概要
田中芳樹の小説『アルスラーン戦記』のメインキャラクターであるアルスラーンとエラムのBLカップリング。
作中では主従関係にあるが年が近いこともあり無二の親友同士。また共にナルサスを師と仰ぐ兄弟弟子でもある。
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関係性
第一部(原作1〜7巻)
物語冒頭、アトロパテネ会戦から脱出した王太子アルスラーンがダリューンと共にナルサスのもとを訪れた折にナルサスの侍童であるエラムと出会う。その後主人であるナルサスに倣う形でエラムもまたアルスラーン一行へと加わるが、この時点でのエラムはアルスラーン個人に忠誠を誓ったわけではなく、アルスラーンへの忠誠はナルサスを通した間接的なものだった。
一方、宮殿で同年代の友人を得られなかったアルスラーンはエラムに自分の友となってほしい旨を告げ、当初身分の違いから戸惑っていたエラムも徐々に心を開き、二人は最終的に身分を越えた友情で結ばれることとなる。
なお、ダリューンとナルサスはそんな二人について「将来殿下が国王となり、それをエラムが補佐すれば良い政事が行われるのではないか」「少なくとも10年後にはそうなってほしいものだ」と評し、その成長を温かく見守っていた。
第二部(原作8〜16巻)
アルスラーンは国王に、エラムは侍衛長となり行動を共にする。二人で城を抜け出してお忍びで城下町を散策したり、二人きりで談笑する微笑ましい場面がたびたび見られ、仲睦まじい様子である。
他にも、重い宿命を負った主君を心配するエラムを見たアルスラーンが「そなたと親友になったのは私の意思で宿命など関係ない」と言い切り友情を確かめ合うなど二人が強い絆で結ばれていることを示す場面は多い。
余談
原作15巻にて、「エラムが作ってくれた料理より美味しいものは二度と味わっていない」と言うアルスラーンに対してエラムが「いつか(未来の)王妃様が作ってくださいますよ」と返すシーンがあるが、それを受けたアルスラーンはエラムより料理の上手い女性がいるのかと疑問を呈している。これは見ようによってはプロポーズなのかもしれない。