概要
かつてアメリカ合衆国の企業サン・マイクロシステムズに買収された企業が保有していたStarOffice (StarSuite)というオフィスソフトを、サン・マイクロシステムズがオープンソースで公開したプロジェクトの名前である。
そして、同プロジェクトからリリースされた、フリー(無料)のオフィスソフト / オフィススイートの名前でもある。
このプロジェクトに参加した有志のメンバー達によって機能の更新や追加が行われていた。無料ながらMicrosoftのオフィスに劣らない高機能ということで人気を得た。
しかし、サン・マイクロシステムズが米オラクル(Oracle)社に買収された際に、OpenOfficeの商業化とオフィススイートの自由な利用がオラクルによって制限されることを嫌った一部のプロジェクトメンバーたちが離脱し、オフィススイートの自由化をうたうLibreOfficeを立ち上げた。
さらにオラクルにOpenOffice関連のプロジェクトおよびブランドを自分たちの団体に引き渡すよう要求したことで関係がこじれる。
オラクルは、OpenOfficeの開発終了を発表し、OpenOffice関連の資産を別の団体に引き渡すという、対抗措置をとった。
このため、オラクルが引き渡した団体でリリースされた後継に当たるソフトはあるものの、大本のソフトOpenOffice.orgとしての開発は終了している。
当時のプロジェクト参加企業 (一部)
後継オフィス
- Apatch OpenOffice:
アメリカ合衆国の非営利団体Apacheソフトウェア財団(Apache Software Foundation)によって開発が続けられているオフィススイート。オラクル社が寄贈したブランドの行き先。
オフィススイートの自由な利用を謳ったドイツの財団法人ドキュメント財団(The Document Foundation)により開発されたオフィススイート。元プロジェクトメンバーたちの団体はこちら。
NeoOffice.orgによって開発されているオフィスソフト。「macOS上でネイティブに動作するOpenOffice」を目的に開発された、分岐の一つ。