概要
創作物において敵の情けを受けて虜囚となるよりは、潔く死んだ方がマシだという考えから、プライドの高い女騎士・姫騎士・女戦士などが敵に対して「(私を)殺せ!」と言い放つ場合が多い。
明確な元ネタははっきりしておらず、1982~83年に放送されたTVアニメ『超時空要塞マクロス』のミリア・ファリーナ・ジーナスや、1995年に発売されたゲーム『タクティクスオウガ』のセリエ・フォリナーなどいくつか候補が挙げられているが、「殺せ」などとは言うもののいずれもそのものズバリの台詞を発した例はない。
起源は明らかでないものの、エロゲー、エロマンガ、イラスト集等で多用された結果、お約束のシチュエーションとなり「くっころ」なる略称が定着するまでになった。展開がテンプレ化してギャグ、パロディとしてしか捉えられなくなる典型と言える。
例えばTwitterでは、「女騎士がオークなどに囚われてこの台詞を言うが、何故かオークの方が理性的で扱いに困惑する」というネタが大流行したことがある。
もしかして→いいオークの日
この主旨の発言をしたキャラクター
主に敗北時に自身を殺害する事を要求する台詞を発したキャラクター一覧。経緯が若干異なる例も存在する。女性キャラはもちろん男性キャラクターも表記する。
女性キャラクター
発言した相手の男性と恋に落ちて結ばれ、多くの子をもうける。
「負けた……三度までも……こ、殺せぇっ!」
「……こ、殺せッ。」
「情けを受けるつもりはない 時間のムダです、早く殺すがいい!」
「さあ、殺しなさい! もう何も言い残すことはありません!」
「…貴様の勝ちだ さあ、殺せ!」
「人でなし!!ノーチスのケダモノめ!さあ早く殺すがいい!」
あからさまなパロディ台詞としてスレイヤーズとのコラボイベントにて組み込まれている。
「くっ…殺せ…!」「さっさと殺せ!貴様ら悪党が、捕えた女騎士相手にすることなど承知の上だ!」
「くっ、殺せー!な、なんてね。」
「くッ…殺せッ!!!」
シンデレラガールズ劇場1090話で、仲間から恥ずかしい話を暴露された後に叫ぶ。
「くッ…殺せッ!!」
本来ならば屈辱的なシーンで使われるセリフだが、彼女の場合はドMなので嬉々として叫ぶ。
「くっころ!!!」
事例が多すぎるために詳細は省くが、この台詞を主体にキャラ作りがされていると言われても過言じゃないキャラで、Lv100で得られる称号も「くっ、殺せ…!」となっている。更に言えば中の人も言いたかった台詞である、らしい。
古代兵器〈螺殲竜〉シェヲルの討伐を目論んでいたが、邪竜荘の管理人さんであるシェヲルから甲斐甲斐しく世話を受けるたびに叫ぶ。ゲーム内で使用するスタンプにもなっている。
「くッ…殺せッ!!」
イベント『大騒動!エトワリア同人誌即売会』にて。「本に書かれた妄想を具現化する」力を持つ魔物、「ダダ・モラシ鳥」の力で花園フォルダ先生が描いた同人誌(本人曰く「アルシーヴさんにそっくりの、アルシーフちゃんが、オークに縛られ「くっころ」される話)が具現化して思わず叫んだ一言。
「くっ……殺せ!」
伯爵の父を排除するクーデターに巻き込まれ、伯爵位の継承権を持つルティナにも危機が迫った際の一幕。
「もういいでしょう。殺しなさい」「ですから、殺せばいいでしょうと申し上げました」
男性キャラクター
「……勝機は完全になくなった…殺せ……」
失われし世界にて、タイヨウにより無の空間に閉じ込められた際に発言。
「殺せ!殺してくれ!頼む!もう無理だ!耐えられない!!殺せ!殺せッッッッッ!」
- サレ…(テイルズオブリバース)
「フン……殺せ……殺せよっ!」「殺せって言ってるだろう!!こんちくしょうがぁぁぁぁッ!!」
「出せ…さもなくば殺せ…!!」「この老いさらばえた体で、無力に生き延びるくらいなら…死んだ方がマシだ!!」
- 宵町透真…同上
「…殺せ……俺を殺してくれ……!」(詳細はこちら)
「殺せよ…」「世界を救うんだろう?だったら、俺様を殺して奪い取れよッ!!」
「…お、お前は ガイルか!ふっ 強くなったな 殺しな…。」「フ…見てのとおりだ。オレもヤキが回ったな…さあ、殺せ!」
他のキャラとは異なり、誰かに乗せられて恥ずかしい目に遭わされた後に叫ぶ。
「殺してー!いっそあたしを殺してー!」
シリアスな本編ではなく学園ラブコメの短編での発言。言っている本人は大真面目。
「くっ……殺せ」
古典作品
一ノ谷の戦いにおいて源氏方の熊谷直実との一騎打ちに破れ、浜辺で組み伏されながらも、誇り高く問答するシーンが有名。横笛の名手、美男子と伝えられている。
「ただとくとく頸(くび)をとれ」
現代語訳「ただ、早く首をとれ」
小学館版『学習まんが 少年少女日本の歴史6 源平の戦い』で漫画化されている。