概要
Mad Bomberとは、きかんしゃトーマスのパロディー作品である。元シリーズからのファンの人気が高く、再生回数は現在約786万回にも及ぶ。この作品はLeokimvideo(Leo Henry)と彼の友人によって作られたコンテスト用の動画である。一部シーンを除いて2000年制作。
ストーリー
ある日、タンク機関車のトーマスは炭鉱から石炭を運んでいた。彼が田園地帯に差し掛かると、突然...大きな爆発が起きて、トーマスと石炭の貨車は脱線してしまう。トーマスは修理されることになったが、機関車達は爆撃の犯人を突き止めるべく局長のトップハム・ハット卿からカメラをもらう。爆撃の犯人や新しいディーゼル機関車達を恐れながらも、機関車達は新しいカメラを使ってコンテストを開くことにする。
登場キャラクター
登場するキャラクター達は皆きかんしゃトーマスやきしゃのえほんシリーズの機関車達と同じ見た目をしており、名前は個別の声優さんが由来。
蒸気機関車達
トーマス(Thomas The Tank Engine)
青いタンク機関車で、物語の主人公。蒸気機関車では、彼のみ元シリーズと同じ名前である。
物語の序盤で謎の爆撃に会うが修理される。彼もカメラを使ってコマ撮りのアニメーションを制作していたことが明らかになる。その動画に爆弾が映っていることに皆が衝撃を受けるが、トーマスは勇敢に爆弾を処理しに行く。しかし、何者かがポイントを切り替え...
ノエル(Noel)
緑色のタンク機関車で、元シリーズのパーシーに当たる。
トーマスの大親友。元気な性格で、見たことのないものが大好き。
"グリーミング・レッド" テッド('Gleaming Red' Ted)
グリーミング・レッド(ピカリと光る)と呼ばれている赤いテンダー機関車で、元シリーズのジェームスに当たる。エピソード1ではカメラを使って早速ビデオクラブを立ち上げ、コンテストを開催する。最後には、トーマスの動画を最優秀賞とし、彼に景品をあげた。
しかし、続編を作る予定だった2009年から少し前に中の人であるテッド・ノースオーバー氏が死去。エピソード2の予告編でテッドが爆撃を受けるのはその為である。
ボブ(Bob)
青いテンダー機関車で、元シリーズのエドワードに当たる。
親切かつ勇敢な性格で、ディーゼル機関車達も恐れない。ドラマが大好き。
専用客車のマーゴと共に支線を走っている。
メインキャラクターの中では唯一、エピソード2に登場しなかった。
アランとアール(Alan and Earl)
どちらも緑色の中型タンク機関車。どちらも元シリーズのダックが原型となっており、見分けるのは非常に困難。ファンからは「どちらかをオリバーにすれば見分けやすかった」という人もいる。
アランは恥ずかしがりやで、アールは人助けが大好き。
"スコティッシュ" ジョン("Scottish" John)
青いタンク機関車で、きしゃのえほんの日本未翻訳巻に登場するウィルバートがモデル。
質がキレイで価格の安いLPGのガスが好き。
ウィルソン(Wilson)
黄色と茶色のタンク機関車で、きしゃのえほんの日本未翻訳巻に登場するシックス・ティーンがモデル。
車に興味があり、レースの動画を撮影していた。しかし、誤ってカメラを落としてしまい車にカメラを壊されてしまった。
クリス(Chris)
黄色いタンク機関車で、元シリーズのビルとベンに当たる。
無口だが、ストーリーや映画が好きらしい。
ディーゼル機関車達
元シリーズと同様に、ディーゼル機関車達は基本的に悪役となっており、エピソード2ではより多くのディーゼル達が登場する予定だったらしい。
アンディ・ディーゼル(Andy The Diesel)
緑色の大型ディーゼル機関車で、元シリーズのディーゼル261が元ネタ。
正確も非常によく似ている。蒸気機関車をからかい、仲間のミュートに秘密の作戦を伝えた。
ミュート(Mute)
無口な黒いディーゼル機関車。元シリーズのディーゼルに当たる。
言葉を一言も喋らないことから"ミュート"と名付けられた。運転室の後ろに青い花の模様がついている。
しかし、2021年に衝撃の事実が発覚。実はこのディーゼル機関車「ミュート」が、爆撃の犯人「ブルーベル」だった...
