プロフィール
概要
両手杖
年の瀬も迫った寒い日の夜。少女は父親の言いつけで、手製のマッチを売り歩く。しかし今夜もマッチは売れ残ってしまい、少女は家に戻れず途方に暮れる。凍える体をあたためようとマッチをつけると、灯火の先に温かな光景が見えた。それは少女が求める幸せな夢の景色だった。
魔導書
貧しい家に父と二人で暮らす少女は、雪降る夜さえも小さなマッチを売りに街に出る。売り切らねば家に戻れない。しかし街ゆく人々は年の瀬の慌ただしさで少女に目もくれない。少女は残ったマッチを擦り、わずかばかりの暖を取る。その小さな火の向こうには、温かな幻が見えた。
片手槌+盾
寒空の下、マッチを売っていた少女 は、今は墓地で身寄りのない子供た ちの面倒を見ている。弟や妹のように彼らを可愛がる少女と、そんな彼女を慕う子供たち・・・。その光景は、かつて少女が灯の向こうに見た幻とは違うのかもしれない。けれどそこには、たしかな温もりがあった。
大砲
雪の降り積もる街は外灯に照らされ厳かな聖夜を彩る。街角に立つ少女は、一本のマッチに火を灯した。この美しい夜に、皆の心がこのマッチの火のように温かくあるように。吐<息の白ささえも、今は愛おしい。祝いの夜に明かりを灯して、祈りを捧げよう。少女はそっと目を閉じた。