俺は通俗小説を好みますが、この世にある、どんな物語よりも、あなたの物語が刺激的で面白い。
結末まで、見届けますよ。
概要
西の国の将軍の一人。西の魔法科学兵団を率いる人物として、メインストーリー第二部から登場。
(初出はイベントストーリー『慕情燃える海街のラプソディ』4話にて、名前のみ登場)
プロフィール
本名 | ジル・バーネット |
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出身地 | 西の国 |
※ ※ ※ 以下メインストーリー2部以降のネタバレ注意 ※ ※ ※ |
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人物
組織の統率に長けており、優れたカリスマ性を漂わせる人物。国内での評判は非常に高く、部下からは「大陸いちの勇者」と称えられている。魔法科学兵器の登場以降、己の才覚で身を立てたとされているが、出身や来歴について詳細は語られていない。
基本的に慇懃で紳士的な振る舞いをするが、時折わざと無礼な物言いや強行的な態度をのぞかせる節がある。一方で、部下を思いやる理想的な上官としての一面も描かれる。
無類の読書家として知られ、特に通俗小説を好む。動物好き。
オズやミスラを従わせると噂される賢者の存在を強く警戒しており、魔法舎を西の国に招致することで、世界最強の脅威を手中に収めようと画策する。天空離宮のサロンにて、オズとミスラをこの場に連れてくると豪語するなど、その言動は大胆不敵。中央の国の王弟・ヴィンセントにこの交渉を持ちかけたことにより、ヴィンセントは魔法舎の視察に乗り出すこととなる。
作中では主に、西の国の王家末端の娘・リリアーナに変化した西の魔女ザラと行動を共にする。主君であるザラに従い、彼女の“物語”を見届けることに楽しみを見出している様子。ザラの出自やラスティカの過去といった秘密を多く共有しているが、ザラといつどのようにして出会ったかは不明。
賢者が「いい人そうにも、悪い人そうにも見えた」と語ったように、賢者視点では本性の掴めないジルだったが、リリアーナの近侍・グレゴリーに目撃されたことにより、先の厄災の元凶とされる魔法使い・ノーヴァと共謀していたことが明らかになる。
主に新兵器の開発のため、ザラの命に従いノーヴァらと協力関係を結んでいたジルだが、ノーヴァの実験に自らの部下が巻き込まれた際には怒りを露わにする。それ以前にも、ザラにノーヴァらへの不信感を打ち明けており、一枚岩とはいかないようである。
登場ストーリー
メインストーリー以外にも、いくつかのイベントストーリーに登場している。
- 『慕情燃える海街のラプソディ』
メインストーリー2部開始前のイベント。依頼先で遭遇した魔法科学兵団らによって名前が挙げられていた。
- 4周年ストーリー『きっと、きみと奇跡を』
メインストーリー2部完結後のイベント。ボルダ島新城主のもとを訪れ、兵団支部の設立を提案するが……
- 『散花奏でる涙のオブリガード』
同じくメインストーリー2部完結後のイベント。リリアーナとともに登場。賢者の魔法使いらを注視している様子。
余談
読書家のジルは、作中で多くの書物について言及している。
- 『哀愁と満潮のミートパイ』(メグ・ルーモス)ー2部3章
メグ・ルーモスの最新作。題の「ミートパイ」から、ジルは前作の脇役・メイドのマーガレットが主役の恋物語と推測。遠征中に刊行され、そのまま辺境のコルテーゼに赴いたため、入手し損ねている。新作を心待ちにしていた様子から、メグ・ルーモスはジルのお気に入りの作家なのだと伺える。
- 『(題不明)』ー2部20章
領地争いに巻き込まれた女主人と女召使の成長と冒険を描いた物語。カインがジルの気を引くために朗読しようとしたのは、これを恋愛小説に改変したもので、ジルによって痛烈に批判されてしまう。
- 『死の盗賊団盛衰記(全12巻)』(作者不明)ー2部21章(初出:2周年ストーリー)
ブラッドリーが獄中で記したとされる自伝。ジルを抑えるため差し向けられたブラッドリーにこの話題を振るも、「書いてねえよ。」と一蹴されてしまう。
ラスティカがこの本に言及する描写もあり、少なくとも西の国では大衆的に読まれていると考えられる(『禁忌と愛執のマリオネッタ』ログインストーリー(1))。