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概要

東京都中野区出身。大学卒業後、千代田区神田駿河台の老舗出販社「主婦の友社」に入社し、主に編集の仕事に従事する。芸能人、政治家などを取材する読み物デスクとして、尾崎豊ら著名人の連載記事などを担当した。その後、資格試験予備校Wセミナーに転職し、講師、顧問を務める。札幌、東京、名古屋、福岡などで大学生や社会人の指導にあたるとともに、受験対策や教育に関する著書を多数執筆した。学会は、日本刑法学会、日本生命倫理学会に所属し、研究を続けている。他に如水会会員、何故かFriends of St Margarets特別会員(終身会員)でもある。


主婦の友社社員時代

主婦の友社での編集者時代は、雑誌のデスクとして、当初はファッション、美容、ドキュメントや読み物を中心に担当した。その後芸能デスクとなり、尾崎豊、吉川晃司、チエッカーズ、一世風靡セピア、松本伊代、山田邦子、浜田幸一、とんねるず、オリコン小池社長などの連載を担当する。新人時代に売れるアイドルやアーテイストを予想するのが得意で、菊池桃子、渡辺美里は一目見て、爆発的に売れると予想した。思い出されるのはレべッカのNOKKOで、新人時代、事務所が近いため、メンバー全員が主婦の友社を訪れ、昼に本社の地下の食堂で皆で食事をした記憶がある。NOKKOに関しては、第一印象は小柄で、パワーを感じられず、スーパースターになることは予測できなかった。他に新人時代、幾度となく会社にPRに来られた陣内孝則、大西結花などもその後爆発的に売れるとは予想できなかった。

最初に配属になった少女雑誌が廃刊になった後、ファッション誌に異動になった。担当は美容デスク。当時、人気の高いファッション誌の美容デスクが男である。これは奇異であった。きれいなモデルや女優の美容の記事を企画し取材して書くわけである。資生堂、カネボウ、ノエビア、シャネル、クリニーク、ランコム、エリザベスアーデン、クラランスなどの敏腕女性広報担当者は不思議に思ったことだろう。とにかく頻繁にPRの電話がかかり、そのたびに社の1階の応接室で彼女らから、化粧品の商品説明を聞く日々となる。ただ、化粧をしたことが無い者が担当するにはやはり無理があった。どうにも興味がわかず、会社に異動願を出して広告企画室に異動することとなる。仕事内容は広告の企画を立ててスポンサーに提案、プレゼンテーションをする役割だが、行動的な性格のため意外に性に合っていた。配属後、有楽町西武(当時)の1階のショーウインドー、2階のスペース全体を借り切り、百貨店内に雑誌の世界を再現した一大イベントを成功させ、当時80年の社史上、最年少で特別功労賞(石川晴彦社長賞)を受賞し、カザルスホールにて全社員に向けて短い講演もした。

当時は女性誌が隆盛の時代で、その後数年して「VOGUE」日本版発刊に向け、研究するように命じられ、既存の雑誌の編集長への推薦もあったが、同じく興味がわかず、退職することとなる。


芸能人取材時の思い出(1)

小林氏は著書の中で、雑誌記者時代の芸能人取材のエピソードをいくつか紹介している。


宝塚を退団して、映画「化身」の主演霧子役を演じた黒木瞳さんを取材した時のこと。ふだん映画鑑賞をほとんどしないため、難しい取材だったという。まずは一通り、「化身」の内容などを聞いたものの、質問内容が浅いため何を聞いても、お互いの会話が深まらない。うわべだけの話に終始し盛り上がりに欠けてしまう。困り果てて、どうしたものかと頭を抱えた。その時、なんの拍子か黒木さんが、「私は詩が好きなんです」とぽつりとつぶやいた。「誰が好きなんですか」

「立原道造です」

神の助けであった。小林は間髪を入れず、

夢はいつもかへって行った 山の麓のさびしい村に 水引草に風が立ち 草ひばりのうたひ

やまない しずまりかへった午(ひる)さがりの林道を うららかに青い空には陽がてり 火山は眠っていた ―そして私は 見てきたものを島々を 波を 岬を 日光月光をだれもきいていないと知りながら 語り続けた………と暗記していた立原道造の詩「のちのおもひに」を披露したのだ。黒木さんは、「えー、全部覚えてるの、私も『のちのおもひに』が大好きなんです」と答えた。その後は、夭逝した立原道造の話でもちきりで、予定されていた取材時間の2時間はあっという間に過ぎていった。まさか大好きな詩が我が身を救うとは人生とはわからないものだと思ったそうだ。


芸能人取材時の思い出(2)

