概要
ロックマンシリーズを手がけたことで有名な製作者、稲船敬二氏が新たに手がけるというゲーム。
Pax Primeで電撃発表され,Webサービス「Kickstarter」にて2013年10月1日(北米時間)まで出資者が募られていた。
当初はPC(Windows)向けに制作され、90万ドルを目標に出資者を募っていたが、最終的にその4倍以上となる384万ドルが集まった。
余剰金はゲームモード追加や対応ゲームハード拡張に充てられ、PS4・PS3・PSVita・WiiU・3DS・X-box360・X-boxoneそれぞれで発売される運びとなり、複数回の延期・改定を経た後、2016年6月21日に発売された。
同年11月、PS3版とPS4版の配信が終了した。
またゲーム開発とは別(資金調達もゲームとは異なり製作委員会方式)でアニメ化も予定されていたが、同じく予定だったVitaと3DSの対応版共々自然消滅した模様。
内容
謎のウィルスに操られたロボット達と、主人公ロボット「ベック」の戦いを描く。
「変形」をコンセプトにした作品で、主人公・ベックは敵の能力を奪ったり、変形したりして戦っていく。
登場人物
プレイヤ-キャラクター
- Mighty No.9:Beck(ベック)
CV:村瀬歩
バトルコロッセオの人気ロボットチーム「Mighty Numbers(マイティーナンバーズ)」の末弟機。「変形」の能力を持つ、ロックマンに似た少年型ロボット。
最も豊かで繊細な心を持ち、当初は戦いに怖気ついてしまうが、暴走してしまった仲間と世界を救う為に戦う決意を固める。
- Call(コール)
CV:M・A・O
主人公たちのオペレーターを務める、ロールちゃんに似た少女型ロボット。
高い知能を持つが感情には乏しい。あるステージでのみ彼女を操作して行動する。
ボスキャラクター
謎のウィルスにより暴走してしまった「Mighty Numbers」の8体+α。
各ステージのボスとして立ちふさがるが、正気に戻った後は(レイ以外)他のステージの要所で援護してくれるようになる。
- Mighty No.1:Pyrogen(パイロジェン)
CV:高木渉
通称パイロ。「火・爆発」の能力を持つ、ファイアマンに似たマイティナンバーズ。
暑苦しい熱血漢の切り込み隊長。
- Mighty No.2:Cryosphere(クライオスフィア)
CV:久野美咲
通称クライオ。「水・氷」の能力を持つ、アクアマンに似たマイティナンバーズ。
無邪気で子供っぽいがかなり偉そうな性格。
能力と性格両方考慮すると一番近いのはチルドレ・イナラビッタ。
- Mighty No.3:Dynatron(ダイナトロン)
CV:沢城みゆき
通称ダイナ。「雷・電気」の能力を持つ、エレキマンに似たマイティナンバーズ。
気性の荒い短気な女性で、電気が大好物。
- Mighty No.4:Seismic(サイズミック)
CV:稲田徹
通称ミック。「土・パワー」の能力を持つ、ガッツマンに似たマイティナンバーズ。
思慮深く職人気質な常識人。
- Mighty No.5:Battalion(バタリオン)
CV:楠見尚己
通称バット。「ガトリング・重火器」の能力を持つ、ナパームマンに似たマイティナンバーズ。
豪快な戦いを好む軍人気質な武闘派。
- Mighty No.6:Aviator(アヴィエイター)
CV:森久保祥太郎
通称アヴィ。「飛行(プロペラ)・風」の能力を持つ、ジャイロマンに似たマイティナンバーズ。
陽気かつファンキーな性格のリポーターで、情報収集能力に長ける。
- Mighty No.7:Brandish(ブランディッシュ)
CV:内山昂輝
通称ブランド。「剣・スピード」の能力を持つ、ブルースに似たマイティナンバーズ。
武士道精神溢れる冷静沈着な忍者。仲間意識が強く唯一ウィルスの支配に抗っている。
- Mighty No.8:Countershade(カウンターシェード)
CV:大塚芳忠
通称シェード。「レーダー・光学迷彩」の能力を持つ、サーチマンに似たマイティナンバーズ。
シニカルな言動が多い世捨て人風のスナイパー。
- Mighty No.0:Raychel(レイチェル)
CV:田中敦子
通称レイ。「吸収」の能力を持つ、ゼロに似た闇に葬られしマイティナンバーズの試作機。
常に身体の崩壊と苦痛に苛まれており、自らの存在理由に苦悩する獣じみた少女。
クリア後の裏モードではプレイアブルキャラとして操作可能。
- CDN.1201:Trinity(トリニティ)
学習し進化する能力を持つ、Dr.ホワイトが過去に開発していたロボット。
その他
- ウィリアム・ホワイト(William White)
CV:諏訪部順一
若くして「Mighty Numbers」を開発した科学者。
人付き合いが苦手でぶっきらぼうな態度が目立つが、心優しい性格。
ロックマンでいうライト博士の立ち位置。余談だが同名の実在の経済学者がいる。
- 三田 総一郎
CV:陶山章央
Dr.ホワイトの友人である肥満体系の博士。
コールの開発者でもあり、共にベック達のサポートを行う。
- グレゴリー・グラハム(Gregory Graham)
CV:子安武人
大企業「チェリー・ダイナミクス」社の社長。
傲慢かつ日和見主義な男。
- ベネディクト・ブラックウェル(Benedict Blackwell)
CV:清川元夢
今回の事件を引き起こしたと言われる投獄中の科学者。
ロボットが心を持つ事に強く反対している。
ロックマンでいうワイリー博士のような立ち位置で、痩せた老人である点も似ている。
余談
本家本元の「ロックマンシリーズ」が停滞していた頃だった中、稲船氏がプロデュースすると言うことで期待は高かったが、結局は酷似した亜流であり、本家ロックマンが新作をリリースした現在では陰に隠れてしまった。
また、海外での宣伝でもマズい展開があり意訳かつ要約するならば「非モテの陰キャなオタクが泣く」とディスるような煽り文句が使われた事で批判が噴出した。