ける士郎正宗を起用し、日本の神話から取られたトグサや草薙という名で統一されたキャラクターが活躍する『攻殻機動隊』を、最初に売りスピンオフをひたすら作りまくっている。おお、フェアプレイで行う球技というデフォルトをずたずたに粉砕し、相撲ものの関係(大昔はお相撲さんが復讐する話が結構あったらしい)のお話にした、でも野球漫画『巨人の星』というナショナリズムな作品があったりしたぞ。
一応伝承をある種ソフト化した物である「まんが日本昔ばなし」(「かちかち山」一応おばあさんを殺したところまでやってる)は、一応日本の歴史や伝統を冒涜する一面もあるものの、監修者川内康範はナショナリストだし、ある意味日本の豊かなアニメ文化の屋台骨を支えてたりもする。でそれを放送しているのが反日大メディアTBS。
厳密には戦後っつうか、集英社の週刊少年ジャンプは1980年ころまでモンキー・D・ルフィだのジョナサン・ジョースターだのという毛唐の横文字名を出す漫画は却下された。あの『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は企画の段階で「アメリカの警察物をやりたいです」という原作者に不許可を出したという話は有名であるが、敗戦直後からけっこうまで、ナショナリズムは飯の種であった。
21世紀になって右傾化かまびすしい青林堂は、一応日本のマンガ文化の一翼を担う「ガロ」の発行で有名であるが、ガロはどっちかっつうと左巻きだった傾向があり、なので左翼学生がイナゴのように飛びつきまくった。
フジテレビは、もともと反共産主義の砦としての韓国と仲が良く、しかもフジサンケイグループでリベラルな空気があるため、21世紀になり親米は基本として韓国を持ち上げるということを始めた。最初から対等な国としてやってりゃよかったのだが、なんだか意識的にあっちのお国を持ち上げるよな真似晒し、韓国ドラマを放送(そのものは別にいいのだが、量が多くて)しまくったので、反日マスコミ認定された。ちなみに1980年代～1990年代は、ある種国民の知的共有財産としてフジテレビのドラマがあったし、町山智浩によれば「風雲たけし城」は若干コレジャナイ編集があるものの、アメリカで大人気だそうである。
もともと、日本は「近代的ナショナリズム？何それおいしいの?」というナショナリズム観(ややこしいわ)があったので、とりあえず日の丸でくくられるものを「うざい」で遠ざけ、かつ敗戦の復興時に、日本的なものの対象化を無視してきたため、ナショナリズムで立派な国にする作業がひと段落し、ソ連というある種正しい国が崩壊した冷戦後には、マス・メディアが「他者へおもねるというナショナリズムの一番うざいもので語る」という、お客さんがアメリカザリガニのように引く物言いをデフォルトにしてしまった。なおいまだに前近代的なナショナリズムでとどまる東アジア諸国は、日本鬼子という架空の悪役を立てて、それへ憎悪の念をぶつける形でまとまっているため、こういう身振りがお国のためには一番悪い。
こういう俗悪メディアが近代的ノモスとしての日本を迫害し弾圧し異端宣告したため、諸東アジアに先駆けて、日本が近代的ナショナリズムを卒業するという皮肉な結果になった。