マスコミ勤務時代に取材した中で1番記憶に残る、手を焼いた取材として、明石家さんまさんのインタビューを挙げている。

事前に約束した時間から2時間半以上遅れて、明石家さんは取材現場に現れたという。長い記者生活であれほど待たされたことは1度もないとのこと。取材相手が待てども待てども現れない。本当に来るのかどうかさえも分からなかった。待ち時間が2時間を超えたあたりから不安は増幅していったそうだ。さんまさんは今日は来ないのではないか。ここで待ち続けていても意味がないのではないか。そうネガティブに考えてしまう状況だった。でも、帰るわけにもいかない。その日は小林さんが担当する女性誌の巻頭を飾る6Pのインタビユーが予定されていたからだ。原稿の締め切りスケジュールはぎりぎりであった。もし今日、取材ができなければ、巻頭の頁が真白になってしまう。それだけは回避しなければならない。当時のさんまさんの人気は絶超で、なかなか会える人ではない。待つのはいたし方なかった。取材は午後1時からの約束だった。当日、吉本興業の女性マネージャーはすでに二ッポン放送のロビーにいたが、ややソワソワされているものの、心配している風ではない。恐らく遅れて来るのはいつものことで、小林さんとカメラマンは、じっと我慢の子である。そして時間が午後3時半を過ぎた頃、どことなく日焼けしたさんまさんが1人で鼻歌を歌いながらゆっくりと現れた。服は運動着のようなラフなものだった。さんまさんは椅子に座るなり、今、サッカーをしてきたんだと語った。それから約2時間、あの名口調で、さんまさんはマシンガンのようにしゃべり続けた。とにかくよく話されるので、インタビュー自体は楽なものだったようだ。


マスコミ勤務時代のこの忘れられない体験は会社を退社した後もずっと、記憶に残ったという。

だがこの体験が何も特別なものではないことを知ることになる。あるテレビ番組を見ていた時のこと。日本を代表する著名な大女優が、ドラマの収録時に、さんまさんが遅刻をしてきたため、ひどく待たされたと嘆かれていた。その時間はなんと3時間以上。俳優さんをはじめすごい数のスタッフが待たされ続けた勘定になる。

小林さんはこの話に驚くと同時に、あの大女優を3時間以上待たせるのであれば、私たちは永遠に待たされても文句が言えないと思ったとのことだ。


資格試験予備校Wセミナー講師・顧問時代

主婦の友社を退職した後は、司法試験を中心に全国展開をしていた、資格試験予備校Wセミナーの講師となり、200人規模のクラスを幾つも受け持ち、東京大学、早稲田大学、慶応大学、お茶の水女子大学など優秀な学生が集まる一般教養の講義を担当した。

この講義は、東京の複数の私立大学、また札幌、京都、福岡、佐賀、熊本の複数の大学でも展開された。Wセミナーにおいては、後に、刑法や、法科大学院入学のための小論文も指導することとなる。当時の社長、学院長である成川豊彦代表とは現在も親交がある。


最近の執筆活動

幻冬舎ゴールドオンラインというサイトで医学部受験の連載をしている。数年前に出版した祥伝社新書「わが子を医学部に入れる」などの内容をベースにしている。

https://gentosha-go.com/category/t792_1



おもな著作

PHP研究所、筑摩書房、中央公論新社、祥伝社などから新書を出版しており、中でも、PHP研究所から出版した「『勉強しろ』と言わずに子供を勉強させる法」はその関連シリーズ「『勉強しろ』と言わずに子供を勉強させる言葉」と合わせ実刷り25万部のベストセラーとなった。ベストセラー「「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法」の原タイトルは、「できる子VSできない子」、「できる子の原動力」であったが、担当編集者が直前にタイトルを変更した。誰もが長いタイトルでこの本は売れないと考えたが、世間の人々が考えていることは分からないものだ。タイトルで売れた新書の代表のような本となったわけである。ただ、もともと最終タイトルにそい原稿をまとめていないため、タイトルと内容にやや乖離が生じたのは事実である。その他、三笠書房、大和書房から子供の教育に関する単行本も出版している。


一方、参考書に近い大学生向けの出版物としては、「一般教養の天才」「公務員試験一般教養の天才」「国家公務員試験合格の頭脳シリーズ」(以上早稲田経営出版)などがあり、多くの大学生に読まれた。法律の論文も数多く執筆しており、日本評論社刊「治療行為の正当化原理」は一橋大学の博士学位論文を60万字程度にまとめたものである。その他、青林書院刊の「大コンメンタール刑法(第3版)」2巻においては、可罰的違法性論、超法規的違法性阻却論、正当業務行為論の章を250頁ほど執筆している。令和3年1月現在は日本医事新報に安楽死の論文などを書いている。


著書一覧

  • 「『勉強しろ』と言わずに子供を勉強させる法」PHP新書
  • 「『勉強しろ』と言わずに子供を勉強させる言葉」PHP新書
  • 「わが子を医学部に入れる」祥伝社新書
  • 「本物の医師になれる人、なれない人」PHP研究所
  • 「東大生・医者・弁護士になれる人の思考法」ちくまプリマー新書
  • 「中学受験に合格する子の親がしていること」PHP研究所
  • 「子供のための苦手科目克服法 小学校の勉強から中学受験まで」PHP新書
  • 「一般教養の天才」早稲田経営出版
  • 「公務員試験一般教養の天才」早稲田経営出版
  • 「国家公務員試験合格の頭脳シリーズ」早稲田経営出版
  • 「治療行為の正当化原理」日本評論社

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