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十日戎

とおかえびす

主に関西を中心としたえびす神社にて行われる祭礼。
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概要

毎年1月9日~11日にかけて行われているえびす神社の祭礼。
商売繁盛を願う人々が集まって参拝する。えびす神社には蛭子神系と事代主系があるが両方で行われる。えびす系の神を祀る場合その神社名が「えびす神社」で無くても行われる(例:石津神社)。

特に兵庫県西宮神社と、大阪府今宮戎神社のものが有名。前者は蛭子神系の、後者は事代主系の総本山である。

関西で広まった祭礼らしく、特にこの時期えびす神に対して「えべっさん」と親しむ。また「えべっさん」は十日戎そのものを指す場合もある。

日時

1月10日が日付の示す通り本来の「十日」戎の本祭で「本戎」とも言う。
これに前後して1月9日が前祭の「宵戎」、11日が後祭の「残り福」である。
一般に宵戎は「一番早く福を貰える」という初物的な思考で、本戎は「本祭なので」人が集まる。一方の残り福は「品物(福笹など)が安く手に入る」という理由で来る人も多くこの点関西らしいともいえる。

福笹

十日戎の三日間に渡って配布、または販売される。何の変哲もない笹だが、これに併売される縁起物の小物類(小槌小判千両箱まねき猫などのレプリカグッズ)をくっつけ、その年の商売繁盛を願う。
笹は無料配布か、有償でも100円程度での販売だが、この小物類をつければつけるほど運気がうがるという説があり、一つあたり500円から3000円程度だが、笹中につけると1万を軽く越すこともザラ。
なお、購入した福笹は1年保管し、1年経った次の年の十日戎に返す。諸神社のお守りのように、福笹の返却口もちゃんと設けられる。
十日戎において神社内を中心に謳われる文句が「商売繁盛で笹持ってこい」。文字通り1年経った笹を持ってもう一度おいでという意味である。これには商売のますますの繁盛のために次の年も笹と縁起物を買ってねという意味も込められているとか無いとか…。
他に縁起物として熊手なども販売される。地味にこっちの方が高かったりする(1つで5000円や1万円など)。

福男

一番富


西宮神社では「開門神事」と呼ばれる祭典が本戎当日に存在する。神社の開門は朝の6時だが、この時刻に合わせて門を開くにあたり、一番目から三番目に早く本殿に辿り着いた者を「福男」として選ぶというもの。
この開門神事に合わせて、走りに自信のある男たちが門の前にひしめき合い、門が開かれると同時に本殿まで一斉にダッシュする。この祭典は全国ニュースでも放映され、特に最初に門に辿り着く「一番福」が注目される。
古くは鎌倉時代に、本戎の朝自宅から神社本殿に誰が一番早く辿り着くかという競争が行われ、次第にこうした祭りになったという。
なお、これはあくまで神事である。競技では無い。一番福を取れたからと言って必ずしも幸せになるわけではないし、逆に福を皆にばらまく役目を持つという説もある。
かつて一番福を取りたいがために走者同士で妨害行為を行うようなことがしばしばあるが、これも神事であるが故に許容されてきた節がある。しかし2004年に集団による先頭寡占と妨害行為が発生、結果インターネット上で炎上し集団の一員で一番福を取った男性が一番福を返上、一気にこれが注目された。加えて開門神事が全国報道されるようになると、地元西宮どころか全国的に人が集まる事態となり、近所の迷惑にもなるなど大変な騒ぎになりつつある。
このため、神社側は事前の場所取りの禁止をしたり、神事の常連によって講社を立ち上げさせ毎年の神事前に仕切らせるなど対策を練っている。それでも近年は6000人もの人々が詰めかける事態になっており、特に走行時の安全が確保されにくい恰好(高いヒールや動きにくいコスプレなど)をしていると参加を拒否されることもある。
ちなみに、一番福~三番福に女性が入ると「福女」となるのだが、現在までに誕生していない。

その他

公称では西宮・今宮には3日間で100万人もの人が参拝に訪れ、初詣を大きく上回るビッグイベントとなっている。公称ではあるがなんとあのビッグサイトの祭典の倍という恐るべき祭礼である。今宮戎神社では境内に大阪府警の分署があり、3日間に渡り警察による全力の交通整理が行われているが、境内は人でひしめき合い祭壇の前は阿鼻叫喚の図。
複数で行く場合ははぐれないように、または待ち合わせを決めておくべきだろう。また特に本戎では真ん中からの賽銭投与・参拝に拘らず空いているところから参るべきである。スリ痴漢にも気を付けて。
直前の冬の祭典で鍛えられた猛者であっても、ここには更に子供やお年寄りも大勢加わるので、互いに迷惑になったり怪我をさせないよう十分に気を配った参拝を心掛けたい。

関連項目

エビス えびす 恵比寿

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