アンディのクローン達(Andy' Clone)
アンディが爆発に巻き込まれた後、製造されたクローン達。
その他
人間・航空機・自動車など。
ヘレン(Helen)
白いヘリコプターで、元シリーズのハロルドに当たる。
台詞はないが、性別は女性であるということがわかっている。
エピソード2では、彼女も爆撃の被害者に...
トップハム・ハット卿(Sir Topham Hatt)
鉄道の局長。彼も名前は元シリーズと同じ。
初期版では爆撃の犯人となる予定だったが、後に変更された。
ブルーベル
トーマスや彼の仲間たちを爆撃した犯人。名前はきしゃのえほんシリーズと同じ。
緑色のタンク機関車で、顔がない。作者によると、ERTL社のモデル上トーマスと同じ型となっているブルーベルだが、顔がないため売れ残りも多かったらしい。「トーマスと同じ形でも顔がないだけで売れ残り、子供に人気がない機関車」それを知ったLeo Henry氏は彼を「トーマスのように顔を持ちたい悪魔の双子」という設定を考えた。
どうやら、エピソード1ではミュートに変装しており、運転室の裏にあった青い花模様はブルーベルの花だった様子。
登場しなかった・名前が呼ばれなかったキャラクター達
ここでは基本的に、カメオ出演のみや名前が付けられていないキャラクターについてを記載する。ほとんどが名前を付けられていない為、元シリーズからの引用。
ヘンリー(Henry)
緑色のテンダー機関車、名前は元シリーズと同じ。
エピソード2でヘレンを救出したり、客車を引いたりしていた。特典動画ではゴードンと仕事をしている。
ゴードン(Gordon)
青いテンダー機関車、名前は元シリーズと同じ。
エピソード2ではヘレンの下の線路で急行列車を引いていた。特典動画ではヘンリーと仕事をしている。作者の持っていたモデルが紙製の顔のモデルのみだったので、ジェームスから顔を複製し、ペイントも塗りなおされた。その為、鼻が三角ではなく丸くなっている。
トビー(Toby)
エピソード1と2の両方に登場する、茶色い路面機関車。名前は元シリーズと同じ。
エピソード1ではアンディとミュートのいる操車場で寝ている。エピソード2では燃料の輸送を手伝った。
ドナルドとダグラス(Donald and Douglas)
双子の黒いテンダー機関車。
エピソード1ではカメラを用意したり、クリスの動画撮影を協力したりしていた。
ダンカン(Duncan)
区長や走りが乱暴な黄色いタンク機関車。名前は元シリーズと同じ。
機関士は彼の乱暴な走りを「ロックン・ロール」と呼んでいるらしい。高山鉄道で働く狭軌の機関車。
ゴッドレッド(Godred)
紫色のタンク機関車で、登山鉄道で働いている。
いつも己惚れており、不注意な性格。
レディー(Lady)
魔法の蒸気機関車で、名前は元シリーズと同じ。
スプラッターとドッヂ(Splatter and Dodge/Splodge)
双子の小型ディーゼル機関車で、名前は元シリーズと同じ。
紫色の方がスプラッター、オリーブ色の方がドッヂである。
ハリーとバート('Arry and Bert)
精錬所のディーゼル機関車で、名前は元シリーズと同じ。
ハリーは髭が薄く、バートは髭が濃い。
199号/ディーゼル199(Diesel 199)
青色の大型ディーゼル機関車で、名前は元シリーズと同じ。
メイビス/メービス(Mavis)
黒い採石場の小型ディーゼル機関車で、名前は元シリーズと同じ。
モデルが3つ存在しており、その内の1つはHOゲージの車輪が取り付けられている。
トレバー(Trevor)
緑色の牽引車で、名前は元シリーズと同じ。
爆撃されたトーマスに気が付き、彼の運転手が助けを呼びに行った。
エピソード2に登場する予定だった広場には、彼の彫刻がある。
ジョージ(George)
緑色のスチーム・ローラー。名前は元シリーズと同じ。
鉄道が大嫌い。エピソード1では駅の近くに、エピソード2では風車の隣にいる。
キャンセルされたエピソード2と3
作者であるleokimvideoは2009年に続編を作ると発表したが、4番目の予告編以降は何も発表がない。事実上、キャンセルされたことになる。最初のリリースで批判が多かったのが原因だと考えられているらしい。後のアップロードで人気が出た様子。
別名・表記ゆれ
マッド・ボンバー、Rolling Stockなど。