羽織袴

はおりはかま

和服の衣装の一つで、主に男子の第一礼装のこと。もしくは女子の和服でのファッションの一種。

男側

「紋付羽織袴（もんつきはおりはかま）」のこと。他に「紋付袴」「紋付」「紋服」など略して呼ばれる。

和服における、男子の第一礼装（正礼装）である。

かなり改まった場でしか着る機会がないが、和のフォーマルウェアの代表格である。

羽織は「黒羽二重の五つ紋」が正式。無地の羽二重で、白羽二重の付け比翼仕立て。袴は縞地。色はなんでも良いとされている。

現在の日本人男性の平均的な体格から見ても、タキシードなどよりも紋付のほう似合うため、結婚式や成人式などで着用することが多い。

ただし、姿勢が良くないと決まらない格好である。

座っていても気を抜かずに背筋を伸ばし、武士のように堂々と振舞うべし。

女側

明治から大正にかけてハイカラな女学生の姿として、古い写真などから確認できる。女学生のシンボルともいえる、現在で言う卒業式で見かけるような袴姿（女袴）に合わせる形となる。

現代の基準にすると、オシャレ感覚で纏うカジュアル的な要素となるが、そのような女性を見かけることは非常に少ない。

特に中振袖になっている羽織は、現在はアンティーク・ヴィンテージものでレア度が高く、これを身に付けているのは非常に珍しく、天然記念物ものと言えよう。

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