2代目神風型(駆逐艦)
にだいめかみかぜがたくちくかん
神風型とは、かつて大日本帝国海軍が所有していた駆逐艦の艦級。
概要
「野風型(峯風改型)駆逐艦」の改良型として、八八艦隊計画の一環で計画された大型駆逐艦(艦隊型駆逐艦)。
兵装配置や機関などは野風型と同じだが、艦の復原力・安定性を増すために若干船体が大型化している。八八艦隊計画での主力大型駆逐艦として27隻の建造が予定され、その結果名称に使用する言葉が足りなくなることから、艦名は番号を付けることになっていたが、ワシントン海軍軍縮条約締結により9隻で建造は中止された。
大量建艦計画だったため名称に使用する言葉が足りず、艦名は番号を付ける事になっていたのだが、先代の神風型をはじめ旧式な三等駆逐艦(その時点では掃海艇として使用されていた)が退役した事や、建造計画の縮小などにより「風」の名称が使えるようになったため、1928年(昭和3年)8月1日付けで固有名称による艦名に変更されている。
なお1941年(昭和16年)12月11日に戦没した7番艦「疾風」は、太平洋戦争での水上艦喪失第一号である。終戦までに「神風」が完全な状態で、「春風」が亡失した艦尾を応急修理した状態で、それぞれ生き延びた。