演者
概要
原作のメインキャラ達を聖闘士に仕立てた巨大財閥「グラード財団」の総帥である壮年男性(セインティア翔ではアジア一の財閥と設定されている)。
原作では本編開始時点で既に故人であり回想にしか登場しないが、ジュネを除く原作に登場する青銅聖闘士全員の実父であるため陰ながら本作品世界に大きな影響を与えた人物である。
ペガサス星矢をはじめとした実子100人を強引に聖闘士修行に送り出した。
また城戸沙織の義理の祖父。
人物像
世界規模の巨大財閥のトップであったことから商才にはかなり長けていたと思われるが、女癖は破滅的に悪い。
国内外問わず多数の女性に手をつけており、結果本人が存在を把握している、本編開始時点で15〜13歳前後になっている男子だけで合計100人前後にものぼる子を製造した途方も無い絶倫爺さんである。実際には星華のように聖闘士修行に送られなかった子もおり、他に存在を把握しないままの子達がいた可能性も居るのでトータルで製造した子の数はそれをはるかに上回る事になる。
産まれた子達の中にはどう考えても美形とはほど遠い面子もおり、まさに手当たり次第であったことが窺える。
また重度の格闘技ヲタであったらしく、格闘技の大会にも多額の援助をしていた大資産家であり、日本に豪邸を持っていた。
本編開始の13年前にギリシャ旅行中に偶然、サガの追撃から逃れてきて聖域から逃亡してきた射手座のアイオロスと巡り会い瀕死の彼から赤子のアテナを託され、彼女に「沙織」と命名し表向きには自分の孫娘として8年間育てた。このことから大量にこしらえた自らの実子達を聖闘士にすることを決意する。実子たちを聖闘士とする計画を立ててから後に彼らを俗世間から断ち切る為に物心つかないうちから孤児院に入れ、数年後自分の邸宅に回収する方式で集めており彼らには自分が父ということを明かさなかった。
子供達を自分の邸宅に回収して聖闘士修行に送り出したが、自身は本編開始の5年前に死去している。自身の今際の際初めて沙織に彼女がアテナであることを告げた。
その為子どもたちは自身らを身寄りのない孤児だとしか認識しておらず、一輝が星矢との戦闘時に告げた事で漸く青銅聖闘士となった10人の子らはこの事実を知ることとなる。
唯一早くから彼を実父と知って面会した氷河にすらあえて冷たく見える態度をとっていた。
ギガントマキアにおいては唯一認知している実子、髪の毛座の盟が登場する。またセインティア翔では聖闘士候補生として送られながら敵方の邪霊士となった斗樹が登場し、原作の設定に沿うと彼もまた光政の息子ということになる。
上記の事情から実子達には総じて恨まれており、一輝がグレた原因でもある(瞬にすら「いやな血」とまで言わしめている)。
但し実子達は皆彼の悪い所は似ておらず、彼も自身の行為に後悔・苦悩したり我が子らに悪魔扱いされる覚悟はしている描写もあった。更に言うならば、星矢たちに対し、認知する意思まであったかは不明だが、アイオロスに会わずとも養育するくらいには責任感を持っていた模様。
沙織の事は(お嬢様として甘やかし気味ではあったものの)普通に孫として大切に育てており、最低限の一線は越えたりしてないあたり某真祖よりはまだ良心の残っている人物である。
また相手の1人であるキグナス氷河の母・ナターシャ(ロシア人)も息子に彼の事を誉めて伝えており、女性の扱いに限ってはそれなりに情もあったと思われる。
さらに子のうち10人が聖闘士になる才覚があり(派生作品を含めれば11人、アテナ軍以外に属した者を含めれば12人の戦士が育っている)、そのうちさらに5人の実子は黄金聖闘士すら凌ぐ実力となり遺伝的にも聖闘士に適したものをもっていたようである。
生前に沙織や聖闘士達をサポートする様々な体制を作っており、無印アニメ版においては小宇宙に左右されない戦士枠鋼鉄聖闘士および鋼鉄聖衣の開発、「セインティア翔」においては「財団の特待生教育」という形でスカウトした少女達を聖闘少女として育成するための「聖アカデミー」という女子校に偽装した施設を作りサガに乗っ取られていた聖域と別枠での戦士育成を行っている。彼の死後も執事の辰巳徳丸をはじめとする多くの人材が彼の遺志を継ぎこうした活動を継続しており、部下からの人望は厚かった模様。
彼のグラード財団及び財産はそのまま沙織が継いでおり、結果実子達にも経済的その他恩恵がもたらされている面もある(行く所のない瞬が城戸邸でお世話になっていたり等)。加えて財団の人員・資産も沙織の女神としての活動・聖闘士達の活動の助けになっており、怪我をした星矢らも財団の病院で手当てを受けられている(これらの描写はアニメでより詳細に描かれた)。
尚、上記の仕打ちに至ったことに対する苦悩を沙織が丁寧に伝えたこともあってか星矢たちも事実を知った後は彼への憎悪が薄らいでいる。
ナターシャ以外の彼と関係を持った女性達の詳細は公式中では明らかにされていないため、彼の子供達が嫡子の盟以外父方母方どちらの姓を名乗っているのかは不明である。
TV版ではこの血縁設定はカットされており、生前に幼い頃の沙織のやんちゃを諌める・死後も霊体の状態で沙織を諭す・沙織のへの手助けのために鋼鉄聖闘士の製作を生前指示していたりするなどの真っ当な行動が多い(星矢が素直に敬意を示すほどの立派な人物になっていた)。
これはシリーズ構成の小山高生曰く当時の年少の視聴層に理解しづらいネタだったためオミットしたとのことである。
LegendofSanctuaryにおける城戸光政
以下映画のネタバレを含みます。
大富豪である、アテナを孫として育てていたという設定は同じだが、探検家としての顔を持つという新たな設定が追加されている。
アイオロスと出会った現場はヒマラヤの山中になっており、辰巳に「沙織の16歳の誕生日に彼女がアテナであることを告げる」ように言い残し本編の数年前に死去したようである。
青銅一軍を孤児の身から沙織を守る聖闘士とするためにスカウトしていたが、彼らとの本作においての繋がりは不明。ただ、彼らの口ぶりからして原作や無印アニメよりは関係は随分良好だったようである。
EPISODE.G レクイエムにおける城戸光政
キュクロプスの一柱たるブロンテースとしてまさかの登場を果たす(ギリシャ神話でゼウスの持つ雷(ケラウノス)を作ったサイクロプスが元ネタ)。
アイオロスから沙織を託された直後に謎の存在からの誘いを受けて神になったようである。
原典とは異なり、いわゆるイケオジ風のデザインになっているが、この姿になる前は原作寄りの姿をしている。
余談
史実の人物で沢山子を作った父親といえば、徳川家斉(53人)等がいるが、最高記録はモロッコ皇帝だったるムーレイ・イスマイルであり、その数は800人を越えるとも言われている。
また近年ではスワジランド王のソブーザ2世に600人近くの子がおり、王様以外ではアラブ首長国連邦在住の64歳男性に88人の子がおり、100人達成を目指して頑張っているという。詳細はこちら
他にも養子縁組の利用、または精子提供もある。実際に海外では1人の精子提供者の人工授精から150人以上子供が生まれて受胎数を制限している国もある。また受胎者数をカウントしている精子提供者もいたり、出生を知った子供とその親がネット上で異母兄弟とその親を知り私生活で交流している例もある。
なおギリシャ神話におけるアテナの父親ゼウスも、複数の妻と愛人を持ち、幾柱もの神と幾人もの英雄の父でもある。
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