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概要

声:高木渉:2015年版

はるか上空を飛び、時折「ごそっと」人を食うために降りてくるという巨大な妖怪。人を喰うための欲は、とらですら呆れる程。かつてとらを退散させたこともあるほどの強者だが、白面の者をとても恐れていたようだ。

とんでもなく柔軟かつ捉え処のない身体構造であり、とらですら「切っても殴っても雷でも駄目」と、まともに戦うのを嫌がる。お歯黒の歯といっぱいの炎が弱点であるが、とらの火炎程度では致命傷には至らず、すぐに再生してしまう。雷が効かない理由は不明だが、スライムかつ絶縁体のごとき身体をしている他、雲の中でも生きている事が関係しているのでは?という考察がある。

昔はたまに人里を襲って人をまとめて喰らっていたが、現代になってからは飛行機を襲うようになった。

すっかり味を占めていたのかの乗る北海道行きの飛行機を襲撃するが、飛行機の上でとらに押さえつけられたところに、下から首を潮の獣の槍で貫かれる。

ただでは死なぬとばかりに飛行機を道連れにしようと取り付くものの、獣の槍で両手両足を切り離され飛行機から引き剥がされる。そこに緊急信号でかけつけた自衛隊のF-15戦闘機の空対空ミサイルを受けて焼き尽くされた。

容貌

初登場シーンの顔のアップが有名で、多くの読者にトラウマを与えた。

しかしまんまるな目、薄笑いを浮かべた口元が、見る人によってはキモ可愛く見えるようで、一部ではアイドル的な人気を得ている模様

(上記イラストは2008年の作品であり、なんとこのタグが付けられた最初の作品でもある。)

伝承での衾

佐渡島に伝わる妖怪で一反木綿の一種といわれる。大きな風呂敷のような姿で、夜道などでどこからともなく飛来し、いきなり通行人の頭にかぶさってくる。

どんな鋭い刀でも切ることはできないが、一度でもお歯黒をつけた歯なら噛み切ることができるといわれるため、この島では男もお歯黒をつける習慣があったといわれる。

江戸の町にはムササビの様な野衾(のぶすま)という妖怪も伝わっている。

詳細は→衾(妖怪)

その他の創作での扱い

第五幕「兜折神」に登場した、柳の様な赤い毛と、緑の布を全身に垂らした外道衆ヤナスダレが伝承の元になったという設定。その体は斬撃を受け流すため刀「シンケンマル」で切ることができずシンケンジャーを苦しめた。

ヒラヒラした布の様な妖怪で、自身を天女羽衣と誤認させ、身にまとった人間を空に連れ去り生気を吸ってミイラにしてしまう。

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