CV:村瀬歩
人物
人形技師で自律人形たちのマスターでもあり、メンテナンス全般も担当する。
かつては技術将校として戦地に赴いていたことも。当時の階級は大尉。
軍を辞めてからは引く手数多だったが、実業家の私邸を買い取り人形たちと喫茶「黒猫亭」を始める。
肩書きで呼ばれることを嫌がり、名前で呼ばれることを好む。
非常に中性的な外見と声であり、後述の性格も相まって年齢や性別を感じさせない。一人称は「ボク」。
自律人形達とは異なり細かなプロフィールはないが、アニメで見る限りは箒星や奥宮おとめよりも背が高い。
飄々とした物腰でつかみ所のない性格ながら人形たちの可能性を誰よりも信じており、喫茶・黒猫亭の自律人形達に対しては舌を巻くほど寛大で度量が大きい。
灰桜が給仕をする際にドジをした場合でも「初期化されているから」という理由を理解して一切咎めなかったり、また灰桜がイナバと初めてリンクを試みる際に上手くできなかった場合でも、隣で呆れる鴉羽に対してニコニコしながらその様子を眺めていた。
これ故に鴉羽からは「マスターは灰桜に対して甘すぎます!」と数度に渡って言われている。
またアニメ第10話で黒猫亭にとある事件が起こった際には、「店なんてどうでもいいさ。」と発言して店をそっちのけで黒猫亭のみんなの無事について聞き出すといった、異常とも言える愛情を示している。
後に黒猫亭のみんなと再会した際にも、事件の発端や詳細等、事件については一切聞きださず、鴉羽がそのことを言及して涙を流しても、労い何事もないように許していた。
ゆえに、どんな無茶なことでも好きにやらせる。むしろ、すすんで協力する姿勢を見せる。
『人形にも人間にも垣根はない』という価値観の持ち主で、人形たちに命令や強制をすることはない。
夕霧の修理についてはどうしようもないとは言っているものの、アニメ第10話では背中を向けながらもレーツェルがいることがわかり、本人は微かな駆動音でわかったと言っていることから、人形技師としての能力は伊達でないことが窺える。
「プリマドール・アンコール」では灰桜の過去を描いた「冬の花火」と鴉羽の過去を描いた「雪華文様」に登場する。