概要
ヤマハ発動機が1986年に発売した750ccクラスのバイク。
デザインは1985年に発売され、当時輸出専用だったVMaxを強くイメージしたもので、サイドビューはよく似ている。
但し、Vmaxのヘッドライトは丸目なのに対し、こちらは角目であり、素人目にも判別は容易である。
エンジンも全くの別物である直列4気筒を搭載している。
このエンジンは当時のヤマハお得意の5バルブヘッドであり、街乗りでも扱いやすいセッティングが施された。
最高出力は自主規制値いっぱいの77馬力。
「国内向けVmax」と呼べるポジションを担って生まれたものの、そもそも当時の好景気によりVmaxの逆輸入車が一定数出回っており、更に1990年にVMaxの国内仕様が登場すると、本車は「Vmaxの劣化コピー」という印象を加速させてしまい、販売は苦戦した。
こうして、不人気車のイメージを脱却できないまま1993年に生産終了。
後の1998年になって再販されることになったが、2年で再び生産終了となった。
教習車として
本車には教習車仕様が存在しており、市場での評価とは裏腹にこちらの評価は高い。
理由は、先述の扱いやすいエンジン特性の他、低いシート高で低身長者にも優しかった事による。
このため、ホンダのCB750と共に教習車の定番として長らく使われ続けた。
先述の再販も、教習所からの要望が根強かったことが大きい。
現在ではCB750共々置き換えが進んでいるため、教習所からも姿を消しつつある。